TAGAKIの提唱する考える(イメージする)→書く(書きうつす)→伝える(覚える)の3つの活動を通し、アルファベットには音があること、その音を組み合わせると意味のある塊になることに気づかせ、それを自分のものにします。単語だけでなく文章での英語らしい読み方も身につけます。同時に自己肯定感を高め、こどもから「できるもん!」を引き出します。
このワークブックは英語の音と文字の関係性を学ぶ学習法 "フォニックス"を、40のトピック/70のルールを通し、無理なく、楽しく学びます。
音の足し算やキーワードを使った文章を読み書きすることで、早い時期から英語は単語の言語ではなく、文章の言語であることを意識させます。
フォニックスは日本語学習で言うと、小学一年生が学ぶ漢字と同じと考えました。
小学一年生は80ほどの漢字を学びます。英語もほぼ同数の70ほどのルールを学ぶとこれが基本の基となります。
もちろんどちらも学習が進むにつれてどんどん数が増えていきます。ですが基本の基が身に付いていると学びが早い。
このワークブックを通して、そうなって欲しいと言う願いを込めて作りました。
またフォニックスを知らない大人が見ても、フォニックスが何なのかが一目でわかるようにある意味、日本で一番シンプルなフォニックスの解説書になっています。
■3つの特長
このワークブックでは
「書く」活動を通し、アルファベットには音があること、音を足し算すると意味のある塊になることを知り、それを自分のものにしてゆきます。
スペリングをただやみくもになぞり書くのでは、せっかくの「書く」活動がもったいない。
認知機能強化トレーニングに着目し、従来のなぞり書きではなく、視覚的に記憶した文字を再現する(書く)活動をします。
各トピックに
3つのCan-doできたかな?があります。いわゆるCan-do評価表です。これを使って毎回自分を自分でチェックします。常に自分を評価することで、自分をより理解できるようになります。
自己肯定感を高めるにはどんな小さいものでも構わないので、自分で目標を設定して、自分でクリアしてゆく体験を何度も重ねる必要があります。
デジタル世代の子供たちに合わせて、全トピックにQRコードから視聴できる動画教材を付けました。
動画と各トピックの左側のページを見て、自分は何を学習しようとしているのかをイメージします。そうすることで自立的に考える力も育めます。
■フォニックスは始まり
mpiにはさまざまな学習スタイル、年齢に合わせたフォニックス教材があります。
このワークブックでは音の足し算に着目しました。
フォニックス学習でまず最初に触れる単母音、単子音を足し算すると単語という一つの単位になる。
これを算数のように+/=を使って見せて、音は操れることに気付かせます。
b+a+g=bag
1+1+1=3
が、残念ながら発音は3ではなく2.5ぐらいです。
そこはデジタル世代の子供たちに合わせて動画教材を使用することで、説明しすぎることなく気づかせる工夫をしました。
全トピックにQRコードから視聴できる動画教材も付けました。
またフォニックス教材は単語(単音節が基本)の読み、書きで終わる事が多いですが、この本では最初から文章を提示しました。
フォニックスをやったら英語は終わりではなく、むしろ始まりです。
読める、書けるようになった単語がコミュニケーションに役立つ文章の中で使われている、そして自分も使えるようになる事を目指します。
単語の音の足し算同様に文章になったとき、
I have a bag.
1+1+1+1=4
にはなりません。
ここも各トピック毎に動画教材を提示して、耳がいい子どもたちが自分で気付くように工夫をしました。
英語には単語でも文章でも強勢があることに子どもたちが自ら気付く事が大切だと考えています。
■TAGAKIシリーズの3つのステップ = 認知機能強化トレーニングとは何か?
Step 1. 考える ●イメージする●
左のページを見て、QRコードから音の足し算の動画を視聴して、フォニックスルールと音の足し算について知り、自分は何を学習しようとしているのか、何を求められているのかをイメージします。
これは全ての学習の基盤です。
与えられたものをただやるのではなく、考えて行動する癖をつけることがその後の学習の伸びに影響します。
Step 2. 書く ●再現する●
なぞり書きではなく、自分の力で左のものを右に書き写す(再現する)、図形能力を養います。
音の足し算をしながら書く、左のページの文章を書き写す。覚えることを意識しながら書くことがガキです。
Step 3. 伝える ●覚える●
覚える力は言語学習には欠かせない能力です。このワークブックではフォニックスルール1~2つという小さなタスクの構成になっています。
覚えられる自分を構築し、成功体験を積み、自信をつけることができます。
2回目は見ないで書きます。見ないで書けるようになるとルールもつづりも自分のものにすることができます。
■松香洋子からのメッセージ
TAGAKIに新シリーズが登場します! 新たに2冊が加わり、全部で10冊になりました。
今度の2冊は、TAGAKI 10の前段階です。1冊ははじめてのアルファベット、もう1冊ははじめてのフォニックスです。英語学習をゼロから始める子供たちにはTAGAKI 10はすこしハードルが高いですよね。そこで英語学習の第1歩であるアルファベットからはじめ、英語の発音と文字を自然につなげるフォニックスへと進み、この2冊をTAGAKIシリーズの入門教材としました。
この2冊には自分で自分を評価をする「3つのCan-doできたかな?」が入っています。チェックポイントは共通で、1. 見て書けた 2. 見ないで書けた 3. 見ないで言えた です。1.では、書き写しをしますが、なぞり書きは最小限におさえ、左を見ながら、自力で右側に書きます。2つ目は、書く内容は同じですが、見ないで書きます。不安な子供たちは最初は見ながら書くかもしれませんが、努力目標をあたえ、段々にできるようにしましょう。そして最後は書いたものをみないで言います。文字で確認したことを声で確認するという大切な活動です。この「3つのCan-do できたかな?」をはじめてのアルファベットとはじめてのフォニックスの2冊で繰り返し練習すると、自立心と自己肯定感が高まるので、子どもたちは自信をもってTAGAKI 10に取り組めるでしょう。
Ready, set, go!
スタートラインに立って、TAGAKIシリーズを始めましょう。