フォニックス学習にも、歌って踊って絵本を音読してが必要ですし、たくさん書きます。

ためてきた音のデータベースを読んだり、書いたりに生かすためには、フォニックスの力が必要です。

文字を音にできることで、読めていきます。 書きたい言葉があったら、音にして、それを文字にします。

読めることは、自分で英語のデータベースを繰り返せるということです。短期記憶から長期記憶にしていくには、不可欠なことです。

書くという行為は、音と文字の組み合わせができていて、初めて長期記憶に結び付ける力を発揮します。

そのタイミングを同時に育てていきます。 1年生になったら、いっぱい書きましょう。でも、たくさん、歌って踊って、絵本を音読して、音のデータベースも構築。

今、1年生、たくさんたくさんアルファベットを言って、たくさんたくさん書いています。

1、書くことで音を聞いたら、書けるようになる

2、書くことで、アルファベットを見たら、言える

3、書くことで、アルファベットを見たら、認識できる。

4、書くことで、きれいに書くための手の動かし方を練習

1が一番難しい達成目標です。それまでに、2以下があります。1回書いたぐらいで覚えられていないのは、音と結び付けていないからです。

中学生になったら書けるからというご意見もあると思いますが、音と文字を結ぶ力のある中学生がどれほどいるでしょうか?

フォニックスをしてきても、単語スペリングに弱いのは、定着していないからです。

それほど、時間がかかりますが、定着した生徒は、一生の力です。

 

聞けるということ

母語である日本語に置き換えて考えてみましょう。

まず、音を聴き取れなくてはなりません。 そして、その音から、意味のかたまりの音のかたまりがわからなくては、フレーズは理解できません。 流れるように続く音の流れから、意味のかたまりの音ごとに理解していかなければ、言われていることはわかりません。

音のかたまりを捕まえられても、その意味がすぐに理解できなければ、全体の意図はつかめません。

たくさんの場面に遭遇し、音のかたまりの意味をすぐに理解できるようになって、話の意図をとれるようになります。

英語でも、音のかたまりをつかまえられなければなりません。日本語の音節と違います。 また、意味がセットで音をとらえなければ、聞いたときに話の意図がわかりません。

中学生の古い学習の方法は、目からで、音は無視する傾向にありました。 漢字のように、ひとつひとつ単語を覚えて組み合わせる方法です。

その方式で学習されてきた保護者の方には、今の英語教育を受け入れるのは、難しい時もあると思います。

まず、たくさん、たくさん、意味がわかるものを聞いて、音と知っていることばのデータベースを作ります。

歌、チャンツ、絵本、決まり文句フレーズ、そして、自分で作っていくフレーズ、友達とやりとりするフレーズ、スピーチ、すべて、言葉のデータベースです。

「忘れることとの闘いです。」 接していなければ、すぐに忘れる年齢です。 ずっと使えるようにしていくには、繰り返す以外にありません。どうやって繰り返しますか? 問題集にひたすら取り組んで繰り返した大人は、それだと思うかもしれませんが、歌、チャンツは、繰り返しに非常に有効。

「歌ばっかり歌って、いつ勉強させてくれますか?」と疑問に思われる保護者がいらっしゃるのは、当然かもですが、ずっと歌っていきます。 歌は、英語を忘れさせません。 

聞けるということは、まず、音がとれるようになることー>音のかたまりがとらえられ、意味と結び付けられることー>わかるフレーズのデータベースを蓄積し、応用していく

という感じです。

 

みんな100点ではありません

小学校で英語を始めたら、みんなより早く始めたのだから、中学になったら100点になって当たり前と想像する保護者も多いと思います。 英語を使える力は、多岐な力が必要です。 その一部が、英語のしくみに気づく力です。

mpi教材では、英語の仕組みに気づく、英語の仕組みを整理するという先へ繋がる部分も扱っています。しかし、生徒によって、それをキャッチできない場合があります。

小学生クラスで同じ授業をしても、その部分については、特に差がでます。

それが、中学生になった時に顕著に表れます。 しかし、もし、フォニックスルールをマスターしていなかったり、英語のデータベースをためていなかったら、そいう生徒は、もっと混乱していたと思います。

小学生クラスは、「中学生で100点をとる」ことを目指すクラスではありません。 生徒それぞれが持っている力を伸ばすクラスです。

じゃあ、「100点をとれる勉強を小学生からさせます」という保護者も出てくると思います。 それについては、そういう場所が本当にあるなら、そこへの移動もいいと思います。 その場合でも、それまで教室で培った力は、役にたちます。 

英語でのコミュニケーションの第一歩は、「笑顔で英語で人に話しかけられること」です。 これは、性格ですという方も多いと思いますが、「経験」が助けます。 「日本語で練習しておきます」という方も多いですが、英語でできることと母語でできることは、違っているようです。

 

できることが楽しい、わかって楽しいが本当の楽しさ

楽しいという気持ちの中に、「できるようになって楽しい」、「わかるようになって楽しい」があります。

当教室の楽しさは、ここです。 ただ、ゲームをして楽しいというクラスではありません。

今週、 レベル5とレベル6のクラスで、中学1年生テキストを扱いました。 本来の目的、「英語コミュニケーションのための基礎文」としての練習をしました。

1、フォニックスを使って自分で読む

2、会話の内容を自分で推察する

3、その人になりきって会話する

4、もし、自分ならどう言うかと会話する

5、英語のしくみについて気づく

6、音読できる英語は、書ける

7、場面がわかるので、日本語にできる

8、英語のしくみがわかっているかゲーム感覚でワークブックに挑戦

ということをしましたが、みんなワクワク、楽しいと言っています。

たぶん、これが文科省が目指している「英語を使える人材育成」のための授業のあり方だと思います。おもしろい、楽しいという気持ちがあるのは、「フォニックスルールを使って、英語が音読できる」「たくさん英文を知っているので、意味が推察できる」「英語をすっと話せる、聞けるので、会話練習に困らない」という力がついているからだと思います。

mpi教材で扱ってきた文法部分を復習しながら、すすめていきたいと思っています。 みんな、すでに使っている英語分野が満載です。

 

英語でのコミュニケーションを成功させるには

  mpiでは、目標を「英語でコミュニケーションができる人材の育成」としています。コミュニケーションの中には、ただ、日常生活に困らない程度のコミュニケーションから、しっかりと自分の言いたい事を伝えていく中身の濃いコミュニケーションがあります。中身の濃いコミュニケーションのためには、英語のルールに気づき、それを使っていく力が必要です。

 教室で使っている「英会話たいそう」は、コミュニケーションの基礎で、だれでも練習すればマスターできます。 

 自己表現ワークブックのシリーズを上っていく時、英語のルールに気づく必要があります。そのルールに気づくか気づかないかで、覚えた英語を応用できたり、書けたりの段階で、生徒の間で、習得に差が出てきます。 6年生になった時に使える英語に差がでます。

 そして、何より、初めて会った人にも自分から話しかけて会話をしていこうという態度がなければ、どんなに英語の力があっても、宝の持ち腐れです。 勇気が必要です。 人前で発表する経験が勇気を育てます。

 いろんなタイプの生徒がいて、いろんな力を発揮しています。 友達のいいところから刺激を受け、苦手な部分を克服したり、自分の得意分野に自信を持ってほしいです。

 言語能力は、多岐にわたります。 日本語を話せても、小学校で国語の点数には、差が出ますが、国語の点数にその人のその後のコミュニケーション能力が反映されているとは限りません。

 中学校の教科書が、より発表教育重視のものになったと思っています。しかし、評価としては、「英語の問題に答える」という従来どおりの方法になっています。

 英語でのコミュニケーションを成功させる力の一部だけに光を当てている評価で、その生徒の力を判断したくないと思っています。

 

 

 

英語を知っていることと使えること

グラマリングという教材があります。レベル5以上で使用します。英語の仕組み、つまり文法を知ることと使えることを訓練する教材です。レベル5までの教材の中で、音が取れて、意味がわかって、基本文が使えて、応用ができてきた英文を仕組みの観点から分析して、さらに応用力を高める教材です。

英文はbe動詞が使いこなせなければなりません。そして、形容詞をたくさん知っていて、選んで使う必要があります。3人称単数も使ってきて、でも、ここで、しっかり認識することで、応用ができます。過去形、助動詞、未来形、レベル6に必要です。

形容詞をそれまでにたくさん練習してきているので、ケースに合わせて選びます。そして、なんとなく、自分のことは、I am, 他の人は、He is, She isとしてきたなということを、まとめます。

つまり、レベル5になったら、英語の知識を整理する準備ができるようにレベル4までは、「しっかり読めること」、「基本のことばが書けること」、「基本文を使いこなしてきたこと」が必要になります。

フォニックス訓練、絵本、英会話たいそう、自己表現ワークブックで、しっかりインプットして、一番大事なのは、歌をしっかり歌ってきたことです。

中学生で英語を始めたら、聞いたことも、言ったこともないことばを覚えて、さらにいつも使えるようにしていかなければならず。 書ける世界だけで終わっています。

今年のレベルクラス6では、中学校の教科書も教材の一つとして使えそうです。教科書が変わり、mpiが目指していることと非常に近い教科書になっています。

学校テキストで、しくみを整理していくのも、楽しそうです。

 

教室の具体的な英語レベル目標について

15歳としての英語発表ができることが目標ですが、そのためには、「英語の本が読める」、「今の自分のレベルにあった英語が書ける」ということが前提です。 特に読んだり、書いたりの分野の目標レベルを紹介します。このほか、「英語のしくみがわかる」という目標レベルもあります。

幼児年少クラス   ママと一緒に英語で遊べるー>歌から身近な英語の言い方に触れる

幼児年中クラス   お友達と楽しく英語で遊べるー>身近な英語の言い方に触れ、アルファベッドと

             遊べる

幼児年長クラス   お友達と一緒にたくさん歌を歌えるー>アルファベッに興味を持ち、認識できる

レベル1クラス     アルファベッドが書けるよう努力し、フォニックスジングルで、一文字一音が認識  

             でき、英語絵本を読んでいく。  

レベル2クラス     大文字小文字がしっかり書ける。1文字1音から名前読みルールへ

             :複雑な英語の音の組み合わせをマスターへ努力する

レベル3クラス     2文字子音ルールからフォニックスルールの最後のルールまでマスターする

レベル4クラス     フォニックスルールを使う練習をし、しっかり定着させる

レベル5クラス     ポストフォニックスの時代として、中学1年生レベルの英文を読んでいく

レベル6クラス     ポストフォニックスの時代として、中学1年生レベルの英文の応用ができる

という目標で小学校を終えてほしいです。 中学生クラスは、学校の勉強は、それまでの復習となるので、自分で工夫して学習していくことが基本姿勢となります。

レベル7からの教材は、中学英語が十分に習得されていくことが前提です。