前回のブログでご紹介したOCD(Open Class Day=発表会)の後、英語教室も3週間の夏休みに入りました。
祖父母宅に1週間一人でお泊りするそうです。ちょっと誇らしげに教えてくれました。
ところで、毎月、最後の週に教室通信を保護者の方に送って、現在取り組んでいること、これから目標にすること、お子さんのレッスン中の様子、近々のスケジュール等をお知らせしています。
それに加えて、学期末にはもう少し長い期間でのお子さんの進捗状況やアドバイス等を記した「学期末レポート」を送っています。
生徒手帳=MAB(My Achievement Book)の最後に「講師より」「保護者通信欄」というページがあるのですが、オンラインレッスンでは、メールでやり取りしています。
Kちゃんのレポートは、もちろんVery good!な内容でいっぱいです!
それと、ちょっと日本的ですが、長いお休みには宿題もつきものです。
Kちゃんへの夏休み中の課題は、
Benjiというタイトルの絵本の音源をたくさん聞いて、お話を音源に合わせて口ずさめるようになることです。
主人公はBenjiという名前の熊の子どもで、学校がお休みの日、嬉しくてたまりません。
遊ぼうよ~と家族を一人ずつ誘いますが、皆忙しくて中々相手が見つかりません。やっと見つかった!と思ったら~、というKちゃんにピッタリの内容です。
先ずは
表紙の絵を見て、どんなお話か想像しながら、やり取り開始!
Where‘s Benji? (Kちゃんは即分かって絵を指さすことができました。Here!と言ってねと促して。)
Where’s Beth?(ここからは、即、Here!と)
Is this a mirror or a door?
画面のこちらとあちらで一緒にページをめくっていくと、Kちゃんの知っている英語が飛び出してきました。
bed, pajama, car, slipper, sun など、これまで触れてきた語を覚えているのですね。
すばらしい!
お話の流れを一緒に最後まで確かめていきました。
あとは、自分で音源を聞いて、自分でも読める(言える)まで練習するのが宿題です。
お休み中も英語音声のインプットを自分でしてもらうというのが主旨です。
この絵本の音源ですが、リピートーク(生徒⇔講師間でやり取りする双方向の音声練習アプリ)には以下の4種類の練習→提出が収録されています。
1. 一緒に読んでみよう
2. 2ページごとに読んでみよう
3. カラオケで読んでみよう
4. 歌(をうたおう)
お話をすっかり気に入ってくれたKちゃんです。
宿題、がんばります!と良いお返事をもらったはずでしたが。。。
しばらくしても、なかなか提出がなく、どうしているかしら?とちょっと心配に。
でも、夏休みは名前の通り「休み」なんですよね!
生徒だってそうそう宿題ばかりはしていられないはず、と自分に(!?)言い聞かせて焦らず待つことにしました。
そうこうしているうちに、英語教室の夏休みは明けてレッスン再開に。
練習できた?と聞くと、Yes!とのこと。
Kちゃん、殆どと言っていいほど最後までスラスラと音読できました!
リピートークには、CD版(CDと全く同様に収録されている提出ボタンが付いていないバージョン)もあり、生徒は必ずしも提出をしなくても自由に聞くことができるのです。
Kちゃん、ちゃんと聞いて練習していたのですね。
というか、「練習」したというより、きっと「楽しんで聞いたり・言ったり」していたのだと思います。
笑顔がそう物語っています!
歌・チャンツや絵本を英語学習に取り入れているのも、こんな理由なのです。
楽しんで何度も聞いて口ずさんでいるうちに英語独特の音やリズムが耳や口を通して体の中に自然に入っていくのです。
Kちゃんも知らず知らずのうちに「練習・学習」していたのでした!

執筆:粕谷みゆき
MK English 主宰
元mpi松香フォニックス 教育事業部部長 mpi English School本部校校長
私自身、中学校に入学してから英語学習を開始しましたが、指導上手な英語の先生に恵まれて英語が大好きな科目になったのがきっかけで高校の時にAFS奨学生として1年間アメリカに留学しました。それ以来、英語が人生の様々な場面で助けになってくれました。その中でも(株)mpi松香フォニックスの創立者である松香洋子との出会いが最大の宝です。子ども時代こそ英語の適期教育の時と知ったのです。
そして、子どもたちに最善の教育法を実施するための教材の制作、指導法/カリキュラムの確立、指導の実践に携わってくることができました。mpiパートナースクールのモデル校であった会社直営スクールの校長及び講師を長年務めました。現在は、mpiの教育アドバイザーのお仕事をしつつ1パートナースクールのオーナーとして子どもたちの英語教育を実践しています。