mpiメソッドで大事にしている1つが、発表教育です。
と言っても、必ずしも大勢の人前で発表するような大げさなものばかりではなくて、自分ができるようになったことを「発表」という形で自身も周りも確認するのです。
1学期のレッスンも終わりに近づき、もうすぐ夏休みです。
学期の最後のレッスンは、OCD(Open Class Day)ですよと伝えると、Kちゃんの表情に大きな?マークが灯りました。
初体験のことなのでごもっともです。
教室での対面レッスンでは、保護者やご親戚の方を教室にお呼びして生徒たちの発表を観てもらいました。

※コロナ前の本部校のOpen Class Dayの様子
でも、Kちゃんはオンライン・個人レッスンですので状況はかなり異なります。
でも、画面の向こうの観客がいると想定して発表をするのです。
当日は、遠くに住んでいらっしゃるKちゃんの祖父母様が画面越しに参観してくださることになりました。
Kちゃんも張り切っています。
プログラムは、ざっと以下のような流れです。

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初めの挨拶
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自己紹介(名前とそのつづり、好きな食べ物等を言います)
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歌 (1学期に歌った歌の中から、好きな曲を選んで歌います)
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会話(1学期に学んだ「英会話たいそう」のユニットから好きなものを選んで、歌って踊ります)
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スキット(「英会話たいそう」に出てきた会話表現をいくつか使って、先生と会話のやり取りをします)
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絵本音読(1学期に読んできたBrown Bear, Brown Bear, What Do You See?を音読します)
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オリジナルストーリーの発表(上記絵本を応用して、自分で作ったストーリーを披露します)
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終わりの挨拶
始める前に、発表のポイント(良い姿勢・目線・声の出し方・ジェスチャーで気持ちを表現すること等)を確認しましたが、どれも申し分なくできました。

何より自分自身が楽しんでいて笑顔が絶えなかったのが立派でした!
傍にいらしたお母さまも、Kちゃんがリラックスしてスラスラと発表しているので、まだ正式に始まる前の練習をしているのだと勘違いしてキッチンで手を動かしながらご覧になっていたとのことでした。

終わった後で、Kちゃんに3段階で自己評価してもらいました。
I did great!(◎)
I did okay!(〇)
It was not so good.(△)
もちろん、◎でした!
ちなみに、△を選んだ場合は、何がそんなによくなかったか聞きます。
多くの生徒が、(I needed) more practice.と答えます。
自分でもわかっているのですよね。
その点、Kちゃんはきっとたくさん練習したのですね!
おじいちゃまとおばあちゃまからもすてきなコメントをもらい、初めてのOCDは無事終了しました。
今回は初めての「ミニ発表」でしたが、2学期に入ったら、大勢の生徒たちと一緒に発表する会がありますので、きっとこの小さな発表がよい経験になって生きてくると思います。

執筆:粕谷みゆき
MK English School主宰
元mpi松香フォニックス 教育事業部部長 mpi English School本部校校長
私自身、中学校に入学してから英語学習を開始しましたが、指導上手な英語の先生に恵まれて英語が大好きな科目になったのがきっかけで高校の時にAFS奨学生として1年間アメリカに留学しました。それ以来、英語が人生の様々な場面で助けになってくれました。その中でも(株)mpi松香フォニックスの創立者である松香洋子との出会いが最大の宝です。子ども時代こそ英語の適期教育の時と知ったのです。
そして、子どもたちに最善の教育法を実施するための教材の制作、指導法/カリキュラムの確立、指導の実践に携わってくることができました。mpiパートナースクールのモデル校であった会社直営スクールの校長及び講師を長年務めました。現在は、mpiの教育アドバイザーのお仕事をしつつ1パートナースクールのオーナーとして子どもたちの英語教育を実践しています。