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2016年11月28日

子どもたちが自力で口に出して読めるようになる 英語絵本教材『A Trip to Grandma’s House』

構成:mpi広報課
記事作成協力 ・英語絵本作家 大江パトリシア ・ イングリッシュ・スクエア主宰 中村麻里

レポート:小学校英語の現場から

前回に引き続き、mpiのオリジナル絵本シリーズより、新刊『A Trip to Grandma’s House』について、著者である中村麻里さんと大江パトリシアさんにお話をお伺いしました。

レポート:小学校英語の現場から

『A Trip to Grandma’s House』はどのようなストーリーでしょうか?

中村:
「おばあちゃんのおうちにお出かけする」という、誰が読んでもワクワクする経験を物語にしました。子どものワクワク感をシンプルな英語と温かなイラストで表現しています。 クマさん家族はおばあちゃんのおうちに着くまでに何度も危険に遭遇しますが、そこをどう乗り切るか、読み手と聞き手が一緒に楽しめるストーリーです。

パトリシア:
Picture books about shapes are rather unusual so I think this book is attractive for both teachers and parents. It is a lovely story about a family of bears who want to visit Grandma and the adventure they have along the way. A group of shapes help the family of bears overcome various obstacles on the way to Grandma’s house and children enjoy seeing the objects made by the shapes e.g. a bridge for them to cross the river or a boat to help them go down the waterfall.

絵本のおすすめポイントを教えてください。

パトリシア:
As well as learning the names for the shapes and vocabulary related to nature, this story stimulates children to make their own objects or scenes using shapes as a creative activity. These scenes can be used as a basis for presentations. The repetition in the story and the chant said by the shapes in each scene is catchy and fun for children so they will soon be able to repeat the sentences fluently and make their own examples.

mpiのオリジナル絵本シリーズのウリでもある、“子どもたちが自力で口に出して読めるようになる”。そのためにどのような工夫がされていますか?

中村:
リズムがよく繰り返しの多いシンプルな英語、そしてその英語の意味をはっきりと表現する可愛いイラストが子どもたちの学習をサポートします。セリフは発話しているキャラクターのそばに載せてありますので、誰が発しているセリフなのかも、とてもわかりやすくなっています。

『A Trip to Grandma’s House』では、circle, triangle, rectangle, squareという形の言葉を覚えますが、これらの言葉とストーリーに出てくるセリフ“What can we do for the bears?”car, boat, bridgeなどの単語を、やさしいメロディーに乗せた歌も、CDに収録されています。
読み聞かせ、リズム読み、歌とダンスなど、様々な方法を用いて絵本に出てくる言葉に慣れることで、子どもたちは自然に英語が読めるようになっていきます。

『A Trip to Grandma’s House』を使って教室でできるアクティビティを、教えてください。

中村:
わたしのスクールEnglish Squareの子どもたちが大好きなアクティビティを一つ紹介しますね。

ストーリーを読んだあと、子どもたちに “Imagine you are taking a trip to your grandma’s home. She lives far away from your home. What do you think you will see during your trip?”と問いかけます。問いかけをするときは、身振りや絵本のイラストを使って、子どもたちが意味を理解することを助けます。

そして、丸、三角、長方形、正方形に切った色紙(20枚ほど)、クレヨン、のりと画用紙(1枚)をひとりひとりの子どもに配ります。子どもたちはイマジネーションをはたらかせて、旅の途中で目にする光景を表現します。子どもたちが作品作りをしている間はBGMとして『A Trip to Grandma’s House』のCDをかけておきましょう。はじめの10分ほどだけ一緒に作り、残りは宿題としてもよいですね。

    

出来上がったらまず、ひとりひとりの作品をクラスのみんなで見ながら、作品について簡単な英語でコミュニケーションを図ります。この時には、子どもたちが親しんできたセンテンス・パターン(たとえばWhat can you see? I can see….)を意識して使いましょう。

さらに最後に、次のような英語を使って発表をするのもよいでしょう。幼児クラスでは誰もがリラックスして取り組める「お座り発表」がおすすめです。

“Hello! My name is ( ). I can see a car. I can see a rabbit. I can see a tree. Thank you.”

この発表のビデオはわたしのスクールEnglish Squareのブログにてご覧いただけます。

パトリシアさん、中村さん、貴重なお話をありがとうございました!

パトリシア、中村:
『Can We Be Friends?』『A Trip to Grandma’s House』のふたつの小さなストーリーが、みなさんの英語指導のお役にたてるよう、願っています!

レポート:小学校英語の現場から

『A Trip to Grandma’s House 絵本CD付』商品概要
<対象年齢>
・幼児、小学生

<仕様>
サイズ:B5
頁数:24ページ
色:【表紙】4C/1C 【本文】4C/4C
CD: 1枚付 11分

<CDの収録内容>
① お話を楽しみましょう(効果音入り)
② もう一度お話を楽しみましょう
③ 歌をうたいましょう
④ リズムに合わせて一緒に読みましょう(リズム読み)
⑤ 歌のカラオケ
⑥ リズム読みのカラオケ



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