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2014年6月26日

英語絵本指導 『Book Report』を使ってアウトプット指導を

構成:mpi広報課
記事作成協力:mpiイングリッシュスクール本部校 校長 粕谷 みゆき

レポート:小学校英語の現場から

絵本を使って英語を教える
美しい絵とリズムのある言葉で作られた絵本は、子どもに英語を教える最高の素材の一つです。絵本には、自然で生き生きとした言葉が溢れ、作家や画家の感性が十分に反映された良書が数多くあります。 指導法を工夫すれば、子どもたちはストーリーを楽しみながら、英語の「リズム」、「発音」、「日常的な表現」、「単語」、「文法」、「文化面」などを一度にインプットすることが可能です。

絵本で英語を指導する方法には、mpiの絵本教材の特長でもある“リズム読み”や“歌”の入ったCDを用いた英語の音のインプット指導、音読練習や単語・言い回しを覚えるアクティビティ、 単語の置換えなどの応用アクティビティがありますが、さらにmpiでは、自身のことを表現するアクティビティとして、“Book Report”を用いたレッスンを行っています。
Book Reportとは、読んだ英語絵本について、感想を書いたり好きな場面の絵を書いたりするアウトプットのアクティビティです。

Book Reportの学習効果
Book Reportを書くことは、生徒にとってストーリーを振り返り、内容をより深く理解するきっかけになります。
また、ただ物語を聞いた/読んだだけではなく、自分自身と照らし合わせることで、自己表現の材料とすることもできます。これは、意見を持ち、意見を表す英語を使う、良い機会となります。
またBook Reportを使って発表をすることで、お話について、自分が感じた気持ちを友達と分かち合うことができ、教室でのコミュニケーションが生まれます。
指導者にとっても、物語に対する生徒の反応を見たり、生徒の興味を知る良い機会となり、生徒とのコミュニケーションが深まります。

Book Reportを使ったレッスンアイデア
それではここで、Book Reportを使った具体的なレッスンアイデアをいくつかご紹介いたします。

1)“Which page/character/animal do you like best?”
“I like・・・ best because it/he/she is ・・・.”
を使って感想を表す英語表現の導入。
自分の気持ちを表現する機会を提供することで、使える英語を身につけます。

2) Book Reportを持って、皆の前で自分の気持ちを堂々と発表する練習。
  声のトーンや大きさ、目線などに気をつけながら、大勢の聞き手に気持ちを伝える姿勢を学びます。発表を聞く態度、コメントの仕方についても指導します。

3) クラス内で、誰が書いたものかを伏せて講師が発表し、誰のものかを皆で当てる。
理由も述べるなどして、生徒同士のコミュニケーションの題材を増やします(高学年向き)。

英語絵本は年間何冊くらい?
さて、英語を学習中の子どもたちにとって、いったい1年に何冊くらいの絵本を読むのが効果的なのでしょうか?
mpiイングリッシュスクール本部校では、学期毎に1冊と、夏休みに1冊の計4冊/年を、それぞれ自分で1冊丸ごと暗唱できるまで読み込みます。
その他、教室にもたくさんの絵本を常備してあり、生徒の自主性に任せて、毎週1冊好きなものを貸し出せるようにしています。 年間30~40冊借りていく生徒もいれば、4~6冊という生徒もいます。
英語を使えるようになるには、音を聞くというインプット量だけでなく、文字を読むというインプット量を増やすことが不可欠です。 ですから、時間の許す限り、多ければ多い冊数の英語絵本を読むことをおすすめしていますが、自分のペースで行っていくと良いと思います。
そのうち何冊かをピックアップし、例えば夏休みなどの長期休暇を利用してBook Reportに取り組むことで、世界に通じる自己表現力の基礎を身につけていくことも可能です。

レポート:小学校英語の現場から

mpiではただいま、全国の皆様からBook Reportを募集しています。
この機会にぜひ、子どもたちと一緒にBook Reportに挑戦してみてください!

★昨年のBook Reportはこちらから


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