松香洋子の元気ブログ

2012年3月4日

GKA 群馬国際アカデミーの見学に行きました

2月9日に群馬国際アカデミーの見学に行きました。

群馬県の太田市に7年前に設立された私立学校、群馬国際アカデミーでイマージョン教育の実際をみせていただきました。
以前から訪問したかったのですが、聖学院大学の東先生の呼びかけで、J-SHINEのトレーナーの皆様と一緒に17名で見学させていただきました。

太田市というのは、浅草から東武伊勢崎線で、1時間強のところにあります。そこに清水市長という教育に熱心な方がいて、構造改革第1号としてこの学校は始まったそうです。

「教育より大切なものなんかない」という信念のもと、様々な教育改革をされてこられた実行型の市長さんで、エネルギーの塊のような方です。

このようなイマージョンスクールでは、沼津の加藤学園がよく知られているところですが、「英語を教える」のではなく、「英語で学ぶ」ということを実践しています。つまり、学習言語が「英語」ということです。


午前中は、中・高等部を、午後は小学校部門をみせていただきました。全部で700名以上の児童、生徒が在籍しており、太田市民の子どもが半数、のこりは関東近隣からのお子さんだそうです。

小学校の校長先生は、Teresita-Salve Tubianosa先生で、国連など国際的な機関で働いた経験もあり、イマージョン教育にも詳しい、理想を高く掲げた、とても気さくな、オープンな女性の校長先生でした。
多国籍の先生が、日本という国で、日本の子どもを教える、という構図ですが、とてもチームワークがよさそうで、子どもたちも楽しそうでした。ミニ国連のような組織を束ねる、そして日本の保護者にこの先進的な教育の良さを理解してもらう、とてもチャレンジングな仕事を力強くつづけているのが印象的でした。
見学者の質問にもこころよく答えてくれて、問題点もシェアしてくれて良かったです。

子どもたちはほとんどすべてを英語で勉強をし、でも日本語でも学んでいく、それというのは、2倍の勉強ではなく、1倍半です、ということでした。
子どもの頃にそうやって1.5倍の勉強した子どもたちは、英語そのもの以外の体験としても、またこころの問題としても、何をそこで得ていくのか、関心がある方は、ぜひ自分で見にいかれるといいと思います。ちょっと遠いですけど。


中・高校の部は、まだ、トップが高1で、これからが勝負です。インターナショナル・バカロレアのカリキュラムを受け入れ、これから日本の高校とはひと味も、ふた味も違う勉強をしていくことを決意している生徒さんもいるそうです。

日本にいながら、日本人の両親をもちながら、どうやって未来の日本を背負っていく次世代を育てていくべきなのか、重い任務を果たそうとしているGKAを応援したい気持ちで一杯になりました。見学をさせていただいただけのご縁ですが、フレー、フレー、という気持ちになった一日でした。


日本の社会がこのような先進的な取り組みをしている学校をサポートし、育てていく気風をもつことを願っています。文句をつけるのは簡単ですが、実行するのは、とても大変なことだからです。

そしてその晩は、大好きな温泉に泊まり、露天風呂に入りながら、イマージョン教育論議、これで内容がぐっと引き締まりました。

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