小学校英語にかかわるすべての方に必読の1冊 小学校英語 はじめる教科書 -コア・カリキュラムに沿って- 小学校英語にかかわるすべての方に必読の1冊 小学校英語 はじめる教科書 -コア・カリキュラムに沿って-

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2020年度から始まる小学校5・6年生の英語教科化を前に、教育現場では充実した指導体制の確立が求められています。一方で、現在5・6年生で必修となっている「外国語活動」では、授業を“ALT任せ”にしてしまうクラスもあり、学級担任が主体的に授業に取り組み、子どもの意欲を引き出すことのできる英語指導者の養成が課題となっています。

2017年12月25日に発売の「小学校英語 はじめる教科書 ~コア・カリキュラムにそって~」は、小中学校で30年以上の指導経験をもつ小川隆夫氏と教員研修に長年携わってきた東 仁美氏が、聖学院大学での小学校教職課程の学生指導に使っていた独自のテキストを、文科省から発表されたコア・カリキュラムに沿って改訂したものです。中央教育審議会 外国語専門部会にも携わる上智大学 吉田 研作氏を監修に迎えた本書は、両著者が授業での学生の反応を見ながら改善を加えた上で、大学の授業で扱いやすい全15回の章立てでまとめており、J-SHINEの定める新共通カリキュラムにも完全対応しています。

第一部「外国語の指導法」および第二部「外国語に関する専門的事項」では、外国語が教科となる小学校5・6年生をどのように指導したらよいか、基本的な理論から専門的な知識までを分かりやすくまとめたほか、第三部「外国語活動の指導法」では、新たに外国語活動が始まる小学校3・4年生における指導法から、mpiの教材を使った具体的な活動の実践方法までを紹介しています。
なお、本書に掲載のあるmpiの教材は、mpiのオリジナルアプリ「mpiオトキコ」をスマートフォンにダウンロードし、本書に記載のスクリーンコードを読み取ることで、音声や動画を確認することができます。
さらに、児童への効果的な指示の出し方、声掛けの方法、ティーム・ティーチングでのやり取りなどの具体例を多数掲載しているので、教職課程の学生はもちろん、学級担任やJTEの方にも参考にしていただける内容となっています。

尚、2018年 mpi J-SHINE講座は本書が使用教材となります。J-SHINE講座に関してはコチラから
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目次

はじめに
読者の皆様へ

第一部 外国語の指導法

Unit1 学習指導要領に見る外国語活動と外国語
Unit2 小・中の連携と小学校の役割 
Unit3 児童や生徒への多様性への対応
Unit4 言語使用を通した言語習得・音声によるインプット
Unit5 コミュニケーションの目的や場面、状況等を明確にした言語活動
Unit6 音声から文字へ
Unit7 国語教育との連携
Unit8 Classroom English, Small Talk, Teacher Talk
Unit9 文字言語との出合わせ方、読む活動から書く活動への導き方
Unit10 題材の選定と教材
Unit11 学習到達目標、指導計画(カリキュラム・マネジメント、短時間学習)
Unit12 学習指導案の作り方
Unit13 ALT等とのティーム・ティーチングによる指導の在り方
Unit14 ICT等の活用の仕方
Unit15 学習状況の評価(パフォーマンス評価)

第二部 外国語に関する専門的事項

Unit1 小学校英語教育の変遷
Unit2 英語の音声
Unit3 発音と綴りの関係
Unit4 英語の文構造・文法
Unit5 英語の語彙
Unit6 第二言語習得に関する基本的な知識
Unit7 児童文学(絵本)
Unit8 児童文学(子ども向けの歌や詩)
Unit9 異文化理解
Unit10 英語の書き方
Unit11 英語コミュニケーション(聞くこと)
Unit12 英語コミュニケーション(読むこと)
Unit13 英語コミュニケーション(話すこと)
Unit14 英語コミュニケーション(書くこと)
Unit15 英語コミュニケーション(領域統合型の言語活動)

第三部 外国語活動の指導法

Unit1 小学校教育の理念と現状の理解
Unit2 中学年外国語活動から高学年外国語科への接続
Unit3 発達心理学の基礎
Unit4 外国語(英語)活動のねらいと活動のあり方
Unit5 児童の認知・情緒発達に即した指導法
Unit6 学級担任と外部指導者とのティーム・ティーチング
Unit7 ことばへの気づきをもたらす指導
Unit8 外国語活動における評価
Unit9 中学年に適した様々な活動
Unit10 中学年に適した教材
Unit11 英語によるやり取りの仕方
Unit12 児童の発話の引き出し方・児童とのやりとりの進め方
Unit13 語彙や表現に慣れ親しませる方法
Unit14 読み聞かせ指導
Unit15 発表活動の指導

本書はこんな方に最適です

小学校教員・児童英語講師

1部では外国語指導法、3部では外国語活動指導法を中心に学べるように編集されています。指導法を学んだ後、すぐに付属の教材を使って、教室で実践できるようになっています。教室で子どもたちと一緒に声を出して、歌やチャンツ、絵本を楽しんでください。

大学(教育学部)関係者

この本の1~2部では、小学校外国語・外国語活動を指導する上で最低限必要な指導法と専門的知識を取り上げています。専門的知識や指導法の知識を模擬授業に生かし、また自身の模擬授業を振り返る中で、理論をどう実践で応用できるかを再考してください。英語の発音練習ができる動画をアプリからダウンロードして、繰り返し声を出して練習しましょう。

J-SHINE関係者

この本は、小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)が認定する指導者資格取得のための共通カリキュラムに完全対応しています。特に3部の小学校教育や児童の発達段階に関する章を精読し、指導力と共に、学校教育への知識を持ち合わせた指導者を目指しましょう。

著者プロフィール

小川 隆夫

聖学院大学人文学部児童学科 客員教授 小川 隆夫

獨協大学外国語学部英語学科卒業。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科修士課程修了。埼玉県内の小中学校にて 30 年以上勤務し、数々の英語教育を実践した後、立教大学大学院で英語教育に関する理論を学び、英国立リーズベケット大学に留学。現在、聖学院大学の小学校教員養成課程で学生指導にあたるほか、J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)トレーナー検定委員、中央教育研究所英語教育プロジェクトメンバー、玉川大学教職大学院講師などを兼任している。

東 仁美

聖学院大学人文学部欧米文化学科 教授 東 仁美

北九州大学米英学科卒業。テンプル大学大学院 教育学研究科英語教授法専攻修士課程修了。
2003 年より品川区での教員研修を担当するなど、教員指導の豊富な経験を持つ。現在、小川氏とともに聖学院大学の小学校教員養成課程で学生指導にあたるほか、放送大学教員免許状更新講習「外国語活動」講師、J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)理事・トレーナー検定委員などを兼任している。

監修者プロフィール

吉田 研作

上智大学 特別招聘教授・言語教育研究センター長 吉田 研作

上智大学外国語学部英語学科卒業。同大学大学院言語学専攻修士課程修了。ミシガン大学大学院博士課程修了。現在、上智大学特任教授 言語教育研究センター長を務める。英語教育、バイリンガリズム、異文化間コミュニケーション教育の第一人者。文科省などの外国語教育に関する各委員会にも携わり、英語が使える日本人の育成に関する研究、活動を行っている。

小川 隆夫
著者からのメッセージ 小川 隆夫

自分と同じ小学校の先生たちの役に立ちたいと思って書いた『先生、英語やろうよ!』は世に出てから10年が過ぎました。嬉しいことに、今でも時々利用していましたと声をかけてくださる方がいます。

2010年、私は現場を去って留学のために渡英しました。クラスには子どもに英語を教えている教師たちが世界中から集まっていました。60人の幼児クラスを1人で教えているというインドから来た女性教師、戦火の中で授業しているというシリアの若い男性教師、難民の子ども達に英語を教えるためにもう一度勉強しているイギリス人教師もいました。どの人たちも英語が子どもたちの未来に絶対役立つと信じてもう一度勉強を始めた人たちでした。

そこには世界中様々な英語がありました。しかし、通じる、そして、コミュニケーションをとるという点では問題ありませんでした。きっとこれがこれからの英語の姿なのかも知れません。実際、私がいたリーズという街はかなりきついヨークシャアクセントがありました。イギリスにいてもこうなのですから外国から来た人たちが、それぞれの母語の影響を受けた英語を話しても問題はありません。これから日本の子ども達が世界中の人たちと一緒に学び、仕事をし、語るためには、どうしても英語が必要になってくるでしょう。いよいよ2020年に小学校英語が教科になります。私が小学校英語に関わるようになってから30年になります。

この教科化が成功するためには、大学の小学校教員養成課程で学ぶ学生たちが小学校英語の指導法を習得して現場に立つことが絶対に必要なのです。本書はコア・カリキュラムに沿って最小限必要な知識をやさしく、読みやすく書いています。紹介している歌、チャンツ、絵本やDVDにもアクセスできます。現場に立ってからも役立つようになっています。また、J-SHINEの資格を取ろうとしている方、小学校の先生、民間の指導者にも使えるような工夫をしました。どうぞ十分に活用してください。

小川 隆夫

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東 仁美
著者からのメッセージ 東 仁美

1996年、児童英語教室を主宰していた私は、「ゼロから始める英会話」の出版記念講演会で、著者である(株)mpi松香フォニックス会長の松香洋子先生にお会いする機会を得ました。「本当に小学校で英語が始まるんでしょうか」とお聞きしたことがあります。それから20年が過ぎ、小学校で教科として外国語(英語)が導入されることになりました。英語教育の大きな変革期に立ち会えることを幸運に思う反面、教科になる小学校英語の指導者体制が整っていないことには大きな不安を覚えます。

聖学院大学児童学科では、2006年に小学校教員養成課程が新設され、翌2007年度から「児童英語教材研究」という科目を開講しました。2016年2月に文部科学省から「英語教育コア・カリキュラム(試案)」が公表されてすぐ、私たちは4月からの授業のシラバスを全面修正し、コア・カリキュラム(試案)に沿った授業を行う準備を始めました。その際に、授業を使うのにふさわしいテキストがなかったため、シラバスに合わせてテキストを書き、毎週の授業で学生に配布しました。2017年3月のコア・カリキュラム策定の際はその内容に応じたテキストの見直しを行うなど、2年間授業を実践しながら、学生たちが読みやすいテキストを目指して書きためたものが今回「はじめる教科書」となりました。

通年で30コマしかない小学校教員養成課程での「外国語の指導法」「外国語に関する専門的事項」の授業では、常に「ミニマム・エッセンシャルズ」を意識することが求められます。限られた時間の中で学生たちに何を伝え、何を体験させたらいいのか一つ一つ検討しながら、教えるための第一歩のために「はじめる教科書」をまとめました。ずっと使ってきた大好きな教材の数々を出版している(株)mpi松香フォニックスからこの本が出版されることに、感慨ひとしおです。小学校外国語を教え始める学生の皆さんや小学校の先生方が一人でも多くこの本を活用され、自信を持って指導に臨まれることを願ってやみません。

東 仁美

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謝辞

吉田 研作

本書を発行にあたり、監修をしていただきました上智大学の吉田研作先生に深く感謝いたします。また、私たち著者の思いを受け止めて出版を決めてくださり、貴重な音源、画像、絵本などを提供してくださった株式会社mpi松香フォニックスの竹村千栄子社長、いつも温かく励ましてくださった同会長の松香洋子先生にお礼を申し上げます。

そして、聖学院大学児童学科の学生・卒業生の協力に心より感謝いたします。皆さんとの授業がなかったらこの本は生まれなかったでしょう。ありがとうございました。

小川 隆夫・東 仁美


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