松香洋子の元気ブログ

2017年7月16日

ラッキー池田さんからご本をいただきました

 「もっと英会話たいそう」の時に、おどりの振り付けをしてくださったラッキー池田さんから「『思わずみちゃう』の作り方」(新潮社、20176月発行)というタイトルのご本をいただきました。

 

その中で、mpiとの出会いについても書いてくれています。(p60~61

 

「以前、TBSテレビがmpiという英会話スクールと共同で作った「Cat Chat 英会話たいそう」というDVDの振り付けをしました。

このDVDは、日常の会話がそのまま英語の歌になっていて、振り付けと合わせれば英会話とジェスチャーをセットで覚えらえるというものです。多くの小学校でも教材として使われているのですが、これがなんとも飛んでる会話で楽しいのです!

 

「これかっこいいね!」「ありがとう」「いい自転車だね」「こわれています」「なおせると思います」「頭いいね〜」「私たちチャンピオンだ!」「やったね〜」。。。こんな会話なのです。でも、この突拍子もない会話が子どもたちに大人気!

 

mpiの創立者で長年子どもの英会話の教育を研究してきた松香洋子さんに「どうして会話がこんなにブッ飛んでいるんですか?」と聞くと、「だって子どもの会話っていつも予測不可能じゃない。それが活きている会話なんですよ。」という答え。そうですよね。

 

でもこの「予測不能」な「子ども力」が常識の枠を取り払って新しい「価値」を生み出す可能性が大いにあるんですね。」

 

ラッキーさんにこのように取り上げていただいてとても光栄です。というのも、ラッキーさんは、「日本語であそぼ」とか「妖怪ウオッチ」の体操の振り付けといった大きな仕事を30年にわたって続け、常に「子どもスイッチ」というものを追求してきた方だからです。

「子どもにウケるかどうかは、純粋にそれが面白いか、新しいかが分かるバロメーターである」と書かれていますが、本当にそうだと思います。「でき上がったダンスが「大人の事情」でややこしくなっていくと、子どもはすぐに「プイッ!」とソッポを向き、踊ってくれなくなってしまいます。」

 

本当にその通りだと思います。mpiがこれまでに作成した「英会話たいそう」にしろ、「バナナチャンツ」にしろ、池田さんのいう「子どもスイッチ」が入ったら、どこまでも楽しくなっていくのです。

 

ラッキーさんの「面白さ」の追求はハンパではなく、師として仰ぐ永六輔、立川談志、秋元康、毒蝮三太夫、岡本太郎、ゴールデンボンバー、大橋巨泉、赤塚不二夫、久米宏など他多数から真剣に学ぶものを学び、時に悩めばニーチェを読み、という人です。半端ではありません。このような方に少しでも面白い、と思ってもらえたことは光栄です。私は学びがたりなかったな〜、と反省しています。

 

この本の一番最後に書いてあることは、「笑っていれば戦争にならない」ということで、ラッキーさんご自身は戦争をしらない世代に属していますが、ラッキーさんが多くを学んだ先輩たちは戦争体験者で、それゆえに真剣に笑いを追求した世代だったことをラッキーさんは真剣に学びとったのです。

 

私自身は戦争をしらない世代のはじめに属しますが、両親から「戦争だけはしてはいけない」と繰り返し聞かされて育ちました。4歳年上の哲学者の姉は自分は戦争を知っていると言い、「あなたのような極楽トンボと一緒にしないで!」とこれまでずっといわれ続けて生きてきました。そんな極楽トンボの私ですが、日本が再びどこかで道を間違えることがないように、英語教育の究極の目標は世界の平和にあることは私の原点でもあります。


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