将来のために英語学習をするの?

どうして「英語教室に来ているの?」と高学年の生徒に聞いた時に、「将来英語が話せる大人になるため」と答えた生徒がいました。

りっぱな答えなのですが。

もちろん「大人になって困らないため」という理由は、子どもたちにとってもある程度納得の目標だとは思います。しかし、「毎週、ここに来ることが楽しい」という時間の積み重ねが、いろんなことにつながると思っています。

では、「楽しい」とは、どういうことでしょうか? 私の教室では、今までできなかったことを少しずつ自分の力でできるようになることを「楽しむ」時間と、とらえています。

何ができるようになるのでしょうか?

英語を「話す」ということは、「人とコミュニケーションがうまくとれる」ということが必要です。

また、学校で扱っていない領域を「自分の力で」なんとかしていく機会です。

「自分の力を肯定」し、「他者の良い点を素直に認める力」につながればと思っています。

mpi教材は、「自分のことに興味がある」から「他者への興味」「地域への興味」「自国への興味」「世界への興味」と広げていく題材になっています。

上記のようなことが、先週より今週、今週より来週と、少しずつできるようになる自分を楽しんでもらう時間でなければならないと思っています。

つまり、目標は、毎週存在し、達成していく成功体験や工夫体験の中で、「いろんな力をつけていく」時間と、とらえています。

英語を書くということ

私たち大人が英語を学習していた時に、「書かないと覚えられないですよ」と言われてきました。本当にそうでしょうか?

「五感を使う」ということが、何かを覚える時に有効であるわかってきたと聞いています。つまり、「書く」というのは、「見る(読む)」、「聞く」、「話す」そして、「意味がわかる」にプラされるみたいな領域だと、私は思います。

つまり、その他のことができないのに、書いているとそれは、作業をしているだけになっているようです。生徒たちを見ていて、経験しています。

もちろん「書く」という行為自体は、練習がいるので、「言葉を習得するという目的」ではなく、「書くという作業ができるようになる目的」で、行われることもあります。

しかし、五感を使う他の領域の力があるからこそ、「書く」ことが言葉の習得につながっていくと思います。

単語のつづりの学習で「手が覚える」とよく言われましたが、「手も助ける」が正しい認識だと思っています。

中学生が暗誦大会で賞をいただきました

当教室の中学1年生、中学になってから、学校の授業についていくのが大変で、mpi教材を積み上げることが難しい状況ですが、「声に出して英語を学習する」ということは、続けてきました。

校内英語コンテストに出場しました。自分で作った英語ではなく、課題となった英文を暗誦して発表するコンテストでしたが、学年優勝しました。小学校のころから、積み上げてきたことが現れたと喜んでいます。

学校の英語の先生からは、「これで、もっとテストも頑張ったらいいのに」と言われたそうですが。

英語の成績が抜群の生徒も出ていたそうですが、ネイテイヴの先生が彼女が「一番いい!」と言ってくれたり、仲間の生徒たちが、「よかった」と言ってくれたそうです。

英文を暗誦する宿題もよく出ますが、クラスで発表することをさせられています。そんな時も、一番に手をあげて、発表してくれています。

そんな態度が嬉しいです。