子どもと英語ニュース ~今月の新着記事~

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2015年8月31日

フォニックス学習に大切な“フォネミック・アウェアネス”

構成:mpi広報課
記事作成協力:mpi関西エリア パートナー統括
赤松由梨

レポート:小学校英語の現場から

フォニックス学習が公教育でも注目されている今、フォニックスを学ぶ上で大切な要素の
一つである“フォネミック・アウェアネス”について、今月はmpi関西エリア パートナー統括の
赤松さんにお話をお伺いしました。

レポート:小学校英語の現場から

フォネミック・アウェアネスとは

フォネミック・アウェアネス(=音素認識)とは、フォニックス指導の前段階に行う、英語の音(音素)に注目させる活動のことです。

英語は1文字1音の日本語と違い、/f/+/i/+/sh/という3つの音素が混合されて1つの音のかたまり“fish”という単語が成り立ちます。 そのため、単語を聞いて「音」に分解したり、分解された「音」をつなぐ力が育ってなければ、文字と音を対応させて読んだり書いたりすることが困難な言語です。
英語を母語とするネイティブの子どもたちは、本格的に読み書きを始める前に、英語の話し言葉をじっくり耳から取り入れることで、単語とはどのような音が組み合わされて成り立っているのかを、遊びながら学んでいます。
ネイティブの子どもたちに比べ英語の音のインプット量が圧倒的に少ない日本の子どもたちにとって、フォニックス学習に入る前にフォネミック・アウェアネス活動をしっかり行うことは、その後の読み書き学習の土台を築く大きな手助けとなります。

更に詳しく→日本人のための「フォネミック・アウェアネス」のススメ

フォネミック・アウェアネス活動

英語の歌や絵本にはライミングと言って、単語の終わりが同じ音で終わる、韻を踏んでいるものが多くあります。
例えば、絵本“Jack and Zak”には、以下のようなライミングがあります。

We are roommate, Get on great.
(ate, eatとスペリングは違いますが音は同じ)

有名な曲、Twinkle, Twinkle, Little Star(きらきら星)にもライミングがあります。

Twinkle, twinkle little star
How I wonder what you are

Up above the world so high
Like a diamond in the sky
・・・

子どもたちと一緒に、絵本や歌の中からライミングしている音を探すなどの音遊びをしたり、リズムよく、心地よく絵本を読んだり歌を歌ったりすることは、フォネミック・アウェアネス活動の一例です。

他にも、単語の初めの音に注目する“最初の音探し”という活動があります。
私の教室で一番人気の音あそびは、『Superstar Songs 2』に入っている曲“Wiggly Woo” を聞きながら初頭音w を聞きわけるあそびです。 

There’s a worm at the bottom of the garden
And his name is Wiggly Woo
・・・

“w”の音が聞こえたら、一斉に床や机を叩くという活動ですが、年中さんのクラスでも、間違える生徒はほとんどいません。
幼児~低学年の子どもたちの音を聞き分ける力、音感の良さは素晴らしいです。

歌教材の良さ

日本語と違って、同じ文字でもさまざま読み方のある英語の読み書きにはネイティブの子どもたちも苦労しています。
Superstar Songsシリーズは、子どもたちの大好きな歌の教材ですが、歌が学べるだけでなく、どの歌にも音あそびが入っているのが特長です。
歌いながら、楽しみながら、無意識のうちに単語の中で音がどのような働きを持っているか、また、どの固まりが音節か分かるようになることで、自然にフォニックス学習へとつながっていきます。 歌を通して耳を十分に鍛えることで、抵抗なく音から文字の世界へと入っていくことができるのです。
また、フォネミック・アウェアネスの知識がそれほど多くない指導者でも、歌で楽しく指導することで、無理なく子どもたちの音感を育てることができるつくりになっています。
レベル1~3まではゆるやかにレベルアップしていますので、無理なく、楽しく、英語の音感を育てましょう。

フォニックス3つのステージ

mpiでは、フォニックスを、「プレ・フォニックス期」、「フォニックス期」、「ポスト・フォニックス期」と3つの期に分けて指導しています。

プレ・フォニックス期は十分に音に慣れる時期です。文字に集中しないからこそ余計に耳を鍛えることができますし、身体を動かすことが大好きな幼児~低学年の時期に、歌って踊りながら、通じる英語に必要な“プロソディー(韻律)”の確立を目指します。

フォニックス期は文字と音の規則性を学ぶことによって、読み書きを学びながら4技能の基礎を作りますが、プレ・フォニックス期で、十分に音に触れていると読み書きが楽になるという相乗効果があります。

そしてポスト・フォニックス期では、プレ・フォニックス期とフォニックス期で身につけた4技能を使って、世界へ羽ばたくグローバルな英語を学びます。

詳しくは→mpiイングリッシュスクールズのフォニックス指導

フォニックス指導は、発音指導や読み書き指導、文字指導などと分かりやすい言葉で説明されることもありますが、子どもの英語教育において、幼児期から自己表現できるようになる中学生になるまでを通して関わってくる、大変奥深い学習法です。
英語の音を耳と体で楽しむことで、子どもの可能性を大きく広げることができる学習法ですので、ぜひ皆様にもフォニックス指導の奥深さを体験していただけたらと思います。

フォネミック・アウェアネスが学べる教材



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