<被災地レポート>
夜明けの日の子ども達のために
三陸沖を中心とするM8.8の大地震発生からおよそ1ヵ月半が過ぎました。幸い、私の住む盛岡市では被災に値する被害はありませんでしたが、この地震をきっかけに、国内、海外から多くの皆さまからご心配をいただき、温かいご支援、温かいお言葉をかけて頂きました。そして、その度に、今まで自分の歩んできた道は、何と心温かい大勢の人たちと出会ってきた道だったのだろう。今の自分は、その人達のお陰でここまで歩んでこられたのだと思い、感慨深いものがどっとこみ上げてきました。
私も今、人のために何か温かいものを届けられるのではと思い、仕事が休みの毎週日曜日は、被災地に向かい災害支援のボランティアに参加しています。先週は、“まだ”ライフラインが復旧していない釜石市内の家の中から、海水とヘドロまみれの家財を外に出す作業でした。そのお宅は、お父様を津波で失い、悲しんでいるゆとりもなく、家のローンも残っていて、これに修繕費の出費、仕事もなく、これからどうしようかまったく見通しが立っていないというお宅でした。「でも、ボランティアの皆さんにきて頂き本当に助かりました」と感謝されて、被災された方が一瞬でも笑顔で心温まる感情を持てたことを嬉しく思い帰路につきました。
ゴールデンウイークは、大学生の娘が11名の友人と一緒にボランティア活動に参加するために帰省します。娘たちにもこの現状を目にしてもらい、自分達が何をすべきかを考えてもらう契機となればいいなと願い、私もこれから未来を担う若者たちに同行します。
初めての災害ボランティアに参加した時のお昼の休憩時間のことでした。ずっと連絡がとれずに心配をしていたmpi会員の方とようやく連絡をとることができました。その方は、気丈にも笑って、「すべて、津波に持っていかれました」とおっしゃっていました。mpi 教材をこよなく愛していらっしゃる方ですので、英語教室再開の時には、ぜひ支援をさせて頂きたいと考えています。株式会社mpi も被災者に英語教室復興支援を行っていますので、私も微力ながらmpi と一緒にサポートをさせて頂きたいと思っています。
被災されたmpi会員
次回からの災害ボランティアは、被災した子ども達の一日遠足企画のお手伝いをします。ウォーミングアップ活動から、絵本の読み聞かせ等に参加させて頂けそうなので、自分のできる範囲で、一瞬でしょうが被災した悲しい現実から離れて、笑顔で楽しい時間を過ごして頂けるように頑張りたいと思います。『英会話たいそう』も意外性で楽しんでもらえるかもしれません。このような時期だからこそ大きな声で歌い、ジェスチャー付で踊って、楽しみながら英語をマスターできればいいですね。
今はまだ悲しみがいっぱいですが、夜明けは必ずやってきます。その日には、子ども達が大きな世界に羽ばたいて行けるようにしっかりと準備をしてあげたいものです。
mpi からの支援物資を災害ボランティアセンターにお届け
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