mpiカリキュラムと新指導要領の関係

新指導要領とmpiカリキュラムとの関係をさらに具体的に考えてみます。

これからの社会で必要な力の一つ、「英語コミュニケーション能力」に置き換えて、考察します。青字は、mpiカリキュラムに当てはめた場合です。

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これからの社会で必要な力(英語コミュニケーション能力)

「知識・技能」 (英語データベース、英語を使える耳、口、読むスキル、書くスキル)を土台にした

「思考力・判断力・表現力」 (自分の英語データベースを駆使して伝える力)、

そして「学びに向かう力・人間性等 (自分で選んだ英語習得を継続し、目的に達成しようとする力、自分の壁を乗り越え、世界の人々とつながる力を得ようとする気持ち)

の三つ、「育てるべき資質・能力と定義。新学習指導要領はこれらを踏まえ、

自ら問題を発見し、主体的に考え、答えのない問題に挑み、他人と協力して解決できる力の育成を目指している。

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学校の勉強以外で時間を作り、練習を重ねるものとして英語習得を選んだ子どもたちは「自分でなんとかしていく」という力を養うこととなります。毎週の宿題は、CDを聞いて、その通りに英語が言えることから始まり、ジェスチャーで伝える、絵を見て、英語の意味がわかるという「母語を媒体とせずに英語そのものの意味を会得する」ということを重ね、「フォニックスルール練習」を経て、文字を自分で音声化することで、どんどん読む力をつけるという練習も自宅学習です。教室では、自宅練習してきたことを使う活動になります。知っている人とだけのコミュニケーションから、たくさんの人の前での英語、初めて会った人とのコミュニケーション練習も欠かせません。また、「伝わる論理で自分の考えを書く力」も大事になっています。

日本語作文とは、違う「国際的に通じる論理で伝わるように書く力」が必要です。TAGAKIシリーズをコツコツ登っていくことでその力をつけて欲しいです。毎週、コツコツの練習を継続する以外に目的には達成でいません。

その習慣こそが、人生の宝だと思います。

これは、英検に出る英語だから覚えて、とりあえずテストに受かれば、それが英語力という目的ではありません。

小学生の間は、英語検定については、mpiカリキュラムで養った力を整理したり、試したりというゲーム感覚で楽しめる生徒たちは、挑戦すると思いますが、それ自体が目的になってしまうのは残念です。英検合格の力は、英語力の一部に過ぎません。

中学生以上については、どんどん英検に挑戦し、mpiカリキュラムの力を発揮、また、それを支える力をつけるために準備学習をします。中学生mpiカリキュラムは、学校受業の英語を越えています。

中学生以上は、mpiカリキュラムで養った力を他で試す場として、学校の授業、定期テスト、英検準備学習をとらえています。

自分の力を賢く使う練習です。上記の新学習指導要領に一致する活動と思います。

そういう中学生クラスに残れるように小学生クラスで頑張って欲しいと思います。

「mpi英語データベース」と英検準備学習の利点

小学生クラスで、5級に挑戦したいという生徒たちがいます。

mpi英語のデータベースの生かし方として楽しんでほしいです。

ただ、「中学校の英語学習と同じ練習」ではないことをわかって準備をして欲しいです。

5級

ライテイング問題

4択の中から、ふさわしい言葉を選ぶ問題ですが、3つの言葉は、まったくふさわしくないというものです。英文を読んで、「これは、絶対違う」と外す力が、「英語を使える力」です。

英語の並びかえ問題も、同じように、「身につけた英文から推察」します。しかし、そこで、「何となく言ってきた英文」を文法的ポイントから考えるというチャンスにして欲しいです。

リスニング問題

「知っている英語で、わからない部分を推察する力」をつけるには、いいと思います。「賢いリスニング力」と位置づけています。大事なスキルです。

英語世界で、「全てわかる英語」がいつも聞こえてきたり、書かれているとは限りません。自分の欲しい情報がどこにあるかとわかる力に通じます。スキャニング力の基礎です。

「この問題は、この言葉」とひたすら覚えるという練習をすると苦しいです。知らないことばに出会ったら、答えたあとで「こういう言葉もあるのね」と楽しんで欲しいで。

mpi英語データベースを駆使すれば、大丈夫です。もし、それを駆使できない場合、もう一度、英会話たいそう、もっと英会話たいそう、スピーチアドベンチャー、QA50、さらにスーパースターソングを復習しましょう。BBLシリーズをもう一度、読むのもいいです。

すでに、文法的気づきの練習はしていますが、「心がそこを向いていない場合」、力がついていません。それに気づき、これからのmpi英語データベース作りに役立てて欲しいです。

4級についても、同じように練習してほしいです。「無理やり自分の力以上の練習をする」という場合、苦しくて楽しくありません。「そうそう、こうなっていたんだ」と楽しんでほしいです。

4級の問題では、読む力は、基本的な「英文構成法」の練習になり、6年生では、夏休みに練習し、秋に全員の合格を希望します。それまでに挑戦したい生徒は、「楽しめていること」を基準にして欲しいです。

英語検定は、どの学年の生徒でも、「楽しめて挑戦したい」という準備ができている生徒には、「mpi英語データベースを賢く使う練習」と「賢い問題解決能力(英語を実際の世界で使う力)」を意識して準備をしたら、とても大きな力になります。

くれぐれも、「中学校のテスト勉強のようには準備学習をしない」ということを頭にいれていただければ嬉しいです。

中学生になったら、3級以上に挑戦してほしいです。TAGAKIシリーズをまず、しっかり仕上げていくことで、「自然に力をつけること」がまず、すべきことと思います。

新しい学習指導要領の目的

私たちmpiカリキュラムの目的に学習指導要領がついてきた気がしています。

朝日新聞EduA(2019年4月14日号)にわかりやすくまとめられているので紹介させてください

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☆ 新しい学習指導要領の目的は?

文科省は、

これからの社会で必要な力を「知識・技能」を土台にした「思考力・判断力・表現力」、そして「学びに向かう力・人間性等」の三つ、「育てるべき資質・能力」と定義。新学習指導要領はこれらを踏まえ、

自ら問題を発見し、主体的に考え、答えのない問題に挑み、他人と協力して解決できる力の育成を目指している。

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次に上記を少し解説したコラムがあったので、抜粋させてください。

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「家族の隣に新聞を」(関口修司さん)

☆ 自ら学ぶ意欲を伸ばそう

ーーー現代は、かつてなく劇的に変化していますーーーー10~20年後には、日本の労働人口の半分がAI技術やロボットにとって代わられる可能性があるといわれています。これからは、答えが予測できない時代になるのです。---------

文部科学省(文科省)が今回告示した新学習指導要領は、資質・能力の育成を強調しています。何を記憶しているかではなく、何ができるようになるかが大切つまり、基礎的な知識は必要ですが、知識量を増やすより、自ら学んでいける力や意欲を伸ばすべきだとしています。

また、身に着けるべき資質・能力の代表として、思考力、判断力、表現力を挙げ、コミュニケーション力の育成にも重点を置いています。これからは、一人では生み出せないアイデアを協働して創り出していくことが期待されるからです

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mpiカリキュラムの目的は、まさにそこにあります。私たち大人たちが生きてきた時代ではない時代を子どもたちは、生きていきます。「子どもたちは未来からの留学生」とmpiは、常に提言してきました。mpi英語活動は、上記の力を養える場でもあります。グローバルな時代、「母語だけでのコミュニケーション力」だけではなく、「異文化からの人たちと働いていけるコミュニケーション力」が必要です。

 

 

 

2020年度の教育改革とmpi英語活動

大学入試英語は変わりますが、2020年度の教育改革全体について知っておきたいです。それについて、(朝日新聞EduA:2019年4月14日号)から少し抜粋し、mpi英語活動と照らし合わせてみます。

青字」は、私の書き込みです。

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☆ なぜ、今なの?

20年後には、人口減や少子高齢化、グローバル化も今以上に進む。AIに置き換えられない人間ならではの力、創造力や行動力、協調性を備えた少ない働き手が、言語や文化、生活背景の異なる人々と協力し合って社会を支えていく必要がある。

学び続ける力9年間カリキュラムの中で、リスニングレコードの表されているように自宅学習を大きな柱とし、継続を大事にしています。」

知識を活用するための思考力・判断力・表現力、「日本語で全て丁寧に教えてもらうという受け身ではなく、母語ではない英語で知識を得、行動し、発言していくことは、これらの力を養うことになっています。」

自らのアイデアを他人と協力して実現できる力、「クラスとしての発表、また、クラス内でのグループ活動は、この力が無いと目標を達成できない英語活動です。」

が必要だと文科省は説明している。

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