松香洋子の元気ブログ

2008年12月9日

ちょっとだけタイの小学校英語教育事情 

タイから帰国してからもう9日目!なにかと師走しています。まだ報告していなかったタイの小学校英語教育事情です。

11月25日はバンコクにあるSacred Heart Convent という私立学校を訪問しました。タイの私立学校はびっくりするくらい規模が大きいのですが、ここも幼稚園から高校までで、5千人はいるそうです。
英語学習についていえば、コース制で、週1コース、週3コース、週5コース、イマージョンコースと分かれていて、月謝も違うそうです。この学校だけで英語のNSを専任で50人も雇っているそうです。
小学校2年生のクラスと4年生のクラスを見せてもらいましたが、両方とも外国人の先生が教えていました。

2年生のクラスは週5クラスのため、よくわかっていましたし、よく読めているのにはびっくりしました。テキストはMcGraw Hill社のものを使用しており、ページ数の多いところがびっくりです。
4年生のクラスは、週1コースで、タイの子供は恥ずかしがるところが日本の子供にそっくりです。外国人の先生が大きな声をだしてがんばっていました。ゲームになるとやっと元気になり、タイ語で賑わっていました。

26日、国立付属というやはり幼稚園から高校まで、5千人規模の学校を訪問しました。ここも英語は3日コース、5日コース、イマージョンクラスの他、中学生になったら、英語のほかに中国語か日本語をまなぶマルチ言語コースもあるのだそうです。

高校になったら、マルチリンガルコースに止まる生徒はさらにもう1つの外国語を学び、理科系コースに移る生徒は、理科に必要な英語を学んでいくということでした。

小学校1年生で使っているテキストは155ページもあり、字も小さいのです。日本の中3の英語テキストの情報量と比べものになりません。

私が3年の歳月をかけて執筆したWE CANは、タイの先生たちから、「ページ数が足りない」というコメントを一番たくさんいただいたのですが、たしかに週3の英語をやっていると、テキスト(80ページ)、ワークブック(40ページ)、フォニックスのワーク(40ページ)が全部こなせてしまうようです。ですから週5のクラスではさらに足りない、ということのようです。

バンコクの子どもの3分の1ぐらいは私立学校に通っているそうですが、これまで決して英語が得意とはいえなかったタイの人々もいよいよ本格的に、私立学校という場で闘うことに決めたようです。はて、日本の私立学校はいかに?

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