1月25日(日)に東京神保町の教育会館でネリーズ主催の「こども英語フェスティバル2009」が開催されました。
大盛況で、全体では800名くらいの方の参加があったそうです。
まず午前中は、阿部フォード恵子氏、仲田利津子氏、中本幹子氏、松香洋子、司会小川隆夫氏によるシンポジュウムで、日本の児童英語教育と小学校における外国語(英語)活動について論じられました。(その時の珍しい写真です!)
パネラーは4人とも一言も、二言も、三言も言いたいメンバーですから、どうなるのか大いに期待され、心配されたのですが、小川先生の上手な司会で有意義なシンポジュウムだったと多くの方々に言っていただきました。
「コミュニケーションの素地をやしなう」というのはどういう意味なのか、というところが一番、盛り上がった議論だったと思いますので、いくつかポイントをひろってみました。
*人間はコミュニケーションを楽しむものである。子供たちにも、やさしい英語でもコミュニケーションを楽しむという体験をさせたい。
*先生が「教える」というスタンスでなく、子供の方から先生に質問するとか、子供同士がききあう、答えあうなどの活動が大切。
*子供が動く、先生も動く。動きのある活動が大切。
*答えが1つじゃない、という体験をさせることが大切。
*英語で何かをいわれたら、必ず返事をするなど小さなことからマナーを確立していくことが必要。
*簡単な質問や文から始めても、クイズにするとか、誰のことを言っているかを当てる等、想像力を使って楽しむところまでもっていくことが大切。
*その友だちにきいてみないとわからないような答えを引き出すことがコミュニケーションのはじまり。
*自分の意志で、自分の発想で、自分の方から発表したりすることが尊い。
*英語のレベルが低いとか、語彙が少なくても、コミュニケーションをうながす方法はたくさんある。
*6年生の終わりまでにどのような範囲の、英語による、子供のコミュニケーションを望んでいるのか、みんなで了解することが大切。
午後は、いくつものワークショップがありましたが、私は「9年間のカリキュラム」の話とWE CANの理念について話させていただきました。どちらのセッションも満席で、盛り上がっていただきました。
小学校における外国語(英語)活動がいよいよ開始されるということも追い風になって、関心が高まっているのは、長年この問題に取り組んできた者としては嬉しい限りの一日でした。