松香洋子の元気ブログ

2008年10月12日

We Can! 新刊発表会

やっとできました!
この3年間、寝ても覚めても、片時も頭を離れることがなく、新幹線や飛行機、出張先のホテルでも書いた児童英語用のコースブックWE CAN(McGraw-Hill ELT) の出版記念発表会が10月12日(日)東京で行われました。

次は10月25日(土)、大阪で同じ発表会がひらかれます。場所は読売新聞社 大阪本社ギャラリー読売です。ぜひ、来てきてみてください。児童英語の先生なら誰でも便利に使える、大きくて丈夫で明るいバッグのプレゼントもありますよ。

とても国際的な仕事で、これからの私はアジアの国々への出張も増えそうです。まずは11月にはタイに行きます。アジア各地で様々な英語の先生と知り合えるのが楽しみです。

私がこのシリーズで目指したことは、384のゴール(目標)設定で、3歳ぐらいから小学6年生までの英語学習のはっきりとした道筋をしめしたことです。山登りでいえば384の道標を作ったわけです。その384のそれぞれのゴールで、子どもの努力を褒め、認め、動機を高めていくという設定です。遊んでいるだけ、楽しいだけの児童英語教育の時代は終わりました。

ページの構成はシンプルなもので、2ページごとに、言語材料をまずはLearn it, 次はそれを実際の場面でUse it, 最後にそれがどのようにできたかをCheck it.です。このゴールはテストではなく、Can-do statementsというものです。1週間に2ページずつ進み、年間37週で1冊が終了します。シリーズは7冊ですが、どこからでも入っていけます。

Can-do statementsを設定する理由は、先生は「私は〜を教えた」と言うのですが、子どもは「〜を教わった」と思っていないことがよくあります。そこで、教える側と教わる側がゴールを共有し、クラスの中で、また家庭で、その努力をみとめ、励ましあうことで、みんながハッピーになり、先生方も情報交換がしやすくなるというものです。

また、このWE CANにはもう1つ大きな特徴があり、メールを通して、世界の子ども同士、先生同士がメッセージをやりとりできるようになります。私の長年の夢、Keypalsの実現です。実際にアジアの子どもたちがこれをどのように利用するかドキドキしていますが、日本の子どもたちもそれに参加することで世界観をひろげ、英語が世界の友だちと通じる道具であることを実感してほしいと願っています。

「やった〜!」と書きましたが、現在、販売されているのははじめの3冊だけです。次の2冊はまもなく、そして最後の2冊は来年の2月頃にできるでしょう。もうひと頑張りです。なにしろ全ての商品数は75点もある膨大なもので、全部終わったらよほど記念に残ることをしなくてはなりません。共著者のGlenn McDougallはヒマラヤに行くと言っているので、私もまけずに何かを考えます!

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