すらすら話せることと正確に話せること

7月9日の教室発表会は、4部に分かれています。

3部は、小学生3~5年: 英会話をどんどん楽しめる年齢での英語交流会です。

ここでは、「すらすら話せること」が大事という経験をしてもらいたいです。

中学校では、「英語のルールとはこういうものだ」ということを学習し、「正しい英語を知ること」

が主な目的となっているように思います。そして、「正しい英語とはこういうものと教えたので、あとは、

自分たちでなんとかしてください」ということで、「たくさん話したり、聞いたりの経験」の時間

がとれないのが現状かもしれません。

相手の言うことがわかり、たとえ、完璧な英語でなくても、返事をしたり、質問ができる力があれば、

コミュニケーションは、とれていき、また、不完全な英語を修正したり、補完したりすることを学ぶこと

とても大事です。 「正しい英語しか話してはいけない。正しい英語しか通じない」ということから

抜け出すことが大事です。 そして、それが楽しいと思い、会話する自信につながります。

 

 

英語教育豆知識⑥ 「英語のできる12歳」から

「英語のできる12歳」からの続きです。 小学生の英語教育でしてほしくないことの次に

「やってほしいこと」として15個、書かれています

1、夢を与える、希望をもたせる。 2、ほめる、励ます。

3、性格によって話し始めるのにかかる時間が違うので待つ。

4、仲間で助け合う、みんなで学ぶことを楽しむ。

5、耳から学ばせる。

6、始めから英語だけで英語を教える。

7、体験させて楽しませる。 

8、わかるように何かを見せる、絵を描く、ジェスチャーをする等。

9、英語を見て直接読ませる、フォニックスを学ばせる。

10、よく使う表現を学ばせる。 11、始めから文で学ばせる  

12、文を覚えさせ、その中の単語を入れ替えさせる

13、わからない部分があるのは、当然と考える

14、自然なスピードに慣らす

15、動ける空間の中で、テキストを使わないでする活動を大切にする。

 

というものです。 私自身が指導者として、ちゃんとできているか、

いつも、自己批判のうずの中にいますが、mpiのカリキュラムの中で

教えていたら、自然と上記の指導ができるのが、ありがたいです。

英語教育豆知識 ⑤ 「英語のできる12歳」松香洋子著から

英語教育豆知識の続きです。

松香先生は、たくさんの本を出してくださっていて、全てを吸収したいと繰り返し読んでいます。

「英語のできる12歳」

という著書は、2000年に出されましたが、ずっと知っておくべきことが書かれています。

その中で、「小学生の英語教育としてしてほしくないこと」として15個、書かれています。

1、おどして  2、テストして、 3、成績をつけて、 4、順番に並べる。

5、目から学ばせる。 6、解説する。 7、理解させることに情熱のすべてをかける。

8、日本語に訳す。 9、カタカナをふる。 10、文法を教える  11、まず単語を教える

12、部分を教えて組み立てさせる 13、一言残らずわからせようとする 

14、ゆっくりいう、書かせる 15、子どもを机、教科書、鉛筆にしばりつける。

 

上記のような指導を一つでもしていないか? 常に検証する必要があります。

最近、「1、おどして」という部分で、頑張れ!という意味で、3年生以上には、

厳しい部分があるかもです。 でも、発表会前では、できてきたことをすべて受け入れ、

励まして参加できるようにしたいと強く思っています。 「10の文法を教える」ことは、

いけないという表現になていますが、コミュニケーションの中で、使うことで会得する

という方法で、mpi教材は、作られています。誤解のないように。

他の番号については、こういう教え方は、したことが無いので、反対に、こういう教え方

ができると考える方が不思議です。

 

子どもの英語習得段階に応じたカリキュラムからの発表会です。

mpiカリキュラムは、成長段階に応じたカリキュラムで作られています。

また、それは、英語習得に必要な段階に応じたものです。

今回の教室発表会は、その流れに沿ったものです。

第1部 幼児クラス 

第1段階 音声獲得期間 : 

  身体を使ってリズムをとり、本当に楽しそうに発表してくれたらうれしいです。

第2段階 最も音を吸収できる期間: 

 歌も意味のあるものを表現し、また、絵本を丸ごと発表します。 表現力が勝負です。

第3段階 会話を楽しめる期間: 

 英語交流会で、今までインプットしてきた英語フレーズを使って、本当に相手に通じる

 会話ができるか、実感してほしいです。 いつものクラスのメンバーではなく、

 他のクラスから、他の教室からのお友達と話します。

第4段階 知的な活動を楽しめる期間:

 小学校高学年から中学2年生までが発表します。 まとまったテーマに沿って、観客に

 伝わるように「自分の言葉で話しかけるように」伝えられたら、成功です。

 難しい英語を辞書で調べて暗記し、その場限りの発表では、それはできません。 

今まで、インプットし、アウトプットを重ねてきた膨大なフレーズを整理し、使う力です。

幼児教材からの歌・チャンツの教材絵本の教材、 会話教材、文法教材を駆使すれば、

自分の思うことは、しっかり伝えられます。

 中学生レベルは、本格的に英文構成方法を使っていきます。 はじめての経験です。

 発表の態度が、もっとも重要です。

◎ 一番大事なことは、目標に向かって頑張ったら、当日は、それを楽しみ、失敗を恐れないこと

  です。 保護者の方へのお願いは、子どもたちの努力を認め、勇気をほめてください。 

  参加できていることが、まず、素晴らしいことです。 もう、何も言えずにたちつくすかもですが、

     それも経験です。

 

 

英語教育豆知識④「真の国際人になるには」

真の国際人になるには

 

(1)ノンバーバル・コミュニケーションを大切にする。

 

表情を豊かに、

 

アイコンタクトをとる、

 

ふさわしい声の大きさで

 

(2)国際的に通用するマナーを育成する

 

自分から手をあげて発言する、

 

相手の言うことをよく聞く、

 

相手の言うことに反応を示す

 

相手をほめる 軽く冗談を言う

 

(3)自分の意見を持つ

 

好き嫌いをはっきり言う、 

 

究極的には内容が大切

英語教育豆知識③「英語のコミュニケーションに必要な能力」

1、英語のコミュニケーションに必要な能力

   
 文法能力(発音、語彙、文法など)

   
 談話能力

   
 社会言語能力

   
 方略的言語能力

2、子どもが英語でコミュニケーションを行うためには

 言葉を知っている能力

  文法を知っている

  語彙を知っている

  発音を知っている

  語法を知っている

 言葉を使える能力

  ジェスチャーを使える

  顔の表情を変えられる

  イントネーションを変えられる

  声の大きさを調整できる

  言葉を使おうとする積極性がある

3、これからの英語教育

  ★ チャンクで学ぶ

 ★ プロソデイーを子ども時代から鍛える

 

 

 

プロソデイー5つの要素

   
 リズム  ② ピッチ ③ テンポ ④ 強弱(ストレス)

⑤ 声の質

英語教育豆知識② 「子どもの英語習得段階」「自宅での親の役割」「ほめて伸ばしたい10の性格」

1、子どもの英語習得段階

第1段階: 0歳~5

意味が分からなくても身体で楽しむ時期

第2段階: 6歳~8歳(小学校1年生~2年生)

英語の音声を最も吸収する時期

3段階: 9歳~10歳(小学校3年生~4年生)

英語を使ってみたくなる時期

4段階: 11歳~12歳(小学校5年生~6年生)

英語の文字に興味を持つなど、知的好奇心が旺盛で、何か

達成感を求める時期

2、自宅での親の役割

  CDDVD教材をかけること

  英語の習得は、聞くー>話すー>読むー>書く

  10歳までにたくさん英語を聞かせる

英語の音をどんどん吸収し、聞こえたとおりにまねできる10歳までに

たくさんの英語を聞かせる。

 
子どもと一緒にジェスチャーを楽しむ

  子どもが英語を話し始めるのを焦らずに待つ

3、ほめて伸ばしたい10の性格

   
 社交的 ② 音楽が好き ③ 踊りが好き ④ 身体を動かすのが好き

⑤ 声が大きい ⑥ ものまねがうまい  ⑦ 好奇心がある

⑧ いざとなったら度胸がある ⑨ 本を読む、見るのが好き 

⑩ ものを覚えるのが好き

英語教育豆知識① 「子どもと英語」松香洋子著から 「子どもの英語習得ポイント」

松香洋子著「子どもと英語」には、とても役に立つことが書かれています。

抜粋させていただき、英語教育豆知識とし、4回に分けて書いています。

参考にしていただければと思います。

 

子どもの英語習得ポイント

1、言葉を覚えるのは

親や先生が強制的に教えるからではなく、はじめから人間に備わっている

脳の機能によって言語を覚えたがるのです。

また、周囲がそれを支援することにより、人の言語習得は促進されます。

2、なぜ子どもはどんどん言語を習得できるのですか?

  耳から新しいことを学ぶことができる

  分かるところだけ分かり、分からないところは気にしない。

  まねがうまい。

  くり返しを楽しむ。しつこいぐらいくり返す。

  身体を使って言葉のリズムを楽しむ。

  知らないことや、珍しいことに対する好奇心が強い。

  100パーセントわかっていないことでも口に出す。

3、コミュニケーションのために、

  自分のコミュニケーションの目的を達成するまで、何度でもしつこくくり返す。

  ジェスチャーをつけるのを恥ずかしがらない。

  かわっているイントネーションを面白がる

  自分が知っている言葉を使おうとする

  分からないことがあってもめげずに、また、挑戦する

4、子どもが言葉を話せるようになる前に、まずは発声の仕方をみにつけていきます。つまり、すぐに言葉を発するようにはならないということです。

5、母語の形成がいったんできたら、その後は言葉をどのように運用していくかを学んでいく。

英会話たいそうを生かそう

自己表現ができる小学生を目指して

~インプットしたものをアウトプットする環境つくり

1、英会話たいそうを定着させる

  目的の違うフレーズ

  情報を得るための質問

  目的を達成するための英文

  情報を与える文

  情報を得るための質問文

Can you play the
piano?

Can you water
ski ?

Do you like
Sushi ?

Do you have any
brothers?

Do you speak
Japanese?

Are you a good
singer?

Are you tired?

What’s your
favorite food ?

How old are you
?

What do you call
this ?

What is it?

  情報を与える文

I like

This is

It’s

   
 トピックを決めてのポスター: 

トピックセンテンス、メインアイデア、コメント :序列

   
質問をたくさんしてもらうためのポスター

 

  たくさんのモデルを知り、まずは、まねをする

  まねをし尽くした仲から自分のオリジナルを作る

  簡単な英語で態度を養う

  実際に経験することで、「この先、必要な力を知る」

  自分で考えて行動する態度

  気づく力を養う機会

  慣れるためには、たくさん作る

  自分の知っている英語で表現する力へ

  工夫する力へ

英語交流会開催の理由

より良い学習者にさせることを目指して

 

1、人は、自分にいいことをしたがる

2、人は、こまらないと気づかない。気づかないと治せない。

 

上記2点は、英語学習において、一番大事なことだと思います。

これは、英語のみならず、何かを習得する上でのキーポイントでは?

 

  海外で英語を自然に身に着けるとき(母国語を身に着けるときと酷似)

音声獲得が終了後は、ことばの組み立てに留意していきますが、

いろんな場面に遭遇する中で、パターンに気づき、自分で使い、

失敗を重ねながら、精度を上げていきます。

  うまく通じてうれしい    

  うまくできなかったから、どうしたらいいか考える

という繰り返しです。

★上記の時に、「失敗してもかまわない」という大きな状況が無いと人は、

 試していくことができません。

 

★インプットされた英語を使いまわすことがまず、コミュニケーションで大事なスキル

 

(1)  英会話たいそうで英語をインプット

(2)  交流会でアウトプット

(3)  楽しさを知り、もっと英語をインプットしたいと思うようになる

(4)  インプットされた英語でたくさん表現できることを知る

(5)  工夫することを知り、考える力が大事とわかる

 

  自分の英語が通じたかを確かめる気持ちが無いとコミュニケーションは、ひとりよがりで終わることを知る

  英語の仕組みは、自分で気づいていく態度が必要

  インプットされた英語は、自分でなんとか身に着けていくべきと知る

  こうなりたいというモデルがあると頑張れる

 

  英語は人と話す道具としっかり経験する 音声獲得期から次へ

教室指導方針のまとめ

指導方針のまとめ

 

発表会を前に、当教室の指導方針をまとめてみました。

 

1、コミュニケーションのための英語を教えます

2、トップダウン方式で教えます

3、積み上げ式ではなく、スパイラルに教えます

4、英語は英語で教えます

5、インプットを重視します

6、単語ではなくチャンクでインプットします

7、身体性を重視します

8、発表教育を重視します

9、自分の意見を言えるようにさせたいです。

10、自分から手をあげて発言させたいです。

11、「自分を語ろう」から「日本のことを発信しよう」へ目指します。

12、ユーモアを大切にしたいです。