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2016年2月4日

子供に自信を持たせるコースブック『WE CAN!』

構成:mpi広報課
記事作成協力:平田やす子

レポート:小学校英語の現場から

『WE CAN!』は、設定された384のゴールをクリアしていくことで、自然に英語を身につけられる全7レベルの英語学習コースブックです。
ゴールは、シンプルでわかりやすいものばかり。容易く達成できるところから始まることで、生徒に自信を持たせることができます。 各レッスンに2つのゴールがあり、1レベルで64ゴールが設定されています。
例えば、各レベルには、以下のようなゴールがあります。

レベル1:好きな食べ物を2つ言える
レベル2:お父さん、お母さんの誕生日が言える
レベル3:大人になったら何になりたいか言える
レベル4:Eメールで自己紹介ができる
レベル5:去年の夏にしたことを2つ話せる
レベル6:環境問題についてエッセイを書き、発表できる

テキストのレベルが上がる毎に、ゴールのレベルも上がるので、自然と生徒のチャレンジする気持ちも高まっていきます。

これらのゴールは、Can-do評価に基づき設定されています。
ヨーロッパで用いられているCEFR※(『語学のコミュニケーション能力レベル』を示す国際標準規格、詳細は下記)と同じ視点に立って設定されているため、レッスンを組み立てやすく、しかも保護者に対して説明しやすく、説得力があります。

英語学習において、ゴールを設定することには下記のような効果があります。
●目標が明らかになり、挑戦する気持ちを育てることができる。
●保護者にとって、子供たちがどの程度英語を理解しているのかがしっかり見える。

保護者に学習状況を理解してもらうことは、実は、子供たちの英語力アップのためにもとても大切なことの一つです。
語学学習は、英語教室のレッスンのような週に一度の特別な場所での学習だけでは決して身につかないものです。レッスンの場所以外での反復こそが、定着とやる気を育てるので、家庭での学習はとても大切になります。 家庭学習がルーティーン化すれば、無理なく外国語を身に付けていくことができるのです。
そのためには何より、生徒に自信を持たせることが必要です。
レッスンで達成したゴールを保護者が確認し、子供たちを褒めること、また、指導者が家庭学習(宿題)をやってきたことを心から褒める、ということの繰り返しが、生徒の自信に繋がります。
学校以外の場所での子供の達成体験を、保護者に対して伝えることも大切です。
指導者と保護者との密接な関わりが、子供たちが宿題や復習学習などの家庭学習を習慣化する際のモチベーションに繋がります。

『WE CAN!』のゴールは、子供たちの“できる”を育てますが、彼らに自信をつけさせることの一つとして、積極的にプレゼンテーションができるようになるアクティビティなどもテキストには組み込まれています。
クラス内で、他の生徒や保護者の前で“できること”を発表する機会を持つことができる教材です。ゴールチェックと組み合わせて、何度も発表の機会を持たせることで、中学・高校に進学した際に、自信を持ってプレゼンテーションができる生徒に育成することができます。

レポート:小学校英語の現場から

★2016年のWE CAN!フォーラムでは、指導において大切なRepetition(反復)とReview(復習)を、効果的に活動させるヒントをご紹介します!

セミナー1を担当する平田さんに、「子供たちに英語を指導する際にはどのようなことを気をつけていますか?」とインタビューいたしました。

平田:子供たちには、“語学を学習することが生きる世界を広げることができる”という実感を持ってもらえるよう指導しています。 どんなに学齢が小さくても、誠意を持って伝えることで、子供たちは必ず、思いを感じてくれます。 ただ楽しいだけではなく、母国語以外の外国語を理解することで、それまで知らなかった国の人々と交流し、お互いに理解しようと努力することができるようになります。自分自身にも常にそう言い聞かせながら、子供たちを指導しています。なぜなら、これが私たちにとって最も子供たちに伝えたいことだからです。

レポート:小学校英語の現場から

※CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)
CEFRは、『語学のコミュニケーション能力レベル』を示す国際標準規格で、A0~C2までの7段階があります。以下、それぞれのレベルに設定された評価内容です。

A0・・・「身近な単語を聞いて、それが何を指すのか理解できる」「大文字・小文字を識別し、音読できる」「日常的な決まり文句を場面の中で理解し、使える」
A1・・・「簡単な自己紹介ができる」「ゆっくりした会話なら何とかついていける」「ホテルなどでフォームに個人情報を記入できる」
A2・・・「家族・近所・買い物などの基本的な表現がほぼ理解できる」「簡単な表現を使って自分の近況報告ができる」「短いメモやメッセージが書ける」
B1・・・「日常会話ならだいたい理解できる」「海外を旅行中に、さまざまな対応ができる」「簡単だが、首尾一貫した文章を作れる」
B2・・・「自分の専門分野であれば、抽象的な議論も理解できる」「母語話者ともリラックスして、自然にやりとりができる」「いろいろな話題についての意見を長短含めて述べることができる」
C1・・・「いろいろな分野の文章を読んで、書き手の微妙な意図が理解できる」「会話は滑らかで目的に合った適切な言葉を柔軟に効果的に使うことができる」「文章作成のテクニックや接続表現などを効果的に使うことができる」
C2・・・「ほぼすべてのものを容易に理解できる」「内容をまとめたり、論理的な再構成ができる」「会話は自然で、複雑な状況でも、明瞭に自分の意見を表現できる」



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