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子どもと英語ニュース ~今月の新着記事~
2010年4月2日
コースブックWE CAN!を使用した小学校での授業実践
2010年4月2日
コースブックWE CAN!を使用した
小学校での授業実践
岡崎 啓子
<プロフィール>
公立小学校、アメリカンスクール、英語イマージョン校勤務を経て、現在、私立成蹊小学校英語科専任教諭。英語科主任。2009年4月より
WE CAN!
(McGraw Hill)シリーズをテキストとして使用し、2年、3年、5年、6年生を指導している。
mpi会長・松香洋子が児童英語指導30年の経験と考察を凝縮させて執筆した、Can-do評価に基づくコースブック
WE CAN!
(McGraw Hill)シリーズ。このコースブックを私立成蹊小学校で活用なさっている岡崎啓子先生に、
WE CAN!
を活用した授業実践の内容や、子どもたちの様子などを報告していただきます。
小学校英語で大切なことは、たくさんの英語の音を聴いて、日本語との違いに気づき、その特徴であるイントネーションやリズム、日本語にはない音をまねすることがあげられるでしょう。小学校から英語を始める理由の一つもそこにあると考えます。小学生は、英語と日本語の音の違いに気づき、まねをする能力に優れ、また、まねることを楽しめる時期にあります。また、小学生の時期から、英語を話す国をはじめとする世界の国々の文化や習慣について学習し、視野を広げることも大切でしょう。
このような観点から、私立小学校で
WE CAN!
(McGraw Hill)シリーズをテキストとして使用して英語を指導している、私の授業実践をご報告したいと思います。
WE CAN!で「コミュニケーション能力の素地を養う」
私は、2009年4月より
WE CAN!
シリーズのテキストブックとワークブックを使って、2年、3年、5年、6年生の英語を指導しています。
WE CAN!
シリーズの特徴は、まず、テキスト(Student book)で紹介されている各ユニットの場面設定が子どもたちにわかりやすく、スキットにストーリー性があることがあげられると思います。スキットは、実際の授業実践の中でも発展させやすく、子どもたちは、前後に話を付け加え、発表することを楽しんでいます。
また、音声教材(CD)がついており、テキストの中で紹介されているスキットや歌などを家庭でも復習できるため、英語表現習得の定着度がよくなってきたように思います。例えば、学校の練習だけでは、なかなか上手に歌えるようにはならなかったOld McDonald had a farmなどの曲も、WE CAN!シリーズを使い始めた今年は、3番までしっかり歌えるようになりました。授業の振り返りもしやすいので、3月の英語の時間には、
WE CAN!
1を使っている2年生では、テキストにある10曲を復習した後、グループごとにどの曲を歌うか決め、発表するという活動をしました。
WE CAN!
は、毎回、授業の最後に、子どもたちが何を学習したか、自分でチェックできる仕組みになっています。例えば、Book 1のUnit 6 Yummy Things!では、“I can say two foods that I like.”というゴールがあり、食べ物の名前を学習した初日は、1人ずつ2つの食べ物の名前を言い、自分のテキストにチェックマークを入れるという活動を授業の最後に行ないました。子どもたちが、自分でその日の目標を達成したかどうかチェックできることは、子どもたちのモチベーションを高める点で効果的であると考えます。
テキスト(Student book)は、8つのユニットからなっており、各ユニットが終わるごとに、子どもたちは、ペアになって自分たちのスキットを発表していきます。自分たちのスキットを工夫することはもちろん、友だちの発表を見ることを楽しみにしています。たくさん英語を聴いて、まねをする、そしてユニットのまとめとして、学習した表現を使ったスキットを、ジェスチャーや声の調子を工夫して発表していく・・・・・・。こうした活動を通して、小学校英語が掲げている「コミュニケーション能力の素地を養う」という目標が達成されつつあると考えます。
WE CAN! を使用した指導案
ここに、
WE CAN!
レベル3を使って昨年11月に実施した5年生の授業の指導案をご紹介いたします。授業を組み立てる上でいつも気をつけていることは、学習した表現をどこかで使えるように、なるべく子どもたちの生活に結びつくようにしていくということです。
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