松香洋子の元気ブログ

2007年12月13日

うっすらと雪化粧をした三沢市に行きました。

青森県の三沢市は、教育特区として小学校の英語を全面的に推進しています。小1から小6まで全クラスに外国人ALTが指導に入るという恵まれた状況の中で、3年生のクラスを参観し、研究協議をし、講演をしました。

今回訪れた三沢市上久保小学校は平成12年から独自の全校英語タイムを工夫して熱心にやってきた小学校で、先生たちも子どもたちも英語に慣れていて、3年生は集中度抜群、英語だけで元気に頑張っていました。これまでに私が東北地区で見せていただいた授業では一番レベルが高かったと思います。

今回の授業のテーマは、Where’s my pencil? It’s on the desk. というやりとりを、徹底的にリズムや列を使って練習させるのですが、学級担任の工夫は見事なものでした。ゲームになると、手をあげた子どもたちが得点を数えたり、点数を記録したり、問題をだしたりするのですが、ここらへんが生きたコミュニケーションで素晴らしかったです。

ここまでできると私も欲がでて、最後の10分間は何がおこるかわからないゲームや活動をするといいですね、とアドバイスしました。公開授業でそのような怖いことはできないというのが一般的な考え方ですが、コミュニケーションは本来は一歩先が闇です。例えば子どもたちが鉛筆を隠し、どこに隠したかを知らされていないALTにどうにか指示をだして鉛筆を捜してもらうとかはどうですか、と言いました。子どもたちの知恵、勇気、蓄積した英語力の見せ場です。今後の発展が楽しみです。

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