松香洋子の元気ブログ

2011年7月11日

大阪 J-SHINE主催認定講座とフォローアップ講座

大阪の梅田研修センターで、2日間(7月2日・3日)にわたり、J-SHINE主催の認定講座とフォローアップ講座が実施されました。

今回、特に報告をさせていただきたいのは、J−SHINEのトレーナーの活躍についてです。
6月にトレーナー研修会を行い、その後、連絡メールリンクもできて、さらに結束が高まっています。全国どこにいても、瞬時に報告が行き渡るというメールの力に感謝です。

J−SHINE フォローアップ講座

一日目
東先生の司会でまずははじめに参加者の自己紹介をかねた情報交換会をました。外国語活動に民間人を登用している市町村として、方法、内容、報酬などはいろいろですが、富田林市、寝屋川市、枚方市、宝塚市、柏原市、神戸市、尾道市、狭山市、豊中市、美濃市、尼崎市、の名前があがったのはすばらしかったです。地域人材、民間人登用、J-SHINEの利用など、確実に進んできていると感じています。

その後は、4人のトレーナーによる4つの講座がくまれました。
<志方さん>
英語ノート1から3つのレッスン、英語ノート2から3つのレッスンの「つかみ」「導入」を担当してくれました。大阪の子どもは、のりがいいが、つかみが弱いとそっぽをむく、1、2、3のうちにつかまなくては、というプレシャーをうけながら、樫本さんと二人で楽しくデモ。

西川さん
45分の活動の流れの担当でした。指導案例1と2を用意し、ちゃくちゃくと進めてくれました。

<天野さん>
Classroom Englishの担当
50の表現を覚えるのを目標に、また、それを使って、すぐに活動に活かすということを上手にまとめてくれました。

私がClassroom Englishを練習する時には、
1 グループで、一人が読み上げ、他の人はテキストを見ないで繰り返す
2 ペアで、一人がよみあげ、相手が繰り返す
3 列になって、試験係が日本語をいい、一人ずつ英語を正確にこたえる
4 グループで一人が読み上げ、ほかの人はジェスチャーをつけながら、繰り返す
このような練習方法を実践しています。日本人は英文を見ながら練習することが多すぎるからです。耳から覚える、ジェスチャーを見ておぼえる、が大切だと思っています。

行岡さん、松述さん
TTの担当
残念ながら、認定講座に行ったので、みていません。涙がでるくらいおもしろかったそうです。

2日目
<松香> 講義 

1 外国語活動の目標の内、民間の人は、外国語に慣れ親しませる、というところに偏る傾向がある。外国人は異文化を担当、学級担任は積極的な態度を担当、JTEは英語を担当というように分けるのではなく、3者がどれもめざすのがよい。

2 日本の小学校外国語(英語)活動の3つのチャレンジ

1 コミュニケーションの素地をやしなうのが目標であること 
2 Team Teachingを実践すること 
3 IT化の突破口にしたい

3 発音の問題
 繰り返し聞かせ、練習するためには「英語ノートCD」等、アメリカ英語が主流。ALTが多国籍であることは大歓迎。今はWorld Englishesの時代だから。いろいろな英語にふれるのはよい。
 
4 文法の問題
 可算名詞、不加算名詞の区別、a, the, ---s、like to ..., like ...ing等、繰り返しでてくる問題点については、JTEの方でなるべく整理して導入。JTEはいつも正しい文による英語の導入に努力してほしい。単語だけ教えると文法が内在しないため。

5 指導上の問題
 日本語にいちいち訳さない、カタカナふらない、こどもに考える習慣をつける、聞き取り優先、

6 指導者の問題
 外国人の派遣問題。地域人材もいろいろな人がいて、問題を起こす人もいる。Good practiceをみせるしかない。HRTの中にはすごく優秀な人がいるのできちんと支援してがんばってもらうのがよい。

7 将来の展望
 2013年、J-SHINEが10周年を迎える時には、トレーナーを主体とした活動がもっと広がっていてほしい。
 小3、4年生に開始時期をさげてほしい。本当は1、2年生が最適、とみんなで言い続けたい。様々な問題が解消する。
 小、中、連携がこれからは顕著な問題となる。

11時10分から指導力判定
6人。今回は小学校の先生が多かった。6人ともすごくあがってしまっていたが、小学校の先生の中にはさすが、落ち着いている人が多く、実力を印象づけた。今回は例外で、今後は5人のみ。

午後からの実習

トレーナー=コーチということで、一人が一ペアを担当という贅沢な割合でやりました。

1 これまでのレッスンプランの中から、つかみの部分をわりあて。
2 一人でレッスンプランを書く。(およそ20分)テキスト参照
3 Birthday Lineをトレーナーも参加者もつくり、マッチング。
4 ペアでそれぞれのレッスンプランをみせ、1つだけデモに使うことを決定。
5 その後、練習。コーチが全てを見守る。
6 発表  ものすごくおかしかった。笑って、笑って、見ほれてしまった。

以上、トレーナーの皆様の多大なる貢献、および東先生のやさしくつつむフンイキつくりのおかげでフォローアップ研修は成功のうちに終了しました。トレーナーの皆様、ありがとうございました。

そして、J-SHINEの資格はとったけれど。。。という方々、ぜひフォローアップ講座に参加してください。お待ちしています。

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