2011年10月3日
歌とチャンツで「通じる英語」の土台をつくる!
『通じる英語はリズムから』シリーズ
Will English(岡山県倉敷市)
mpi中国・四国エリアマネージャー
岡崎和子
レポート:小学校英語の現場から

おすすめ活用例――ジェスチャー、配役、替え歌 etc.

I like coffee, I like tea』と『Mary had a little lamb』のおすすめの活用例やレッスンアイデアをご紹介します。(#は曲の収録番号と曲名です。)

●『I like coffee, I like tea
初めて歌を聞かせるときは、本の絵や実物を使い、何について歌っている歌なのかを想像させてからCDを聞かせます。それに加え、先生は歌詞の内容に合わせてジェスチャーをして見せます。

1.ジェスチャーをつけて歌う
#1 Early to bed

“Early to bed”の歌詞で寝ている動作、“early to rise”で背伸びして起きる動作、“Make you healty”で両手で力こぶをつくる、“Wealthy and wise”で親指を他の指とこすり、頭をなでる。

#10 Acca bacca soda cracker
子供達で大きな円をつくり、最初の人が“acca”で右側の人の肩をポンとたたき、リズムに合わせて一人ずつ肩をたたいていく。“Out goes you!”の歌詞に当たった人は円から出ていく。

2.役になって歌う

#3 Ten fat sausages
10人が横に並ぶ。それぞれがソーセージになり、“One went POP”で右端の人が両手を下から上にポンと打って右へ飛び、“another went BANG”で左端の人が両手を上から下へバンと打って左側に飛び、だんだんいなくなっていく。その間、他の人は数に合わせて指を折りながら、その場で小さく動作をしておく。

#5 See you later, alligator
クロコダイルとアリゲータに分け、「はないちもんめ」のように自分の言葉で前に進み、相手の言葉で後ろに下がる。

#8 Five little monkeys
子供がそれぞれ5匹の子ザル、お母さんザル、お医者さんの役になる。
はじめ5匹ともジャンプをしているが、1匹ずつベットから落ちていなくなる。

#14 Little pig, little pig
ブタとオオカミの役になり、わらの家、木の家、レンガの家の3バージョンで歌う。
『The Three little pigs』の絵本を読んで、同じ英語のところをいっしょに言うこともできる。

3.替え歌を楽しむ

#2 I like coffee, I like tea
“I like coffee,”のcoffeeの部分と“I like tea.”のteaの部分を、実際に自分の好きなもの2つに置き換えて歌う。絵を書いてShow and tellとして発表することもできる。

#6 Oliver, jump
Oliverをクラスメートの名前にして、動作の部分にswim, run, clap, eatなど他の動作を入れ、ペアで発表する。一人が歌い、一人は言われた動作をする。

#20 Candy, candy
CandyとBubble gumを自分の好きな食べ物に置き換える。

●『Mary had a little lamb

4.歌詞についてのクイズをする

#3 The farmer in the dell
先生が“Who takes a wife?”と質問し、一人の生徒が“A farmer takes a wife.”と答える。“a farmer”だけでなく、一文できちんと答える練習をする。
その後、生徒が順番にクイズの出題者となり、“Who takes a cat?”などの質問をし、別の生徒が答える。正解者は1ポイントもらえる。

#6 Ninety-nine bottles of beer on the wall
歌詞の3段目の“You take one down, pass it around”を先生が歌う担当になり、“You take two down, pass them around”と替え、“How many bottles of beer on the wall?”と質問する。やり方が分かった時点で、歌の節に合わせて、順番に3段目の替え歌を担当しながら、全員で歌っていく。

以上の活用例は、英語教室でも小学校の外国語活動でも応用していただけます。外国語活動の時間での活用に加えて、お昼休みや放課後に『I like coffee, I like tea』を全校放送で流すなどの試みを行っている小学校もあると聞きます。なかでもAcca bacca soda crackerなどのリズムが面白い曲は、外国語活動の時間外でも子供達が日常的に口にするようになるそうです。

そうして英語のリズムを楽しみながら吸収していくことで、自然なスピードの英語を聞き取り、通じる英語を話すための土台ができていきます。『通じる英語はリズムから』シリーズは、通じる英語の土台づくりに欠かせない歌・チャンツ教材です。ためしに一度、子供達に聞かせてみてください。子供達の遊び心と好奇心をぐっとつかんで、子供達の体と心が動き出すこと請け合いです。