こどもと英語ニュース ~レポート 小学校の現場から~

2009年1月8日

青森県鶴田町立胡桃舘小学校 英語活動報告 / レポート:小学校英語の現場から

2009年1月8日
青森県鶴田町立胡桃舘小学校
英語活動報告
~米軍三沢基地内のソラーズ小学校と交流学習~
青森県 鶴田町立 胡桃舘小学校
教諭 成田考児先生
レポート:小学校英語の現場から
10月28日(火)に、米軍三沢基地内のソラーズ小学校と交流学習をしました。

このソラーズ小学校とは、6月に青森市国際ボランティア協会にお世話になり、学校を訪問し、交流を一度持っています。その回は、学校施設をソラーズの子ども達がホストとして本校の子ども達を案内してくれたり、、給食を体験させてくれたりしました。
また、昼休みや午後の1時間は、一緒に元気いっぱいに遊んだり、対戦型ゲームやお絵かきなどで交流を深めたりしました。
本校3年4年・・・ソラーズ5年(現6年)

私の、この回の子ども達へのねらいとしては、
(1)日本の学校や街とは違うところを見つけること。
(2)食文化の違いを知ること。
(3)自分たちの英語の力がどれくらいの物か知ること。
(4)触れ合いを楽しむこと。

このうち、(1)と(2)については、特筆する物ではなくごく当たり前に理解できました。(3)については、「恐らく、殆ど英語で言えないで終わるだろう」という予想通り、二言三言英語を言った程度で、「英語が使えた!」という実感とはほど遠い感想でした。(4)については、「英語は言えなかったけど、言わなくても何とかなった。」と、自由時間のことを話してくれました。お互いに言語を介さずにジェスチャーや表情などで気持ちを通わせることができたのでしょう。さらに、今度は、もっと英語を使えるようにしたいという、英語学習への意気込みも強くなりました。目論見通りです。

気をよくした私は、次の計画をソラーズのJ先生と練りました。本校は、リンゴとブドウの名産地なので、収穫体験を含む計画を立て、実現させようとしましたが、直前になり、利用交通の都合が悪くなりキャンセルになりました。このままでは、今年度無理か?と思ったのですが、J先生も私と同じく何とか実現させたいという強い思いであったため、それからも何度もメールでやりとりし、収穫体験は、農家の収穫時期と合わないため行えませんでしたが、約2時間の交流主体の内容で実現できました。
本校3年4年・・・ソラーズ小学校5年、HRT2名、J先生、親8名ほど

ねらいは、
(1)前回果たせなかった英語でのコミュニケーションを「できた!」という実感を前回よりも味わわせること。
(2)チーム協働でゲームを行うことで、友達意識を持てるようにすること。
(3)ソラーズ小との交流パイプを太く強くすること。

(1)については、確実に前回よりは、進歩したようで、②については、「友達ができたので、嬉しい。」という感想が多いことから、達成できたと思いました。③については、J先生は、来年も続けようと行ってくれたので、まずまず安心かと思いますが、この点については、双方にとって利点がなければ成立しない行事なので、その辺をよく考慮しながら、これからの誠実なやりとりの蓄積に努めていくつもりです。

今回の交流で英会話たいそうの表現は、やはり実戦的!と思いを強くしました。また、リアルな交流体験を、年に1度でも2度でも行って行ければ、「がんばれ!」と教師が気合いを入れなくても、子ども達は自然と目的意識を持ち、英語活動を向き合って行けそうな気がした、今年度の交流学習でした。

3学期は、イングリッシュディをより充実させて行います! また報告いたします。

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→もっと成田先生の報告を読む
http://www.mpi-j.co.jp/elementary/spot25.html
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http://www.mpi-j.co.jp/elementary/spot20.html


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