表情豊かに言えるには?

大人の方を教えていて、英語を言ってもらうと「無表情で、言うだけに専念してしまう」ことが多々あります。

英語は、言葉だけではなく、「イントネーション、言葉の強弱、声のトーン、顔の表情、ジェスチャー」が無ければ、相手に通じさせることはできません。

仮に、日本語にしても、「ロボット状態」で、話してみると、その奇異さがわかります。

日本語では、上記のことができているのですが、英語になると「ロボット状態」の話し方になってしまうケースが多いです。

小さいころから、英語は、「場面として」感情を持つ言語として表現する習慣がついていれば、自然に、上記のことができます。

英語は、記号ではありません。感情を伝える道具です。

絵本の中のせりふ通りに言える力が、本当の英語力になっていきます。

また、歌は、英語のプロソデイそのものです。歌うように英語を言えれば、確実に通じます。また、歌は、忘れません。

しかし、小学生でも、「絵本を丸ごと覚えたり、歌を歌ったり」の習慣ができていないと、まず、その習慣をつけることからとなります。

幼児から英語に親しんでいる生徒たちは、当たり前にこれができます。

英語は、「文法と単語を覚え、和訳できれば、それでいい」と思っている大人が多いのは、残念です。

絵本、歌の力は、すばらしい

mpi教室では、いろんな分野から英語力を伸ばそうとしています。その中で、絵本があります。

さて、どうやって子どもたちは、日本語を覚えていったのでしょう。絵本の力も大きかったのでは? また、ごっこ遊びが実は、大切な母語を育てる力になっていると言われています。

小さい子たちは、家庭内などで見聞きしていることを、ごっこ遊びで実際に行うことで、言語理解を深めています。

英語の絵本を読んでもらい、実際になめらかな英語で言えるようになり、そして、それを演じる中で、決まり文句が、身体にしみていきます。

そんな経験をたくさんする中で、英語のデータベースが構築され、ある年齢が来たら、それを、言語体系に並び替え、頭にストックできるようになります。

その時に、どれだけのストックができているかが大きな力の差になっているのではと思うことがあります。

データベース作りに、「絵本を丸ごと覚える」「英語の歌を歌える」「英会話たいそうが踊って歌える」があり、スピーチを覚える中で、それを整理していけます。

知っているだけでは、話せません。読めません。経験の積み重ねが必要です。

いろんな経験の中で

中学3年生の生徒が英語検定準2級に合格しました。
準2級は、高校英語内容が入っています。中学生にとって、とても難しい試験ですが、mpiで学んでいる生徒は、受かる確率が高いと聞いています。

それは、「mpiは、英語検定を目指してはいない」のですが、総合的な力が付くので、「中学の英語授業だけでは、つかない力」がついていきます。その総合英語力を生かすとこの検定レベルになっています。

専門的になりますが、獲得点数としては、個々の文法項目の知識を問う問題では、点数は出ませんが、長い文章を読んだり、英語を並び替えて作るという分野では、「知らない単語、文法があっても、聞いたことある、読んだことがある」という力で、できてきます。

リスニングは、八割は、わかりますし、面接、問題は生じません。

当教室では、中学になったら、英語検定を受けたいという気持ち、大事にしています。

小学生でも、付随的に、自分で受けたいという生徒には、「頑張っておいで」と応援し、小学4年生で3級に受かる生徒もいます。英検合格を目指すだけの授業は、一切することはありませんが、面接の手伝いだけはするので、だいたい高得点で面接は受かってきます。

高校生以上、大学生の方々の英語検定受験のお手伝いは、積極的にさせていただいています。その中で、「リスニングができない」ということが、致命的なこととして浮上します。

当教室の中三生徒ができることを、あとから訓練をしようとすると並大抵の努力では足りません。よっぽどのモチベーションが無ければ、リスニング力が付かないのが現状です。

リスニング力、プレゼン力、すぐにはつきません。

英語発表会、大成功でした

11月25日に、奈良県内にあるmpiEnglish schoolの仲間5人と、合同教室発表会をしました。まず、受け付けから英語で話すことが始まります。私たちスタッフは、英語で話しかけ、生徒たちも、できるだけ英語で答えるというルールにしましたが、生徒たちは、他のスタッフの先生たちから、褒めていただけるほど、ちゃんと英語のやりとりができていました。

そして、他の教室の生徒との交流会。英会話たいそう、QA100のフレーズで話す機会です。用意してきた自分のネームカード、ほとんどの生徒が渡しきったようです。

最後に15歳の「こころ君」という他の教室の生徒が発表。mpiが歩いているみたいなすばらしい英語力を見せてくれました。

会館スタッフの方も、私たちの発表を絶賛。

「いろんな児童英語の発表会を見てきましたが、こんなに、生徒たちが話せる会は初めて見ました。楽しいですね」

と言ってくれました。

どの生徒も、自分の今の力を精一杯出せたと思います。

以前、私の教室の生徒に、「どうして英語を習っているの?」と聞いたら、「大人になって、困らないように」と答えた生徒がいました。

きっとその生徒も今は、「今、英語で話すことが楽しいから」と答えてくれるのではと思います。

「英語を知っている」だけでは、英語でコミュニケーションはとれません。「英語検定に受かること」を目的にしない教室です。「英語で話せること」が目的です。

それを、しっかり経験してもらえた発表会ではないかと思います。

保護者の方々にも、この気持ちが伝わっていたらいいなと思います。