松香洋子の元気ブログ

2011年7月4日

今年の中1はまったく違う

2011年7月1日   

今年の中1はまったく違う

今年も東京都東久留米市の小中連携カリキュラムの外国語部会のアドバイザーを勤めていますが、先日、中学校の藤井先生が今年の中1はまったく違うと小学校での外国語(英語)活動を大いに褒めてくれたので、報告させてください。

藤井先生は、長年にわたり、中1を担当するといつも同じようにオープニングをしてきたそうです。

 これまでの中1
 まずは藤井先生が全部英語で自己紹介をした後で、 
 「だいたいわかった人?」ときくと、数人、手がぱらぱらとあがる。
 「わからなかった人?」ときくと、大部分の手があがる。
 そこで、「安心してください。みなさんがこの学校を卒業する頃には、いま、私が英語で言ったことが全部わかるようになります」という。

 今年の中1
 まずは藤井先生が全部英語で自己紹介をした後で、
 「だいたいわかった人?」ときくと、ほとんど全員の手があがった!
 「わからなかった人?」ときくと、数人の手がぱらぱらとあがった。
 そこで、藤井先生はそのあとがいえなくなってしまった。

 今年の中1はすごい、小学校英語、恐るべし、というのが藤井先生の感想です。
 Are you ready? ときくと、全員が大きな声でYes!とこたえる。(おもわずのけぞってしまったぐらい元気があったそうです。)
 曜日、日付、時間、天気など、みんな答えられる。
 質問をすると、Yes. No. だけ、だけれども、どんどん答えが帰ってくるので、内容はわかっているらしい。(Yes, I do. Yes, I am.とかはいわないが。。。ということです。)
 ALTがきた日には、まったくめげるとか、諦めるといった様子がなく、わからないことがあるだろうに、一生懸命聞いている。困った顔をしない。

 藤井先生は、長年にわたり、中1から聞く、話す、読む、書く、のすべてをいっぺんにやるのは無理がある、と感じてきたそうで、このように、小学校で聞く、話す、を先行してくれることはすばらしい、と言っていました。

 また、藤井先生は、「去年、松香先生が小学校での外国語(英語)活動の成果が出始めたら、変わらなくてはならないのは中学校側だと言われたことの意味が今年の4月に初めてわかった」と言ってくれました。

 私としては、中学校の先生がこのように心から小学校の活動の成果を褒めてくれたのがうれしかったです。これで小学校の先生も自信をもって進んでいくことができます。一番よくできているのが、積極的な態度ということなら、これは目標通りです。これからますますこのような事例が増えることを期待しています。

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