2年生。。。
なんてちっちゃくて、かわいいんでしょう。。。
HRTの先生ともお会いするのは久しぶりです。
この先生もとても印象深い先生で、
とても研究熱心な先生でした。
忙しすぎて、数回だけでしたが、
活動のreviewingができるフォーマットを
用意してくださったり、
私の指導上の留意点を話すと、
一生懸命聞いてくださり、
その時感じた疑問を率直にご質問くださり、
私の実践をとにかく真似て、
ご自分のものにしてくださった先生です。
授業の最初に提示する「ねらい」は、
子どもたちが分かるように、
アイコン(イメージ画像や絵で表現したもの)を
ボードにはって、子どもたちに確認させていました。
mpiのSong & Chantsから
Hello, Hello, What’s Your Name?
Open Shut Them
Make a Circle
The Hokey Pokey
I Have a Joy
と音楽を上手に使いながら、
子どもたちを動かして、
英語のリズムを体感しながら覚える活動で、
ウォーミングアップができていました。
英会話たいそうは、
本時の「朝食は何にしようかな?」に使われる表現が多い、
Unit 3を選んで、歌って踊っていました。
子どもたちの発音が素晴らしい。
Really? のrの音、
Thank you.のthの音、
You’re welcomeのYou’re welcomeにつながるリエゾンの音。
とてもナチュラルでしたね。
Can I have a sticker?のerの音は「カー」になっていましたね。。。
このあたりも、ALTが聞き逃さず、
指導をしてほしいところです。
素晴らしかったのは、
key sentencesをチャンツで言うのですが、
子どもたちは必ず足踏みをしながら言っていて、
アクティビティの時間に、
子どもたち同士で会話練習をするときも、
子どもたちは足踏みをしながら言っていました。
討議の時に、そこの評価が参会者の方々からも、
指導助言者からもなく、
どなたかが、その点のお話もあるかと思い、
私は触れなかったのですが、
この活動で一番良かった場面はこの場面でした。
当たり前で取り上げるほどのことでもなかったのかな~。。。
今回の授業では、
朝ごはんに何を食べるかを聞きあう活動で、
足踏みをしながら、
What, what, what do you want?
Bread, bread. I want bread.
とチャンツで言いながら、
マグネットのついたボードの絵カードを
手渡すのですが、
子どもたちに、
言える言葉は言って伝える
言えない言葉はジェスチャーで伝える、
ジェスチャーもわからない場合は、
ポインティングをして伝える、
というものでした。
授業の流れは、
3つの絵カードを選んで、
言葉を使って伝えるデモンストレーションを
HRTとALTが見せて、
次に20枚の絵カードが出てきて、
(単語の練習に入るのかと思い、
ちょっとドキっとしたのですが、
違ってました!)
分からない言葉はジェスチャーを使えば良いと説明して、
HRtとALTのジェスチャーをデモンストレーションしました。
そして、子どもたちのアクティビティが開始。
子どもたちが足踏みをしながら、
チャンツを言って質問をします。
トン、トンとちょっと腰をかがめて(なぜだか?)
足踏みをしながら、
かわいい声でつたない英語を言う2年生は
本当にかわいい!!!
マスクをした女の子の言ってる音が、
「cheese」に聞こえて、
チーズの絵カードを男の子が渡すのだけど、
「ちが~う!tee, tee!」
マスクを通しての音なので、
私も「tea?」と思ったのだけど、
また「ちがう~~~~~!!!」
ちょっと困った二人に、
私が英語で、
「Why don’t you do the gesture?」
と言うと、女の子は飲むジェスチャーを始めて、
男の子が「あ~、お茶か。teaね。tea!」と
お茶の絵カードを渡していました。
すごい!多分女の子は、もう私の顔は忘れていると思います。
いきなり英語で話しかけても、
自然に聞いて、そのまま理解したことを動作につなげました。
すごい!すごい!
そこで一度アクティビティをストップさせて、
子どもたちに伝え合うところで困っていたお友達を紹介して、
言葉もジェスチャーも分からない場合は、
ポインティングすることを教えて、
再度アクティビティの再開。
この点が討議でも議論となり、
段階を追って子どもたちに意識付けをさせて、
取り組ませるのが良いのか、
それとも、最初から3パターンを教えておいて、
アクティビティに入ったほうが良いのか。。。
再開した時に、
結局子どもたちは知ってる言葉の絵カードばかりを言っていたのと、
少しはジェスチャーも入っていた子もいたけれど、
基本的には、さっきと同じで、
ポインティングを教えたから、
いきなりそれら3つを使ってコミュニケーションができたようには見えませんでした。
でも、段階的に指導するほうが、
この学年には向いているように思います。
だから、多分、
ポインティングのデモの後、
子どもたちのボードの絵カードの内容を、
ポインティングがやりやすいものに変えると良かったんだと思いますね。
ここでの討議でも、
日本語の多さなどの指摘もありましたが、
それは、今までのPart 1-3を読んでいただければ
理解ができますね。
討議のときに、
「外国ではポインティングはしない。
レストランのメニューは文言で書かれていて、
日本のように写真はない。
ポインティングでメニューを選ぶのは
日本人だけ」という話がありましたが、
なにをおっしゃる!
昨年のトロントで、
5時くらいから黒山の人だかりの一角。
息子が「なんであんなに人がおるかわかる?」
でも、これといって何があるでもなく、
ビル街の一角のスペースに群がる人だかり。。。
なんと!日本の居酒屋がトロントにもできて、
夕方の5時から開店するのを、
多くのトロントニアンが待っていたのです。
トロントで唯一の居酒屋で、毎晩大盛況だそうです。
先日、テレビでもニューヨークの居酒屋が取り上げられ、
とにかくスタッフの接客態度の丁寧さや、
メニューが写真で分かりやすく、
アメリカの皆さんも、メニューを見ながら、
ポインティングをしていましたよ~!
そのうち、今の子どもたちが海外に出たとき、
写真付きメニューは、
全世界のどんなレストランでも
浸透するかもしれません。
Part 3でふれた、Can-do statementsで、
田中先生の論文の最後の方で、
「国際語としての視点の欠如」について、
「国際語としての英語」をどうとらえるか!
が今後の課題で、
「英語を母語とする人たちの規範の優位性を
強調するものでない」としています。
つまり、英語を母語にしている人がやっていることを、
基準にしてそれを模範とすることに、
もう少し研究する必要があるということです。
日本人とインドネシア人が英語でやりとりをしている場合、
アメリカ文化の規範が有効だという保証はないですね。
今日の英語活動を通して、
そういったことにも思いを馳せる授業内容でした。
附属坂出小学校の先生方、そして子どもたち。
お疲れ様でした。
二日間の研究大会で、
また、いろんなお勉強ができました。
来週は高松附属小学校の研究大会です。
どんな英語活動が展開されているか、
今回も楽しみに参加しようと思っています。