松香洋子の元気ブログ

2009年2月3日

中谷路子さんよりのうれしい便り

今日、カナダ在住のみっちゃん(中谷路子先生)からメールがきました。路子先生から中学生の時にフォニックスを教わったKさんは、今は新潟でフォニックスを役立てているのだそうです。ご本人の許可も得ていますので、その概要をお伝えします。「うれしいお知らせ」はいつでも歓迎です。

<以下、メールからの抜粋です>
昔から不登校の子供ばかりと関わっていたのですが、新潟に来てからは殆どが不登校、しかも殆どが蓋をあけてみれば「発達障害」でした!!
アスペルガー症候群、ADHD、そして、今、関わっているのがDyslexiaの女の子です。

皆、「意味のない暗記」を脳が受け入れられず、全く学習できていない状態で、学校でも「バカだ」と言われたり、自分自身でもバカだと思い込み、一人の子はリストカットで手がボロボロになっている始末でした。

「話を聴く」作業と同時進行で、英語の授業を進めて「私でも理解できる!楽しい!」という自信に繋げてもらっているのですが・・・その時にフォニックス教授法が有効なことといったら!!!!

発達障害の子供には、「まる暗記」が苦手な子供が多いです(逆に天才的に得意な人もいますが)。
しかしフォニックスは見る、聞く、話す、書く・・・多くの要素が詰まっているので、脳が認識しやすくなるようで、本当に学習がスムーズにいきます。
スムーズに…といっても、もちろん学校に通える子供のように早く学べるわけではないのですが。

今、教えている中2のDyslexiaの可能性が高い女の子は、小学校1年生の時からずっと学校に行っていません。

ひらがながやっと書ける、カタカナは時々人に聞きながら、漢字は小学校低学年程度のものがやっと、時計は読めないし、10までの数の足し算、引き算もできないため、お買い物も大きい額を持っていってお釣りを貰うことしかできません。

学校は何のアプローチをするわけでもないし(大体新潟ではまだ特殊教育は医師の診断がないと受けられないし、特殊学級は頭のおかしい人がいく、という偏見がいまだに根強いため親も生徒も抵抗がある)、ご家庭も教育にはあまり熱心ではないので、全く「学習」はしていない状態なのですが、親は本人がやりたいということだけは徹底的にやらせるようにしているので、1年前から私の英語の授業だけで学習している状態です。

アルファベットもbとd、iとlの違いが理解できなかったり、jの向きがわからず「し」になってしまうとかで、アルファベットを覚えるのにもすごーく時間がかかったのですが、耳がすっごく良いのでフォニックスを楽しんで学んでくれて、今では音をたどってスペルアウトをすることもできるようになってきました!!

ディズニー音楽を聴いて、私よりずっと美しい発音で英語の歌を歌います。
途中から普通のテキストで文法も進めてみたのですが、be動詞の文が終了して一般動詞の文の学習に入り、スラスラと問題は解いてくれます。

フォニックスのおかげですね!!!! 学校の教頭先生にお会いしたとき、彼女を「ひらがなもろくに書けない」と言ったので、英検5級を取らせてギャフンと言わせたいと思っています。

不登校の子は、得てして皆、アメリカ人の友人も驚くような、美しい発音を身に付けてくれます。
学ぶって、本当は楽しいこと、自分に自信をつけるツールとなりうること。
新潟の地から、一生懸命発信していきたいと思っています。

私が新潟に来て一番最初にフォニックスを教えた不登校の子が、英語が大好きになって、今フリースクールで英語を教えるまでになったんです!!

通信制高校を出た後は、人ごみだと具合が悪くなってしまったり、対人恐怖症もあったので、就職できずにどうしよう…と悩んでいたりしたのですが、私に話の聴き方を教えてくださっているフリースクールの先生が彼女をたいそう気に入ってくださって、英語指導スタッフとして現在大活躍しています。

もちろん、彼女もフォニックスを活用しています。
小学校2年生から学校には全く行っていないので、英語も学校では習ったことがないのですが、アメリカ人の親友は「ネイティブのような発音をしているね!」と驚いてくれました。

ですから、フォニックスによって人生のヒントをいただけた人間が新潟にもう二人もいるってことですよね。
心から感謝しています。

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