こどもと英語ニュース ~レポート 小学校の現場から~

2017年11月20日

新今宮小学校(大阪市)「短時間英語学習公開授業 ~小学校英語 DREAM~」参観レポート

教育事業部 学校教育推進事業統括
髙塚勝久

少し前のことになりますが、まだ暑さが残る9月の終わりに大阪市立新今宮小学校で公開授業が行われました。新今宮小学校は『小学校英語 DREAM(小学校英語 SWITCH ON! _mpi松香刊)』の先行実施研究校として2014年9月より当時は弊社の教材を使用しての英語モジュール(短時間)学習を実施していました。教材開発中には何度かmpi開発担当者が短時間(モジュール)学習を授業参観をさせていただきましたが、今回、私が学校を訪問する機会をいただき、胸躍らせて訪問してきました。

参観した5年生のクラスの先生も子どもたちも、すでにとても慣れた様子でスムーズに短時間(モジュール)授業が始まり、進行には全く無駄がありませんでした。先行研究期間の初期ではシナリオ案(授業案)を手に持ち、それを毎回確認しながら進行している先生が多かったと記憶していますが、参観したクラスの先生はすでに授業案も頭にしっかり入っていて、授業案を手元に持つこともなく授業を滑らかに進めているのがとても印象的でした。小学校英語 DREAM (SWITCH ON!)の授業(シナリオ)案で子どもの学びのステップを一度ご理解いただけると、どのレッスンでも同じパターンで学習を進める事ができるので、学級担任に負担が少ない点が大きな特長でありますが、それを先生がしっかり把握されていました。また担任の先生のファシリテーターとしての声がけも多岐に及び、子どもたちの興味や、気付きを充分引き出していて、適時に活用されていた英語での声掛けもスムーズでした。何よりも先生自身が楽しんで授業に臨んでいる姿が、子どもたちを引き付け、結果授業を円滑に進行させていました。

動画① 音と文字の関係性を体を動かしながら学ぶ様子 (小学校英語 DREAM Grade 4より)

一方、子どもたちはというと、DVDを視聴する場面は集中して、発話する場面でははっきりとしたよく通る声で、皆が積極的に発話をしていました。はっきりとした声が出ているということは、どの子も自信を持って声を出しているということの表れだとおもいます。また、担任の先生が子どもの様子を見ながらタイミングよく発する動画についての問いかけにもテンポよく反応する子が多いのに感心しました。先生とのやりとりを楽しんでいる様子が垣間見られました。潤沢に、そして効果的に音声インプットがある場合、確実に自分で学びを獲得していく子どもたちの力に改めて感心しました。

動画② 学んだ音と文字の関係性を活用して英語の物語を楽しみながら読む様子 (小学校英語 DREAM Grade 4より)

貴重な機会をいただき、授業参観に参加させてもらいましたが、3年前から確実に短時間(モジュール)の学習時間を確保して、効果的に利用し、着実に実践を重ねる新今宮小の今後の成果が益々楽しみと感じられた参観でした。近い将来、子どもたちが中学校に進級をした時にどのように英語を獲得してゆくのか・・・その変化が今から非常に楽しみです。


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