こどもと英語ニュース ~レポート 小学校の現場から~

2020年6月29日

先生の教室英語は「励ます・ほめる」練習から

聖学院大学人文学部児童学科
小川隆夫

皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。私は3月末から夕方に近所を散歩したり、スーパーに車で行く以外はほぼ家の中で過ごしています。大学の授業、会議はもちろん、今年度はmpi J-SHINE小学校英語指導者認定コースもオンラインになりました。これまでずっと左の写真にある小さなPCでやっていましたが、使いやすいのですがとにかく画面が小さくて疲れました。姿勢も悪くなりとうとう我慢ができなくなって夜中にアマゾンでポチをしました。そして、一昨日届いたのがこの27インチのデスクトップPC。まあ、この大きな画面!見やすいし使いやすいこと。それに最新モデルは速い、速い。キビキビと動きます。これで仕事能率もグ~ンとアップする予定です。6月27日(土)はちょうどJ-SHINE講座でした。朝10時から3時45分までの長丁場、なかなかハードです。受講生の方々は関東全域から九州までたくさんの方々が参加してくださいました。wi-fiの状態によっては音が途切れたりすることもあるようですが、皆さん、元気!、そして、熱心。ブレイクアウトセッションではグループごとに大いに語り合ったようでした。このコースはこれから毎週末 7月18日まで続きますが、皆さんと一緒に頑張って完走したいと思います。

さて、6月になり小学校では授業が再開され、先週は久しぶりに埼玉県内の小学校に依頼されて教員研修をしてきました。教員が入れ替わったのでまず教室英語をやりたいという希望があり大きな声を出さないと約束してマスクのまま練習してみました。う~ん、声を小さくしてほめ言葉や励ます言葉を練習するのはなかなか難しいです。どんな練習法がいいでしょうかと質問がありましたので大学生の練習法をお話ししました。まずはこのテキスト「リズムでおぼえる教室英語ノート」の「4.発表しよう、ほめあおう」が完璧に言えるように仕上げることから始めます。教室では「ほめ言葉」を一番多く使うからです。初めはCDの声優さんの音を聴いて、先生パート、子どもパートを1人で全部そっくりに真似をします。練習を重ね上手になったら自分が声優さんになったつもりで自分らしさをプラスして、先生パートでは子どもを実際にほめるように、そして、励ますように、子どもパートでは子どもらしく楽しそうに言う練習を重ねます。これが最高という時にスマホで録音してデータを私に送るという手順です。下にあるたったこれだけの英語でもネイティブの声優さんの音をそっくりに真似して英語らしく言うのはなかなか大変なことです。この方法で練習すると一番使うほめ言葉がとってもいい発音で気持ちがこもった英語に仕上がります。先生の英語がぐんと上達し、教室が英語の授業らしい雰囲気になります。

発表しよう、ほめあおう

リズムでおぼえる教室英語ノート』mpi pp.18-19

このテキストは2004年に出版されましたが、CDの録音をしたのはその年の1月10日、すごく寒い日でした。アメリカ人の男女の声優さん1人ずつにお願いして新宿に近い初台のスタジオで録音が行われました。なぜ今でも覚えているかというと声優さんは2人しかいないのに、まるで何人もいるように瞬時に声色を変えて先生役になり子ども役になっていたからです。途中、女性にアドリブでいいからメロディーをつけて口ずさんでとディレクターがリクエストするとすぐにこんな感じかな?と言いながらやってくれました。まさにプロの実力を見せてもらいました。
教室英語に自信がないなという声を聞いたら、ぜひ、この方法を教えてあげてください。ほめ言葉が得意になると他の教室英語も目に見えて上達していきますので。

いよいよ7月。夏本番になりますがマスクをつけたままの生活が多くなると思います。こまめに水分補給をして熱中症にならないようにお互いに気を付けましょうね。

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