松香洋子の元気ブログ

2007年8月13日

幼、小、中の英語教育の連携について

お盆休みなのにお邪魔します。
家族連れにもまれながら新幹線と飛行機を乗り継ぎ、8月9日は広島県廿日市市、10日は岡山県津山市、11日は岡山市、12日は香川県高松市という4ケ所で講演をしました。
どこの会場もトピックはずばり幼、小、中の英語教育の連携です。公立の学校でも幼稚園から中3まで12年間プログラムを組もうとしているので、私がかねてから主張している「英語のできる15歳」も当たらずとも遠からずになってきたかもしれません。
廿日市市では、ALTを全英語活動の時間に充当するなど、幼、小、中の英語活動に力を入れています。廿日市市の実践で私が感銘をうけたのは、安芸の宮島という観光地をいかし、小学生は外国人観光客との簡単な会話、中学生は宮島ガイド、歴史、地理、クイズなどをしていることです。何事も小学校段階だけで終わるというのではなく、それを中学校へ継続すると内容が広まり、深まるということです。

津山市も鶴山小学校が中心になり、一中学校と3つの小学校が一貫を目指しています。津山市は常に市独自の、自立した教育を追求しているのですから、この先が楽しみです。

岡山市は中国短期大学がJ-SHINEの認定団体となり、松畑学長という英語教育の大御所を守り神に、中国短期大学の教授であり、MPIのエリアマネージャーでもあり、講師でもある名合さんがどんどん実践を進めています。お陰さまで岡山市は全国一の「英会話たいそう」実践地域となっています。もし「夏の全国英会話たいそう大会」というものがあれば、岡山が優勝するかもしれません。(大阪、福岡も負けていないかもしれません。)岡山市では小学生がどんどん英語が好きになり、できるようになるという状況の中、中学校の教科書を先取りしない形での小、中連携の形を模索しているそうです。

高松市では、すでに6年も実践をした羽床=はゆか小学校の横田先生から実践報告がありました。香川研究会の丸井さんがJTEとして参加しています。担任の視点から、学級運営に生きる英語活動、国語と連動している英語活動ということで、すばらしいものでした。国語の中でも話し言葉を扱った単元が増えてきており、英語活動で身につけた「自分から進んで手をあげて発表」というスキルが見事に花さいているそうです。この学校でも「英会話たいそう」の内容が定着していて、校外学習の時に5年生が外国人に話しかけ、What’s your favorite …?という文で、クラス全員で質問攻めにして交流を楽しんだそうです。

全国の小学校で英語活動に悩んでいる小学校の先生方、そして支援者の方々、トンネルの向こうに確実に光が見えています。応援しています。フレー、フレーです。

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