松香洋子の元気ブログ

2007年11月27日

広島の小学校へ行きました。

11月20日に広島で2つの小学校へ行きました。

一つ目は三原市八幡小学校です。
全校で24名の小さな小学校で「英会話たいそう」が炸裂しているのを見ました。嬉しかったです!

10月3日(水)に広島県小学校総合的な学習の時間研究大会で「生きる力を育む学びの創造—国際理解を深め、豊かに表現する英語活動」という発表をした学校ですが、子どもたちがまさにこの研究主題を達成しているのです。

3、4年生合同の授業を見せていただいたのですが(8人のクラス)、学級担任とALT(アメリカ人)の先生がこの授業を見にきた先生たちや、私たち訪問者を巻き込んで授業を進めていました。
子どもたちは何をしても嬉々として反応し、”Why?” “Me, too.” “What?”などど、「英会話たいそう」の中の表現を駆使するのでした。私もだんだん楽しくなってきて、”Do you like sushi?”と聞きにきた子どもには”What kind of sushi do you like?”などと次の段階のことを聞いたのですが、子どもたちは決して慌てず「イクラ」とか「まぐろ」などと答えてくれるのです。着ている服が710円という答えもありましたけど。(笑)この学校の実践は、まだ1年未満ということですが、プログラムを単純にし、全校で取り組んで、子どもが英語でワクワクと交流しているのを見るのは感動的でさえありました。

二つ目は広島県福山市神村小学校へ行きました。
「確かな学力と表現力を育てる授業」という研究主題で、算数科と英語活動を中心にした取り組みの発表がありました。

1年生から6年生までの公開授業日で保護者の方々もたくさん見えていました。
広島研究会の武田時子さんも駆けつけてくれたので、私が2、4、6年生、武田さんが1、3、5年生と手分けをしてみました。

この神村小学校とはおつきあいが長く、3度目の訪問でした。小学校の先生というのは本当にたいしたものです。何から何まで教えるのです。そして英語のような新しいことにも取り組まなくてはなりません。はじめて訪問した時に、この学校の教員の平均年令が50歳近いという話しを聞いて頭が下がりました。それから3年、MPIの教材を多数採用して下さり、学級担任の先生が様々な工夫をし、学級担任一人でも授業ができるようになったこと、本当にすごいことだと思います。

「小学校英語は何を目指すのか」という講演のタイトルをいただきましたので、
① 他者と積極的に交流するのが基本
② それをわざわざ英語でするので異文化の中で自分がどれだけやっていけるかを体験する貴重な時
③ 日本語や日本文化の中に異文化を引き込むのでなく異文化にふれることによって自己の世界をひろげる経験、という話しをしました。

算数と英語活動という全く違う分野の研究発表にも何かの接点を見いだす小学校の先生の逞しさに感心した一日でした。

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