群馬県沼田市というのは、東京から遠いような近いような所です。東京駅から新幹線で1時間とちょっと。上毛高原駅までお迎えにきてくれた車にのせてもらったたので、思ったよりずっと近かったです。
川田小学校は、全校で100名しか児童がいない小さな小学校ですが校舎とグランドはすごく大きい。公開授業には幼稚園、保育園、小学校、中学校の先生方、260名も参加したということで、広いグランドが車でいっぱいになったのにはびっくりしました。東京の公開授業ではありえません。
当日の公開は、3年生の道徳、4年生、5年生の英語、6年生の理科でした。私は4年生の英語をみせていただきました。

内容は、はじめに「バナナチャンツ」で語彙を練習し、その後は”Hi,
friends!”に基づいた“What do you want? I want …”の文を使って、友達とカードを交換して、動物園か食べ物屋さんをボードの上につくるというものでした。
授業後は研究協議。参加者がそれぞれの授業をしたとなりの部屋に分かれ、5〜6人のグループで意見をだしあうものでした。(1つの学級が2つの教室を使っているので!)

今回の公開授業で良かった点
① 一番強く印象に残ったことは、授業のあとの研究協議のレベルの高いことでした。先生方の見る目が確かで、意識が高いこと!ピンクと水色のタグを貼るのにも慣れている様子でした。こんなにも良い点や改良点がみえているのか、小学校英語も進んだな〜、と感激しました。多くのグループが討議したことは、一度に導入する単語数とか、会話設定の必然性などでした。
② 環境整備が進んでいること。校内放送では英語の歌が流れているし、廊下には英語のポスターや絵本。川田っ子タイムという短時間学習でも英語があるそうですが、子供たちの英語になれた様子が伺えました。
③ 学級担任とALTのTTも自然。ALTは単語のリズム指導が上手。学級担任は褒め上手でした。コミュニケション・ポイントというのが提示されていて、なにを目指しているのかがわかりやすかったです。
④ こどもたちはお行儀よく、活動に参加していました。あまりのお客さんの数にびっくりしたのか、活動の時には全員が黒板の前にぎゅうぎゅうに固まり、可愛かったです。
私の助言では、
①
“Stand up. Face up.
Bow!”のはじめの挨拶はやめて、英語日直のこどもが、曜日、日付、天気などを聞き、ごく自然に始めることを提案しました。
②
その後、学級担任とALTがさりげなくsmall talkをするのはどうかな、と提案しました。その日、ALTの先生は”I’m sick.”と言っていたので、それに対して、”Do you have a cold?”とか、”Are you alright?”とかあると良かったです。
③
英語的には、”I want …”のあとには、pleaseをつけると良い。”Here you are.” のあとには、”You’re welcome.”がくるといいなどとアドバイスしました。やり取りがより自然になります。
④
学級担任の褒め言葉が英語になるといいのではないかと思いました。

その晩は、水上温泉に宿泊し、翌日は、真田丸でおなじみの沼田城址公園とか、有名な河岸段丘、ガラス工場、ワイナリーなどを訪問し、沼田を堪能しました。帰る前にはもちろん、こんにゃくもたくさん買いました。群馬っていいところ、たくさんありますね。