松香洋子の元気ブログ

2009年3月4日

会津若松ザベリオ学園

この1年間、私立学校における一貫した英語教育を確立するお手伝いということで、福島県会津若松市のザベリオ学園に通いました。

今回は最後だったので、飯盛山にも鶴ヶ城にも行かなかった自分を反省し、白虎隊についての本を買い、読みました。

会津藩が徳川家と近かったために負け戦と知りながら、京都の警備隊を仰せつかり、新撰組と一緒にその役についたところから全ての悲劇は始まったのですね。新撰組の近藤勇の墓はそんなわけで会津にあるなんて、知らなかったです。16歳と17歳で藩のために命を散らさなくてはならなかった若者の無念を今も地元の高校生が伝統として伝えているそうです。

さて、私立学校の幼、小、中の英語教育の一貫性という問題は、古くて、そして根の深い問題です。それぞれの段階で力を入れていることが異なり、すんなりとは行かないのが一般的です。
小学校へ進学すると幼稚園で学んだことをゼロにし、中学校へ進学すると小学校で学んだことをゼロにするような体制では、子どもが可愛そうです。

今年1年を使って、幼稚園と、小学校における学級担任の関与(私立学校ではこれが困難)、保護者の興味、関心を掘り起こす、幼稚園の年少から中学3年生までを見通した12年間カリキュラムを提示することなど、様々な改革を提案しましたが、校長先生はじめ英語科の先生方が熱心に取り組んで下さり、感謝です。

改革は口にするのはやさしいけれど、実行は痛みを伴うものです。たまにしかこない外者にあれこれと言われ、今までやり続けてきたことのどこがいけないのか、何を変えろと言われているのか、先生方の顔に戸惑い、時には怒りさえ見えました。ごもっともです。

それでも1年間を経て、人間として親しくなるほどに、「そんなこともありかな〜」になってきました。結局は人間関係だよね、と思いながら雪の会津若松から帰路につきました。

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