記憶力には個人差があります

高校の友人に「教科書は、1回読んだら、覚えられる」という人がいました。私には、そんな力はありませんでした。 知り合った方で、英語の単語は、一回見たら覚えるという方もいました。私は、無理です。

海外で英語やドイツ語を教えてくれた恩師たちは、「10回は、そのことばに遭遇する機会を持たないと覚えられません」と言っていました。聞いたり、使ったり、読んだりでと。10回では足りないと思いますが。

必要ではないことばや、興味のないことばは覚えにくいです。

週1回しか練習しないなら、ことばを習得することは不可能だと思います。 聞いたり、歌ったり、使ったり、読んだり、書いたりなどなど、あらゆる場面で遭遇する機会を持てるようにしたいです。

そして、それが、「とりあえずしておけばいいのよね」ではなく、「できるようになっておもしろい」としてくれることが一番いいのですが。

「英会話たいそう」のフレーズ、マスターしている生徒たちは、楽しくインプットできてきています。3年生以上は、「もっと英会話たいそう」に挑戦中です。

記憶力には、差がありますが、楽しいと練習を重ねている生徒には、確実に残っていく英語です。

切磋琢磨で伸びていく英語力

今回の本読みコンテスト、また、リスニングレコードつけ、発表会、英語交流会などは、英語の知識を競うものではありません。 楽しく英語を毎日練習できていれば、どの生徒も参加できることです。しかし、「楽しく毎日」は、なかなか大変です。

毎日英語を話す学校に行っていれば、当たり前の英語インプットですが、毎日日本語を話す学校に行っていれば、「どうして英語を毎日練習するの」と嫌気がさすこともあると思います。

クラスのみんなが、他の同年齢のクラスのみんなが、下の年齢のクラスのみんなが、頑張っていて、前にいる年上の生徒の成果を見ることで、「自分だけではない、みんな練習しているんだな」と感じることが、継続の手助けになっています。

当教室は、レベル1(2クラス)、レベル2(3クラス)、レベル3(3クラス)、レベル4(2クラス)レベル5(1クラス)、レベル6(3クラス)という小学生のクラス編成です。 井の中の蛙にならないように、他教室とも連携し、切磋琢磨の輪を広げていっています。

 

9月は、リスニングレコード強化月でした

mpiでは、自宅での英語練習を非常に重視しています。 1日30分の英語時間とし、1年間で200時間が到達目標です。 9月末までに100時間を越えている必要が出てきます。

1学期は、スロースタートとなっていて、自宅での練習の声掛けをしますが、強制は、していませんでした。

しかし、やはり、背中を押すことも大事だと、今回、毎回、次までに1日30分の英語インプットを目標とするということを一人一人に促しました。

1学期の参観日で、「自宅練習が足りていないと発表する勇気につながらない」と感じてくださった保護者の方もいて、とても上手にサポートしてくださいました。ほとんどの生徒のリスニング記録が伸びて行っています。

当教室のリスニングレコードの意味合いは、「英語インプット時間」というものです。ただ、聞き流すのは、力にならないので、「声に出す」ということを前提にしています。お風呂で英語の歌を歌ったら、それもオーケー。英語を書く宿題をしていても、必ず、声に出しながら書いていたら、それもオーケー。

食事中に「英会話たいそう」かけていますというご家庭も、以前あったのですが、それは、中止していただきました。食事中は、とっても大事な親子の会話の時間。英語は、母語以上に伸びることはありません。母語がしっかりするには、親子の会話が不可欠です。食事中は、しっかり子どもたちの話を聞いてあげてほしいです。たくさん、いろいろ話すことが考える力を育てます。

リスニングレコードは、英語時間と考え、工夫して時間を作っていただくことを希望しています。 1日30分というと大変なようですが、「車での移動時間」「英語の宿題をこなす時間」「寝る前にBBLを読む」などなど、細切れに作るといいかなと思います。テレビの英語の番組、楽しく、時々まねをしながら見てもらったら、それもいいです。

 

教室内BBL 本読みコンテスト、終了です

BBL 本読みの力向上を目的に、1年生から4年生までのクラスで、本読みコンテストを9月に実施しました。クラス内のチャンピオンを投票で選ぶというものです。

ただの棒読みではなく、感情を込めて読む、パフォーマンスの向上を目的としました。7月の英語交流会では、本読みも入っていました。 参加した、3,4年生は、かなり、練習し、本番を迎えました。他のクラスのメンバーの本読みを目の前で聞いて、感じたことも多かったと思います。

その影響を1,2年生にも広げ、3、4年生は、「友達の本読みを評価する」ことで、さらにパフォーマンスを向上させる企画です。各クラスのチャンピオンを撮影し、全クラスで見ました。

刺激を受け、1,2年生は、今まで本読みがおざなりだった生徒も積極的に参加し、全員が同じレベルで読めてしまうので、全員撮影というクラスも出ました。

1点差、2点差でチャンピオンになれなかった生徒も多かったです。悔しく、悲しい思いの生徒もいたと思いますが、それも経験として次につながります。また、「ちゃんと準備して参加する」ということを前提としていました。教室で、何が行われているかいつも聞いていなかったりしていた生徒は、本自体を持ってきていませんでした。また、練習をしたのだけれど、手をあげる勇気が出なかった場合も、参加できません。

また、いつも上手に読む生徒も、緊張のあまり、うまくできなかったり。 結果は、様々でした。

1年生には、初めての経験ですが、学校や家庭ではできない「人生のいろんな経験」も、自立した学習者になるという意味では、とても大事にしたいといろんな仕掛けをしています。

1、2年生は、上手に読んでいる先輩の様子をしっかり見たので、「ただの棒読み」で読むのではなく、「物語の様子を伝える読み方」をするのがあたりまえとなっていっています。

3年生以上で、「棒読み」から脱却できない生徒は、1、2年生の生き生きとした読み方を刺激に、変わっていってほしいと思っています。