松香洋子の元気ブログ

2008年2月21日

文部科学省の「小学校学習指導要領案」がでました。

今回のは「案」で、パブリックコメントの手続きを経て、3月の末には本決まりになるそうです。

第4章の「外国語活動」については、第5学年及び第6学年の必修化について記述しています。その中でいくつかの点を取り上げてみたいと思います。

(1) 外国語活動においては、英語を取り扱うことを原則とすること。

(2) 言語や文化については体験的な理解を図ることとし、指導内容が必要以上に細部にわたったり、形式的になったりしないようにすること。

(3) 指導計画の作成や授業の実施については、学級担任の教師又は外国語活動を担当する教師が行うこととし、授業の実施に当たっては、ネイティブ・スピーカーの活動に努めるとともに、地域の実態に応じて、外国語に堪能な地域の人々の協力を得るなど、指導体制を充実すること。

(4) 音声を取り扱う場合には、CD、DVDなどの視聴覚教材を積極的に活用すること。その際、使用する視聴覚教材は、児童、学校及び地域の実態を考慮して適切なものとすること。

(5) 外国語でのコミュニケーションを体験させる際には、音声面を中心とし、アルファベットなどの文字や単語の扱いについては、児童の学習負担を考慮しつつ、音声によるコミュニケーションを補助するものとして用いること。

(6) 言葉によらないコミュニケーションの手段もコミュニケーションを支えるものであることを踏まえ、ジェスチャーなどを取り上げ、その役割を理解させるようにすること。
 
これはもちろん全文ではありませんが、これまでにMPIがすすめてきた小学校英語の方向と同じ方向性を示していると思い、ほっとしています。

ここまでまとめて下さった文部科学省の担当者の方々や、中教審の委員の先生方の努力に感謝しています。数々の反対論がある中で、ここまでまとめてくださったのですから、これから私たちは自分たちのできることを元気に、明るく、すすめていきましょう、とますます覚悟をしています。

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