松香洋子の元気ブログ

2013年10月1日

中学生の正直な気持ち

mpiイングリッシュスクール本部校では、中学生の夏休みの宿題に「太田英基著 日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。(いろは出版)」を読んで感想文を提出するようにということを実施しました。

その感想文の中から、Hayato Nakajima 君のものを、ご本人の了解もえて、原文のまま、掲載させてもらいます。
私の意見としては、とてもよく書けていて、中学生の気持ちがよく表現されています。ぜひ皆様とシェアしたいです。小学校1年生から中学3年生まで、9年間にわたってmpi英語教室に通っている中島君は新宿の教室の近くに住んでいる都会っ子だそうです。

<私の感想>
中学生らしく自信のない自分を自覚し、
何かに真剣になって取り組みたい、けどそれができない自分を自覚し、
自分の視野の狭さを自覚し、
でもそれをどうにかしたい、と思っている積極性を秘めている。
謙虚な日本人であり、揺れ動く中学生でもある。
でもそれなりに人生を考えている。
ティーンエイジャーらしい迷い、苦悩
全面的にポジティブにはなれない日本の空気の重さ
でも英語でもこの作文が書けるのかもしれないと言ったり、
サポートがあれば会話ができることに自信を持ち、
オリンピック招致のためのプレゼンをみたら気持ちを込めると通じる、と感じたなど、
英語を学んできたからこそ言えることも書いている。


以下、Hayato Nakajima 君の感想を掲載いたします。----------

この本は、「グローバルな社会の中でどう若者が動いていけばいいのか」を述べている本だが、やはりと言うべきかこの本の中では「英語」にウエートが置かれている。もちろん積極性や世界を知るということにも重きが置かれている。
最近は中国語も重用視され始めたが、それでも英語は重要だろう。考えてみれば、英語を公用語化している会社はあっても中国語を公用語にしている会社はない。単にまだ浸透しきっていないからだろうが、それに電車に乗っていても目につくのは英会話教室の広告が多いし、テレビでも特集されるのは英会話の上達法が多い。CMでも様々な会社の宣伝がみられる。だがこの本の中でも言われている通り実際に使える人が少ないというのが問題だ。

僕もmpiに通って9年目、最終学年であるにもかかわらず、英会話ができるかといわれればそうでもないという状況にある。普段のレッスンのように日本人で年が近い者同士、リラックスした状態でフォローも入るという時ならできるが、いざ試験だとなったり、外国人と直接話すということになると全くできない。英検を受けた際の面接でも合格ラインぎりぎりだったし、外国人に道をきかれた時などは全くもって説明できなかった。もっとも前者は積極性のなさが響いたかもしれないが、しかしそれも含めてどうしても及び腰になってしまう。

学校の英語の授業も受けているのになぜかと言われれば、日本語がしっかり定着しているからかもしれない。もちろんそれは悪い事ではないだろうが、英語を使うという意識があまりないのは言えるだろう。現に僕はこの作文を書くのに日本語を選んでいる。本当なら英語でも書けるかもしれないが、どうしても日本語が定着してしまっている。それもやはり自信がないからなのかもしれない。自分でわざわざ言うのも妙な話だが、正直僕が自信をもてるものはあまりない。せいぜい「国語が得意」や「言われたことはそれなりに真剣にやる」ということぐらいだろうか。ちなみに後者は家事手伝いや部の先生に頼まれた雑用ぐらいであり、勉強はその限りではない、というようなしょうがないことである。この本で紹介されている人たちのように、「考えて本気で何かをする」という事が今の僕にはできない。これは自分も最も悪い点だとわかっていて直せないのだ。単に意識が低いだけなのだろうが。

僕は将来世界で活躍できる人になりたいが、いざどうしたいかと言われると思いつかない。海外旅行に行ったことがないので、日本の外、いやそもそも都の中からあまり出ないので日本の中のことすらほとんど知らない。このような人が多いというのは本にも書いてあったが、もはや身近なはずの都のこともまったく知らない僕には、世界はおろか日本で働くさえイメージできない。今年は修学旅行があるのでまずは近畿の方の様子をしっかり知りたい。また、来年はイギリス研修があるので、それには是非参加したい。とりあえず今は、自分の視野をひろげていきたい。

最後に、先日の東京五輪決定前のプレゼンテーションをみて思ったことがある。それは「感情を込めるのは重要である」ということだ。英語が上手でなくても、本気でやれば気持ちは伝わると思うので、是非本気で何かとりくめるようになりたい。

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