松香洋子の元気ブログ

2012年8月21日

ELEC研修所へいきました

夏休みも終わりに近づき、私は再起動しました。長い間、ブログを書いていないですみません。これから追いつきます。
私の今年の夏は、オーストラリアから海君が、上海からレオ君とゆいちゃんがやってきたので、まごまごしている間に、楽しく、賑やかに、あっという間にすぎていきました。

そして、日本の英語教育を長年リードされている小池生夫先生からお声をかけていただき、東京の竹橋にあるELEC研修所で実施された夏の小学校外国語(英語)活動の講座で講師をつとめさせていただく機会もありました。

当日は、ELECの理事長をつとめていらっしゃる小池先生が館内を案内してくださり、ELECの歴史も教えていただきました。
ELECというのは、今から58年前に、アメリカのフォード財団とロックフェラー財団が当時2億円という巨費を投じて、日本の英語教師に生きた英語の研修を提供するという目的で7階建ての研修所を作って始めたのだそうです。
その後、日本がリッチになり、財団からの資金援助はなくなり、今では一般財団法人となって、研修を続けているのだそうです。

今年の夏は、中、高の英語先生たちが700人、ELECで研修を受けたそうですが、小学校外国語(英語)活動の講座に参加したのはたったの10人!
全部で3講座5時間で参加費は2,000円。現職の小学校の先生が対象でしたが、残念でした。

『英語ノート』が発行されたばかりの頃は、外国語活動の研修はもっと盛んだったと感じています。『Hi, friends!』になってから、そしてはっきり、5,6年生だけと限定されてから、小学校の先生方の研修熱が冷めてきてしまったことに危機感を持っています。

「小学校英語は『Hi, friends!』 を 教えればよい」といったような概念が広がり、結果、「~を教える」という世間でよく指摘されている形に、今後小学校英語が収まっていくようで、私は残念でなりません。

本当にこんなことでよいのでしょうか? 『Hi, friends!』も、参考にしながら、「コミュニケーションの素地」をやしなう約束だった筈です。

コミュニケーションは人と人とのやりとりが基本です。子どもたちが、『Hi, friends!』という教材とやりとりするのではなく、友だちや先生や、ALTや地域人材と一緒に、英語によるコミュニケーションを体験する、という最も大切な原点を見失わないで進んでいきたいものです。

この日私は、早くこの活動が3年生から始まるようにという希望を述べながら、現行の『Hi, friends!』を3,4年生用とし、5,6年生には音声の裏付けとして、文字を自然に導入するという内容が適しているといったことを伝えました。

具体的には、

・どうやったら、top-down方式で、子どもたちになるべく大量の、自然な英語に触れさせ、使わせることができるか?

・どうやったら、体験的に使った英語を自分で読めるようになるのか?(5年生)

・どうやったら、体験的に使った英語を書き写したりできるのか?(6年生)

・どうやったら、小学校で体験したことが、スムーズに中学校につながっていくのか?

といった内容です。


小学校の外国語活動がかかえている最大の問題は、小、中連携にあると思います。
小学校では、国語、算数、理科、社会、図工、音楽、家庭科、そして子どもが大好きな体育ももちろん、身体を動かし、体験をベースにして学ばれています。
外国語(英語)活動だって、同じように、小学生の間になるべくたくさん体験しておく、それが中学校ではじまる英語学習の基礎をつくるのだと信じています。

『Hi, friends!』を「教える」にならないようにこれからもアピールしていくつもりです。

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