クリスマス授業中です

今週は、一部の幼児クラスを除き(先週、早めのクリスマスでしたが)、クリスマス授業です。

当教室は、クリスマスイベント色は、そんなになくて。それは、英語を話す国だけではなく、世界のど

の国の人とも話せるツールとして英語をとらえているので、「英語教室=アメリカ文化」とは、

つながっていないと考えています。

ドイツのインターナショナルスクールは、教育は英語でしたが、いろんな国の生徒が在籍。

一つの文化としてのイベントは、行っていませんでした。 ただ、キリスト文化の中にいる国の人たち

の集まりとして、「ココアの夜」という集まりがあり、みんなで聖歌を歌うというなごみの夜はありました

が。

楽しいことは、どんどん取り入れてもいいという日本の素晴らしい文化の中で、クリスマスも定着して

います。 当教室では「英語の世界で楽しむ」という日ごろの成果を試す授業と考えています。

英語だけでゲームの説明を聞き、英語で楽しむという「普通に英語を使う時間」です。

いつもの授業も英語だけ、日本語が出ると「Is this OK?」と突っ込まれます。 

クリスマス授業では、もっと厳しく、

取得したチームのポイントを減らされるので、みんな頑張ります。

英語を本当に使うという場面を作るようにしていますので、「あ、こんなこと、まだ、できていない」と

私もたくさん気づかされます。

2年生のクラス、英語の「結んで開いて」の歌、「なんか聞いたことあるけど」と遠い昔のようになり、ある生徒は、まったく記憶にないとのこと。

もう一度、スーパースターソング1を練習しなくては?と思いました。 すぐに思い出していくと思い

ますが、今回は、歌詞を読めるかというフォニックスの練習から使います。

mpiの教材は、繰り返し繰り返し、いろんなアプローチで使えます。 中1では、命令文などの場面

で、歌わせ、「あ、そういうことね」と理解するのにとても役に立ちます。 これも、聴き取りもでき、

歌えて、もちろん、歌詞は、読めるということの上でできること。

ことばとは、そういう順序で習得されていくのが、自然です。

その反対の順序では、とても効率が悪いのですが。 中学から教えると、「結んで開いて」と歌えま

せん。 ちゃんと幼稚園時代に歌っていたいものです。

 

 

英語の音が残る年齢?

私の友人が、幼稚園年長さんまでイギリスで暮らし、最後は、日本語ができなくなって、英語が得意になった長女さんがいます。日本に帰って、3か月で英語をすべて忘れたそうです。

また、知り合いでやはり幼稚園年長さんでイギリスから帰国し、同じように英語を全て忘れた男の子の話も聞きました。その男の子は、のちに東大に行ったそうですが。

我が家の長女は、小学校2年生の1学期から日本の学校ですが、すでに英語の本が読めていたせいか、また、毎日、私が英語の本を読んであげたせいかわかりませんが、6年生でドイツに行き、カナダ人の英語の先生にお願いしたとき、英語が残っているとびっくりされました。

また、年長さんまでうちの教室にいて、1年生の1,2学期は、事情があって、他の英語教室にいっていましたが、3学期に戻った時に、かなり、年長さんまで積み上げた英語がおぼつかなくなっていたという状況でした。

9、10歳までにインプットされていくものは、状況に応じてなくなっていくそうです。英語も同じです。

個人差はたくさんあると思いますが、せめて2年生の終わりぐらいまでは、、事情があっても英語環境を与え続けてあげてほしいと思っています。

その後、いろいろ事情があって、英語練習がスローダウンすることがあっても、また、始めた時に

以前の力は、生きていると思いますが。

ご家庭の事情、本人の希望、無理してまで続けることは、とてもよくないと思っていますが、もし、

事情がゆるせば、英語の音が残る年齢まで続けてほしいです。

 

なぜ、英語教室で、英語を覚えていけるか?

例えば、 幼稚園年少さんがアメリカの幼稚園に入園するとします。

幼児であっても、異文化に慣れるには時間がかかります。

一定のサイレント期間を経て、慣れてきたときに、英語が聞けるようになります。

そして、繰り返し同じ英語を聞く機会があり、マネをしてみようかなと思う時が来ます。

幼児同士の会話の種類は、そんなに多くないかもです。先生は、たくさんの英語を話しますが。

yes 、no 、please 、sorryの他では、一番に言えるようになる英語は、『It’s mine.』 かもですね。

生きていくうえで大事です。

 年齢が上がると聞こえてくる英語の量が増えていき、「一つ一つの繰り返しの回数」は、幼児さんほどでは、無くなります。

短期記憶から長期記憶に移行する記憶は、「繰り返しの多いこと」が一つの条件です。

英語教室では、その繰り替えしの状況をいろんな場面で作っています。 英語の場面を繰り返し、作っています。

自宅練習の大切さもそこにあります。

「自宅で全然練習しないので」と嘆かれる保護者もいらっしゃいます。

その理由は、様々で、事情をしっかり理解していく必要もあります。

自宅学習が進まないまま在籍していると「授業が楽しくない」という状況になっていきます。

今、その生徒にとって「大事なことが他にある」という場合、「英語を続けることが大事」と

思えないです。 いろんないろんなアプローチで「英語が楽しい」は、生まれるので、無理を

しないことも大事かなと思います。 友達からの刺激、ご家庭の英語環境があっても、

やっぱり「英語教室に行くより他にしたいことがある」という選択を生徒がした場合でも、それまで

の経験は、生きていくと思います。

英語練習をやめる年齢で、その残り方は様々です。

ある生徒は、5年生から、塾の関係でこちらにこれなくなりましたが、英語が残っているそうで、

塾の英語クラスで、びっくりされたとのこと。 1年生でやめてしまうとすっと無くなってしまいます

が、4年生までがんがばるとなんとか残っていきます。 

事情があって教室を続けられなくなっても、自宅で、英語の歌を歌ったりしていてほしいです。

 

発表会で発表を鑑賞するということ

発表会では、自分が発表するだけではなく、他のクラス、他の教室の発表を鑑賞することが

とてもいい経験になります。 小学生以上では、発表のポイントについて、教室で、いつも、繰り返し、

気にしていくように促しています。

「この発表は、どうかな? 大きな声が出ているかな? ジェスチャーができているかな?など」

を気にして鑑賞も大事とは、思いますが、もっと大事なことは、

「しっかりと発表者の伝えたいことを受け止める努力をする」

ということです。 日本語で発表していることについて、「どういう内容の発表だったか」と受け止める

ことをします。英語も同じです。 「英語を言語として使う」という経験です。

ジェスチャー、声のトーン、表情なども含め、「理解する経験」になります。

それが、英語の世界に入った時に起こることです。 少ない情報からでも、

「伝えたいことを受け止める」訓練は、とても役に立ちます。 

第二言語の世界は、どこまでいっても「わからない言葉を聞くことが多い」世界です。

母語の世界のように「すべてが聞けてわかる」世界では、ありません。

その訓練は、幼児さんからすでに始まり、実は、「幼児さんが一番、それができる」のです。

今だに、「日本語がすべてわかる世界」で暮らしていませんが、「日本語がわかっている」という

前提で話しかけられ、「わかる範囲で理解する」ことができる年齢です。

発表会では、そういう練習ができるとてもいい機会です。

 また、「一生懸命に練習してきた友達の努力にこたえる」という思いやりの気持ちで、鑑賞する側

も、頑張ってくれたらと思います。

 発表会は、コミュニケーションの場です。発表者と鑑賞者、相互の思いやりがあって、

成功と思っています。

発表者は、一生懸命伝える努力、鑑賞者は、それを受け止める努力。体験が人間を成長させる

と思っています。

「英語を使う経験」と「英語を知っていること」

私たちは、母語をマスターするとき、「まず、書けるようになって、読めて、単語を覚えて、文法を知って」という順番では、していません。

生まれてすぐから(胎内でママの声を聴いていたという説もあります)、たくさんの母語を聞いて、

リズムを会得、その音を出す練習、その音が、どういう意味を持つかの練習、音節のマスターなどなど、たくさんの「聞ける」をして、「意味がわかる」、「言える」に結び付いていきます。

孫娘が1歳半の時、「言われていることはほぼ理解できるが、自分で言葉で表現ができない」という状況でした。体を使い、少し言える音を使い、表情、行動で、自分の意思を表現していました。

母語でさえも、こんなに時間がかかっています。第二言語、「習ったその日から、聞けて、言えて」は、13歳からであっても、なかなかむつかしいです。 第二言語をマスターする脳が発達しているので、理解することはできると思いますが、「音をマスターする」ということについては、すぐにできません。

英語の文法を知る、暗記するということは、13歳からは、得意分野となると思いますが、「知っているだけ」では、使うことは、できません。

また、幼児さんであっても、「聞いたその時から、ペラペラと英語のまねができる」ことは、ないです。

母語であっても、意味が通じることばを言えるようになるには、3歳まで、待つ場合が多いのでは?毎日、毎日、膨大な量のインプットがあって、それができています。

初期のことばの習得に違いはありませんが、第二言語の場合、母語の知識が役に立ちます。文法を知った時、応用が利くのは、、そのためです。 

中学、高校で、古典のマスターに私たちが苦労するのは、「日常、使われていない言語」だからなのでは? 英語も同じような方法で学ぼうとすると、楽しくありませんし、マスターに時間がかかります。

使う経験、知る経験、どちらも大事です。 13歳になって「知ることが得意」になった時に、「聞ける耳、言える口、そして、使える英語がたくさんある」ということが、文法を知る上で、役にたちますが、使ってこない英語は、消えていると思います。

「英語を使う」とは、「たくさんの歌を歌えるようになる」、「たくさんのチャンツが言えるようになる」、

「絵本の中の英語が言える」、「日常で使う英語を使っている」ということから、

「自分の言いたいことが英語で言える」ことにつながっていくと思います。

その時に英語のルール(文法)を知っていると、「相手に伝わる英語が言える」ということになります。

それも、「英語で伝える」気持ち、経験が後押しをすると思います。 

「英語を使う経験」と「英語を知っている」こと、第二言語では、両方、大事です。