聖学院大学人文学部児童学科
小川隆夫
クリスチャン大学のキャンパスが1年で1番美しい季節となり、この1年が終わりに近づいていることを実感しています。
そんなクリスマス気分がいっぱいの大学から、11月30日、立正大学の熊谷キャンパスに伺いました。もちろんここは仏教系の大学。まずはその圧巻の広さに感動しました。どこまで続くのかと思うような広大な敷地に美しい建物が点在しています。近代的な学生寮もあります。国営武蔵丘陵森林公園が近くにあり木々の紅葉が校舎を包んでいます。ここではmpiの昔からの会員で、群馬県で活躍されている根岸恵美子先生が小学校外国語指導法を教えていらっしゃいます。私はそのクラスのゲストティーチャーとして呼んでいただきました。
授業では2年生の学生に『言語活動とコミュニケーション』というタイトルでお話しをしました。90分間があっという間に過ぎてしまうほど、熱心に聞いてくださいました。その後、今回のブログのテーマにありますLapbookの鑑賞会に参加しました。Lapbookというのは日本ではあまりなじみがないようですが、私も初めて知りました。もともとアメリカのホームスクールティーチャーが考えたプレゼンテーション・ボードのことで、紙製のフォルダーにいろいろなものを貼り付けたものだそうです。根岸先生の授業ではLapbookが課題になっているそうで学生は授業で学んだことを様々な形でフォルダーの内と外に自由に表現しています。同じ学習をしても受け取り方は人それぞれです。それを自分流に表現することでプレゼンテーション・ボードが完成するのです。今回はそれを並べて鑑賞会が行われました。それではどんなものか、紹介したいと思います。
① Cheese
② 群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」
③ 楽器
④ 洋服
それぞれのLapbookにはいくつもの秘密の仕掛けがあり、カードを開けるごとに新たな情報を見ることができます。例えば① cheeseのLapbookにはチーズの種類ごとに特徴、原産地、食べやすさなどが英語で書かれています。④ 洋服には、ショッピング用の服、仕事用の服、同じようなものを持っているかを確かめる質問があります。
YoutubeにLapbookの作り方の動画What is a Lapbook (Knowledge Box Central)がありますのでご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=zFVJ2OBMICM
この日、思いがけずLapbookという新しい学習のまとめ方を知ることができました。一人ひとりの努力がわかり個性が光るLapbookに私もぜひ挑戦したいと思います。寒い毎日が続きそうです。皆様、どうぞご自愛ください。
※クリスマスツリーの点灯式の写真は聖学院大学facebookからお借りしました。
編集後記
このコラムを担当する小川先生の最新刊が発売中です。文科省の最新情報を反映させた小学校英語関係者必携の1冊です。
「小学校英語 はじめる教科書 改訂版 外国語科・外国語活動指導者養成のために - コア・カリキュラムに沿って -」
対象 | 大学で小学校外国語指導法及び外国語に関する専門的事項を担当する教員、学生、現職教員、J-SHINEの講座受講生など |
著者 | 聖学院大学 人文学部児童学科 特任教授 小川 隆夫 聖学院大学 人文学部欧米文化学科 教授 東 仁美 |
監修 | 上智大学 名誉教授・日本英語検定協会会長 吉田 研作 |
形態 | B5版 204頁 |
価格 | 2,420円(税込) |
発売日 | 2021年8月25日発売 |
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