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2012-02-02
小学校外国語(英語)活動クイズ

昨年の秋頃から、今年の1月まで、このクイズを各地でやってみました。公立小学校における外国語(英語)活動の意義を広く一般の皆様にも知ってもらいたいという願いから作ったものです。

みなさんもやってみてください。○か×で答えてください。

1.(  )全国の公立小学校へ2011年から教科としての英語が導入された。
Beginning in 2011, all elementary schools in Japan introduced “English activity” as a subject.

2.(  )必修化されたのは、5,6年生だけである。
“English activity” is compulsory for 5th and 6th graders.

3.(  )1年生〜4年生でも、外国語(英語)活動を導入している小学校がある。
There are elementary schools already engaged in giving “English activity” classes for 1st to 4th graders.

4.(  )外国語活動の目標は、コミュニケーションの素地を養うである。
The aim of “English activity” is to “culture communicative competence”.

5.(  )「英語ノート1」「英語ノート2」という教科書が配布された。
The textbooks called “Eigo note 1” and “Eigo note 2” were given to all elementary schools.

6.(  )小学校の外国語(英語)活動ではテストはしない。
Teachers are not supposed to give any kind of tests in “English activity”,

7.(  )指導は、TT(team teaching)で行う。
The “English activity” should be conducted by team teaching.

8.(  )小学校では音声指導だけで、読み、書きはしない。アルファベットは書かせない。
Teachers should focus on teaching listening / speaking and should not teach reading/writing – including writing alphabet letters.

9.(  )小学校では、随時日本語で説明しながら活動を進める。
Teachers should explain in Japanese as they proceed with the activity.

10.(  )J-SHINEとは、「小学校英語指導者認定協議会」のことである。
J-SHINE stands for “Japan –Shogakko Instructors of English”.


答えは、1 (×)、2(○)、3(○)、4(○)、5(×)、6(○)、7(○)、8(○)、9(×)、10(○)



なぜこのクイズがバイリンガルでできているかというと、外国人の方々も参加する場合のある場でもこのクイズをしてみたからです。

みなさんの正解はいくつでしたか?


結果としては、どの会場でも、満点をとる人は2,3人で、「それは解釈の問題でしょう?」という質問がでる箇所もありました。

外国語(英語)活動は、教科ではなく、教科書もない、テストもない、ということが理解されていない場合も多かったです。

小1から小4でなんらかの外国語(英語)活動を実施しているところは、15%はあるそうですが、これは、早く、せめて3年生からは実施してほしいという願望もいれて作った問題です。


TT (team teaching)が義務なのか、望ましいのか、は議論のあるところかもしれませんが、私としては、この外国語(英語)活動の成功はここにかかっていると思っています。

日本語で説明するのがいいのか、悪いのかという議論もよくありますが、関係者がなるべく英語の使用をふやし、まるで同時通訳みたいに訳し続けるとか、解説し続けるというのは、この活動の趣旨に反しています。


そして、最後のJ-SHINEという問題ですが、ずいぶん知名度があがったとはいえ、まだまだ、「それって何ですか?」という残念な質問があります。

今年も日々、小学校外国語(英語)活動のさらなる発展のために、努力していきたいと願っています。


2012-01-13

1月8日(日)に、KaiとGlenn McDougallは、オーストラリアのブリスベンへ帰国いたしました。7年と4ケ月、日本にいました。

5年間の同居、2年間の近所居住をへて、海君が新4年生になるため転校したのです。1歳半の時に日本にきてからずっとかわいがってきた孫がそばにいなくなるですからこちらは寂しいですが、海君はすでに「友達一番」の年齢になっていて、別れる時にも、「ま、オーストラリアにきてよ。」と言われたので、そのうち、様子を見に行きます。

今回はこの娘一家との同居を通して私が学んで、よかったことを「マスオさんは外国人」(ダーリンは外国人をもじって)まとめてみました。

1 片言の英語だけしか話せないで日本にきた海君が、どのようにしてバイルンガルになっていくかの過程をつぶさにみたこと。日本の保育園、小学校でどんどん日本語が上手になって行く中で、たとえ内容はよくわからなくても常に1歩先の英語の映画、歌、物語、ゲームに多量にふれることが大切、そして、どうしても英語で意志を通じさせなくては困るという状況下で頑張らせること、この2つにつきるでしょうね。

2 私もずいぶん、英語と文化の勉強をしました。なにしろ同居ですから、まったなしです。
ロンドンの金融界を知る異色の歌人、渡辺幸一さんに英語にとりまかれての日常を詠んだ歌を新聞紙上で見つけました。

主語を省かず意志鮮明に伝えきて深く疲れき英語の国に (第2歌集 『日の丸』)

ものすごくこの作者の気持ちがわかります。
どんなに急いでいても、どんな気分の時でも、英語は主語に動詞、そして目的語か補語。つまり文を使って話すことばであり、それでなければ通じないし、誤解も生じるということです。この7年間の経験を経て、単語だけを教える日本の英語教育を変えなくてはという気持ちがますます強くなっています。

日本人同士なら「KYだ!」と言われ続けて鍛えられている間に、どうにか以心伝心で通じるようになるのでしょうが、英語では無理です。国際的にも無理です。通じる英語は、時間がかかっても、手間がかかっても、主語、動詞、目的語で話す、これが原則です。

3 文化の違いについても多くのことを学びました。一皿で済ませる西洋式の食事と何品かないとカッコがつかない日本式食事。これもどちらがよい、というわけではなく、どちらにもよいことがあるのです。平行線ですね。

赤ちゃんの時から絶対に1人で寝せる西洋式育児と親と添い寝する日本式、子どもが1人で入るシャワーやバスと一緒にはいる日本のお風呂。これもどちらがよい、というわけではなく、どちらにも良いところも悪いところもあるということですね。

そしてそれ以上に大切なことは、個人の個性や、職業によるクセや、それぞれの家族の様々な問題とかは、国境をこえて、言葉を超えて、それはそれであって、結局は良い人は良い、良い行いはよい、ということだと思いました。


2012-01-12
2012年を迎えて


明けましておめでとうございます!
2012年が皆様にとって幸多い1年であることを祈念いたします。

今年もmpiの応援をよろしくお願いいたします。

あまりにも多くの悲しいことがあった2011年でした。
本当に苦しく、悲しい方々の気持ちをわかってあげるのは不可能であるということを知りながら、でも自分にできることは何かしなくてはいけないと焦り続けた1年間でした。そして私の結論は、多くの人が言ったことと同じですが、自分にできることをする、というものでした。

ですから、私は5月頃から、「英会話たいそう2」の制作に取り組んでいます。「英会話たいそう」は多くの方々、とりわけ子どもたちに支持されている教材です。ですからこれまで、「英会話たいそう2」をつくるという勇気がでませんでした。でもがんばるなら、今しかない、それしか私にはできない、と思ったのです。

「英会話たいそう2」は秋にはできるでしょう。さらに多くの子どもが、そして、先生が、そして学校がそれを使い、英語の学習を楽しんでもらいたい、自分に自信をもってもらいたい、自分の未来に明るい希望を見いだしてほしいです。

今年のお正月は、家族と一緒に雪国ですごしましたが、新聞紙上で人生を考えるための12冊と推薦されていた本をすべて買い込み、雪山を眺めながら、そして1日に何回も温泉につかりながら、読書に精出しました。今一度、人間というものを考えてみたくなったからです。

その中で、フランクルの「夜と霧」という本を一番真剣に読みました。この本はとても有名で、読んだ方もたくさんいらっしゃることと思います。私はこの本の存在を長い間知っていましたが、読む勇気がありませんでした。でも、今、読めなければいつ読めるのかという気持ちで読みました。

この本は第2次世界大戦の時に、ユダヤ人であるというだけの理由で絶滅強制収容所におくられた医者が人間の基本中の基本は何かと問いつめたものです。そして私が確信したことは、人間にもっとも大切なことは、どんな小さなことでも、言葉ではなく、行動で自分の信条をあらわすということでした。

だから、今年は、それを実行したいです。どんな小さなことでもいいのです。自分の気持ちを裏切ることなく、私利私欲にはしるのではなく、一歩、一歩、なるべく楽しく、明るくすごしたいです。

皆様のご多幸をお祈りします。そして、全国各地で皆様にお目にかかりたいです。


2011-12-10
11月27日(日) mpi パートナーkids コンテスト 全国大会

今年の全国大会は、東京のお茶の水で開催されました。来年はもう一回、東京で開催し、その後は、名古屋、大阪、福岡へと持ち回りになることも発表されました。

まず松香マックドウーグル明子社長より、今年の震災にたいするmpiの支援活動について報告がありました。You Tubeを通じて、全国の子どもたちが宮沢賢治の英文の「雨ニモマケズ」を読み合い、はげましあう活動があったことも報告されました。思わず涙。感動的でした。

mpiがおこなった募金活動に関しても、長年おつきあいをしている台湾や韓国の出版社をはじめ、多くのパートナー会員、その他の方々から様々な形で募金が寄せられ、総額 4,345,223円になったことが報告されました。

私の短い講演のあと、いよいよ全国大会が始まりました。
全国のパートナーズ教室から応募があった決勝大会です。すでに予選を勝ち抜いているファイナリストです。さすが〜!

これを見るのは私の楽しみです。年々、レベルが上がってきているのを感じるのはとてもうれしいことです。

リズム、発音がよい。
表情、身体の動きが生き生きとしている。
伝えたい、表現したいという気持ちがたくさんみえる。
発表のための工夫があり、努力がみえる。
衣装や絵や小道具に工夫がある。
そしてなにより、大きな舞台で、仲間と一緒に、あるいは1人で、どうにかする勇気を持つ。失敗があっても、どうにかカバーするという経験をする。
この晴舞台で、英語で戦えた経験が人生の宝物となる。

しばらくの休憩のあと、洋子賞の論文受賞式があり、努力賞を受賞した神奈川県の河合さんが論文を書く意義を話してくれました。

いよいよ結果発表。
今年の最優秀賞を紹介します。おめでとうございます!

ベストパフォーマンス賞の一覧はこちらです。→ http://www.mpi-j.co.jp/topics/detail.php?id=854

皆さん、ありがとう!そしてまた来年会いましょう。


2011-11-26
11月20日(日) JALT

JALT全国大会に参加しました。日本で外国語を教えている外国人を中心とした、使用言語が英語の学会で、今年は東京代々木のオリンピックセンターが会場でした。秋晴れに恵まれ、気持ちのよい一日を過ごしました。

9:00 – 10:00
Yoko Matsuka : What can you do with Can-do Statements?
日本における英語教育が「コミュニケーションのために英語を使う」という方向へスムーズに移行していいかない理由は評価方法にある。コミュニケーション力をはかるためには、従来のペーパーテストだけでは限界がある。

「私(たち)は英語を使って〜ができる」というcan-do statementsを利用することによって、誰に英語を教えていようと、どういうレベルでも、その評価は可能になる。自分が教えているクラスの実状にあわせてcan-do statements を作成し、それによってコミュニケーション力をはかり、子どもに自信をもたせ、動機を高めればいいのである。子どものための英語教育のcan-do statementsについては、384のゴールを設定しているWE CAN(松香洋子、Glenn McDougall著、mpi販売)を参考にしてほしい。

11:20-12:30
Emiko Yukawa 立命館大学湯川笑子氏eyt24310@lt.ritumei.ac.jp
小学校での英語、外国語活動の成果を測るために、2種類のテストを実施し、結果を発表した。
YTK Listening Testの結果

1 聞き取りの力はついてきている。

2 学校間の差はあまりない。

YTK Speaking Testの結果
どうにか会話を成立させようとする。
コミュニケーションに力を入れている学校では、その成果がみえる。
助けがあれば会話を持続できる。

しかし、基礎的な表現を学ぶ必要はあり、英語表現を知らないまま、態度等だけでその知識のなさをカバーすることには無理がある。

なお、小、中の連携については、中1の後半ですでに英語に対する興味、関心が急速に下がってしまうというベネッセの報告もあるが、湯川氏のグループの調査では一概にはそうともいえない。もっと調査が必要とした。

2:30-3;30
Ken Wilson: Motivating the unmotivated – Must we do all the work?

やる気のない生徒、学生に勉強させる方法として、教える側の情熱、励まし、学習者の進歩が見えることの3つが最重要であるのは真実である。しかしこの3つを達成するための内容、方向性を今という時代に会わせて考えてみる必要がある。

1  今の学習者はとにかくビジュアルに関心がある。ネット検索を利用し、意外な映像、ありえない情報を視覚的にみせてそれが何をしめしているか討論させてから、もっと知りたくなってから読ませる。(例 自転車を食べる男)

2 学習者に一見、簡単にできそうなことにチャレンジさせる。学ばせたい内容を細かく分けて数字をふり、学習者に番号をふりわけ、非常に短い時間で、自分の担当の文だけを読ませる。(例 リンカーンとケネディーの共通点)

3 当たり前の情報をださない。「そんなの知っているよ」、の上をいく情報を検索し、聞かせる、話させる、読ませる、書かせる。(例 ベッカムの真実)
4 学習者に仕事をしてもらう。学習者が質問を考え、例文を考え、それを次々、学習者の中でやって行く等、普段は先生がやっていることを学習者にさせる。

ネット検索としては、Google, Yahoo, You Tube, Google earth, Facebook WIKI, twitter, classroom blog. を推奨した。すぐに使える豊富なアイディアを提供している個人としては、Sean Banville, ozgekaroglu, Rusell Stannard, Shelly S Terrelのサイトがすすめられた。

最後のしめとして、
Mark Twain:I never let my schooling interfere with my education.
という言葉が贈られた。たしかに今の時代、学習者に学ばせる手段はいくらでもある。進み行く教師であってほしいと感じた。

4:30-5:30 Wine and Cheese 東北を支援するパーティー
ELTの出版社が協力し、50%offの教材を販売し、3,000円のパーティー券を発行して、東北を支援するパーティーが開催された。

Akiko McDougallの司会で寄付をする側、寄付を受け取る「あしなが育英会」側のスピーチがあった。あしなが育英会の岡崎さんご自身も2歳の時に交通事故でお父さんをなくされ、高校、大学はあしなが育英会の奨学金で進学されたそうだ。

あしなが育英会では、東北の震災時に認定された孤児およそ2.000人のために、震災後いち早く全員に各150万円を支給し、いまでは東北地方に4つのレインボーハウスを設立するために奔走中。岡崎さんはウガンダ等の海外でも活動されており、上手な英語で、説得力のある内容のお話をされた。

今年は本当に特別な年で、mpiもJALTの場においても、すこしでもお役に立てて嬉しくおもいました。


2011-11-21
静岡県の御前崎中学校へ

静岡県掛川市の御前崎中学校で行われた小、中、高校の英語の先生方への研修会へ出かけました。来年度から、中学校も週4になり、教科書も変わるということで、いよいよ小、中、高の連携というテーマが大切になってくるのです。

まずは中1のクラスの見学。前半の25分をみせてもらいました。
今日は、生徒同士でクイズをだすということのようで、まずはそのために必要な20個のフレーズを練習。

Hello. Ask a question. OK. I see. That’s right. Thank you. She’s from … She has… He’s young, Bye, See you. などとナチュラルに使える、応用の聞きそうなものばかりでした。

次に有名人クイズを使って、練習。
生徒が10分かけて、4文をつくる、というところで次のクラスへ移動したので、クイズそのものはみられなくて残念でした。

印象は、
生徒の学習態度がよい、男女間の仲がよい、協力体制ができている。
楽しそう。とてもあかるい英語のクラス。
先生は丁寧。ALTの先生も一生懸命頑張っていた。内容がわかりやすかったので、日本人の先生ももう少し、英語で話してもいいのかな、と思いました。

次に3年生のクラスをみせてもらいました。
今日は、御前崎の観光案内ということで、グループ発表でした。
司会役の生徒が2名、前に座っていて、ALTが2名、前に座っていて質問係をしていました。
発表は4~5人の男女グループで、写真あり、実物あり、実演ありの楽しいものでした。

印象は、
とにかく、生徒が穏やか。協力的。仲がよい!
楽しそう。英語のクラスを全員が楽しんでいる。
グループ名を工夫している。笑いをとる。
司会者の生徒がすごくしっかりしている。
ALTが質問するとみんなが答えられる。生徒からの質問もあった。
できれば、生徒の発言をもう少しパターン化してでも、イントネーションを鍛えてくれたら、良かったな、と思いました。

私の講演では、まずは小学校英語の現状について話をし、それをうけて中学、高校でやってほしいこと、先生や生徒による1分間スピーチ、教科書の音読、教科書を基本としたQAの実施、速読、多読など、のお話をさせていただきました。

これから、日本の英語教育がどんどんいい方向へと変わっていくことが期待されます。中学校では「文法ばかり教えている」と思い込んでいる方は、近所の中学校の授業をみせてもらうと考え方がかわるかもしれません。

そんな明るい気持ちになった一日でした。


2011-11-15
J-SHINEのフォローアップという考え方について

11月5日(土)〜6日(日)には、東京代々木のオリピックセンターで、J-SHINE本部主催の資格取得講座と、フォローアップ講座が開催されました。この講座は3月に予定されていたものですが、震災のために延期されていました。やっと開催されたことを嬉しく思います。

10月23日(日)には、イーオン本社で、イーオン主催のフォローアップ講座がありました。電子黒板など、なんでも体験してやってみる、工夫してみるという講座を担当しました。

来る11月23日(祝)には、mpiの新宿オフイスで、mpi主催のスキルアップ講座があります。お問い合わせはmpiまで。

私は、J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)で資格を認定された方々を対象としたこのような講座はとても意義のあることだと考え、日々に努力をしています。

○ 公立小学校における外国語(英語)活動の理念を再確認するとともに、どうやったらその理念が追求できるかを関係者で深くさぐる。

○小学校、中学校の教員や非常勤講師、外国人講師、英語教室の先生、塾の先生、学習支援員、ボランティアなど、立場を超えて、自分のもてるものをシェアしながら研修をする。新しい絆、仲間、友達を得る。

○全国どこの市町村で、どのような民間人登用があるか、どのように活用されているのか、情報を詳しく得る。

○資格を取ったけれどもまだ何も小学校での活動に参加したことがない方には実践に近い体験を、すでに小学校で活躍されている方にはさらなる向上にむけての指針を提供する。

今年の4月に必修化された外国語(英語)活動ですが、全国21,000校を超える小学校で実施されていることは千差万別であることは間違いがありません。
また、震災の影響もあり、実施が難しい地域もあるでしょう。

それでも、確実に、全国の小学校教員の指導力のレベルは上がってきているし、民間人の登用も進んでいるし、中学校の英語の先生方も小学校英語活動の成果に気づき始めています。
そして、J-SHINEの認定団体では、講座名は違っても、内容には違いがあっても、それぞれが有資格者のスキルの向上に努力しています。

今では33,000人を超えた有資格者の方に、次のステップに進んでいただきたいです。

ステップ1 実際に現場に行って外国語活動を支援する。資格保有者の内、およそ2割の方には活躍していただいているようです。

ステップ2 上級資格者になる。200時間以上の指導経験をもつと、申請できます。

ステップ3 トレーナー資格を得る。来年、2月25日(土)にトレーナー検定試験があります。申し込みは12月16日まで。お問い合わせはJ-SHINEまで。

みんなで一歩、一歩、すすみましょう。


2011-11-08
盛り上がったハロウイーン風の発表会


10月30日は、福岡の天神ビルでmpiのパートナー教室主催のキッズ発表会がありました。
会場に入っただけでもうびっくり。

この会を主催している13人のパートナーも、お手伝いの方々もみな、そして子どもたちも、仮装、仮装、仮装の人々で一杯。

これだけで子どもたちはもううきうき。この発表会は成功間違いなしです。
第1部と、第2部に別れてのこどもたちの発表。歌あり、絵本あり、スキットあり、スピーチあり、何でもありの元気いっぱいの発表でした。

子どもって本当にすごいです。
今年特に印象に残ったのは、幼稚園の時にインターに通って英語だけで教育をうけたという中学生のスピーチです。発音、ジェスチャー、内容、ばっちりなのですが、大切なことは、

○ 小さい時に、よい音声をたくさん聞き、英語らしいリズム、イントネーションを身につける。
○ 内容と一致している表情や身体の使いかたを、小さい時から身につける。
○ 幼児期だけでやめないで、継続していく。
○ 特に中学3年(15歳)までの継続がすべての成果をうむ。内容があることを、通じる英語で、気持ちをこめて伝えられるようになる。

そんなことをお伝えしたかった私の講演会も終わり、最後はハロウイーンイベントでしたが、圧巻は、長崎のジェフ・ゴーン先生が扮したモンスターでした。長身の先生が、怖いマスクをかぶり、迫真の演技でこどもたちを脅かしてくれるのですから、もちろん楽しいです。(写真参照)

ハロウイーンというのは、子どもにとってとても楽しいお祭りです。私がアメリカから帰国して、英語教室を始めたばかりの頃、ハロウイーンのお祭りをやってみたところ、ある子どもがしみじみと、「いいな〜、アメリカには子どもが楽しくなるお祭りがあって〜」といわれたので、mpi英語教室では今でもこれを継続しています。

アメリカのように、商店街の人々、銀行員、市役所の人、学校の先生、事務員、そして子どもまで、朝から晩まで仮装してその日を過ごすというのはできないかもしれませんが、安全な国日本ですから、夜にこどもたちが仮装して、家々を回るなんて、なんてワクワクすることかと思うのです。

問題は、集まりすぎるキャンディー類ですね。12ケ月分ということで、12の袋に小分けするとか、子どもが寝てからこっそり抜き取っておくといい、とmpiのマティックス千里さんから教わりました。


2011-10-28
長崎


10月8日〜10月11日まで 長崎へ行きました。

10月8日(土曜日)
長崎空港から、フェリーでハウステンボスに入りました。これ以上ないほどの秋晴れの日、海から入るハウステンボスは輝いていました。
今年も「ガーデニング世界大会」をみて、世界中から参加しているガーデニングのプロ中のプロの作品をみせてもらい、二人の出展者とお話もしました。例えば、イギリスの出展者は、Peter Rabbitの世界を再現していました。バラなどの花と野菜を一緒に植えるのはイギリスの伝統だそうです。イタリアの出展者とも話しました。今年は日本の震災をうけたテーマが多かったです。

夜は、ハウステンボスのEnglish Square の責任者の桂社長さんと、佐世保の智翔館の直江塾長さんと、楽しく食事をし、新しくできたEnglish Squareをどうやって大成功させるかという秘策をねりました。広大なハウステンボスの一角には、英語を公用語とするWatermark Hotelもでき、英語を実際に使うことを体験する英語館もできています。どうぞご利用くださいね。

10月9日(日)
これ以上はないほどの秋晴れで、連休の中日で、ハウステンボスは大にぎわい。経営母体がHISになって以来、集客はうなぎのぼりということで、実力を実感しました。English Square の様子をのぞいたり、メキシコの音楽を聞いたり、チューリップの球根を買ったり、一日、のんびりしました。
夕方には長崎市へ移動。おくんちというお祭りをちょっとだけ見ました。

10月10日(祝)
1年に一回の塾の日の総会で、講演をさせてもらいました。聴衆は、全国からあつまった塾長、塾の先生の他、教員、一般の人、およそ250人で盛会でした。

1つ目の講演は、姜尚中氏でした。
工業化が進んだ世界では、土木工学はもとより、エネルギー、金融、遺伝子、万能細胞にいたるまですべてが工業化され、専門家しかわからないところまで進んでしまい、それが人類の全てを支配するようになってしまった。
今回の原子力事故、金融界の破綻など、今、その限界がみえてきた。
本来、真、善、美、のバランスが大切な教育の場においても、もう一度、その方向にむけて、子どもが自然の中で英知を養い、善くいきることを学び、美に親しむ必要がある、というお話でした。哲学、倫理学、美学などが復権しなくてはということです。

2つ目の講演は松香でした。
まずは小学校における外国語(英語)活動に理解を深めてもらうため、クイズをしました。
そのあとで、15歳までに英語もできる国際的に通用する子どもをそだてるための12ケ条について話をさせていただきました。
最後の30分くらいは、「バナナチャンツ」や、「クイズチャンツ」、「英語ノート」などを利用して実習をしてもらい、自ら挙手をして、積極的に振る舞うということを実践してもらいました。とてもすばらしい参加者で次々、壇上に上がってくれました。

講演会が終了してからは、姜先生と私のサイン会。私も姜先生のサインをいただきました。以前から本を何冊か読ませていただいて感銘していましたので、嬉しかったです。
そのあとは、長崎の名物料理が次々にでてくる盛大な夕食会。次に2次会、3次会。塾の先生たちの「日本の子どもたちを自分たちの力でどうにかするんだ!」という熱意がひしひしと伝わってくる熱い一日でした。教育は情熱ですよね。


2011-10-25
ことばの科学学会   10月2日(日)

関西学院大学の梅田キャンパスで開催された「ことばの科学会」のフォーラムに参加しました。

門田修平先生の開会の挨拶のあと、青山学院大学のアレン玉井光江先生の「小学校英語の教育、その理論構築にむけて」という講演がありました。

今の外国語活動では、間違っていることは2つあるのではないか、という指摘をされました。
1 コミュニケーションは発信であるという過ち
2 リテラシー教育はタブーという過ち

1については、母語習得の場合は、コップに水があふれるのを待ち、その後、自然に発話が豊富にある、ということがわかっているのに、外国語教育では、今日入れたことを今日発信するということが多い。
2については、意味のある文脈(meaningful context)においてのみ言語習得は可能であり、それには、歌とか、絵本とか、音声から文字への自然な取り組みがどうしても必要とされる。

私も「コミュニケーションの素地を養う」のであれば、歌を歌ったり、ゲームをしたり、お話を聞いたり、ということが不可欠だと考えています。音声をたっぷりあたえ、まとまりのあるものを理解しようとする中で、素地は養われるのだと思うのです。必ずしも何をやっているかはっきりしない場面もたくさんあるべきなのだろうと考えています。

その後、斉藤倫子氏による「英語未知語復唱における絵と文字の役割」という発表と、山本玲子氏による「ジェスチャー使用能力はどの段階で育つのか?小学校だからできる共通基底能力の育成」という発表がありました。
意味のわからない単語を復唱できる能力は、言葉を獲得するのに重要な役割を果たすということと、ジェスチャーは言葉より一瞬早くでる、身体性が言葉を促すということには納得がいきました。

最後はシンポジュウムで、大阪市立大学大学院の井狩幸男先生からは、「神経心理言語学からみた小学校の外国語活動」、mpiの松香洋子からは「小学校外国語(英語)活動の現状と展望」、最後に立命館小学校の田縁真弓先生から「小学校での文字指導」の実践報告がありました。

このアカデミックな一日では、音声の裏には文字があり、文字の裏には音声がある、ということが、認知的にも、子どもの発達からも、まったく自然で、それを否定することはおかしい、ということを確認しました。

会長の門田修平先生は、懇親会の席で「文字指導、リテラシー教育が小学校の現場で支持されていないのだから、そういう意見をもった人にも話をしてもらわなくてはだめだな」と言っていらっしゃいました。確かに、オープンに議論できる場がもっとほしいですね。