松香洋子の元気ブログ

2009年2月18日

福島研究会 第5回 絵本リーディングコンペティション

1年中気温30度以上というシンガポールから帰国し、寒い東京で一泊し、もっと寒い福島市に行きました。

14日(土曜日)は、福島市の音楽堂で福島研究会主催、第5回、絵本リーディングコンペティションに審査員として参加しました。

なにより素晴らしいのは、福島研究会の粘りです。さすが東北人です。一度始めたことは、どこまでもきっちりと続けます。今年は、Group Reading, Solo Readingの他に、中、高校生のモデルリーディングもあり、子どもにも、保護者にも将来がみえて良かったと思います。

Group Readingは小1から小3まで。出場15組でも同じ絵本がでないのです。福島研究会のメンバーは真剣に絵本に惚れ込んでいて、常によい絵本を探っているからだと思います。優れた絵本には終わりがないです。

Solo Reading は小4から小6まで19人が出場。テープ審査を勝ち抜いてきた面々ですから、もちろん上手。今年もいわき市の公立小学校の6年生が優勝しましたが、勝ち負けにこだわるよりは、絵本の楽しさを表現するということから言えば、レベルは確実に上がっています。

中学、高校生のモデルリーディングは審査の対象ではありませんでしたが、5人が出場。男子3人に女子2人。高校生もいて、大学受験まで使える英語を学びつづける指導者と生徒の信頼関係のたまものです。

福島研究会のすごいのはこの後も続きます。これだけの行事をやった後で、温泉に移動し、泊まり込みで全員が自分の好きなテーマで5分ずつ発表し、リーディングコンペティションの反省をし、来年の立案もしてしまう、という粘り強さです。

1年に一回、この大会をすることで会員が結束し、協力し、情報を交換し、切磋琢磨し、事務連絡もしてしまう、というシステムです。

「良い発音」が賞賛され、ナチュラルな英語が賞賛され、子どもに度胸がつき、英語が英語で理解され、理解していることがパーフォマンスによって示される、というこの地味な活動が多くの地区で広がってほしいです。

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