4月9日 作家の井上ひさしさんが亡くなりました。
♪波をチャプチャプ、チャプチャプかき分けて、
雲をスイスイ、スイスイ追いぬいて
ひょうたん島はどこへいく
ぼくらを乗せてどこへいく
という軽快な歌で始まる「ひょっこりひょうたん島」をテレビで見ることは大学生だった私の大きな楽しみでした。
子どもの頃、大きくなったら作家になるんだ、などと思っていた私でしたが、この番組が始まってから、「才能のある人というのはこう人のことだ」と何度思ったかしれません。
破天荒なストーリーに、ドンガバチョとか、ガラクータなど個性ある人形たちを書き分ける力、言葉へのこだわり、音の遊び、もう毎日が楽しくて、楽しくて、たまりませんでした。
井上ひさしさんの有名な言葉、
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく」
まさに私が目指していることです。目指してもできないのが凡才の悲しいところですが、井上やすしさんのご冥福をお祈りしながら、さらにこの言葉を目指していきます。