mpiメソッドレベル1のカリキュラムでは、1レッスンの平均的な各ジャンルの学習時間配分は、リズム(歌)20%、会話・自己表現30%、絵本・読み物25%、アルファベット15%、あいさつ・宿題等10%となっています。
でも、もちろんレッスンの流れやその日の生徒の「乗り」によって配分は変わってきます。
アルファベットの歌は、初めてレッスンを始める前から幼稚園やお家で歌ったことがあるのでしょう。
Kちゃんは既に口ずさめるようになっていて、テキストのA~Zが出ているページを見せると自然に自分から歌い始めるのでした!
なめらかでじょうずです。
これからは、日本語っぽい発音のものは、英語らしい発音に修正をしていくのと、各文字(まずは大文字)を順番がバラバラでも名前が言える・書けるようになるのが目標です。
使用テキストの「TAGAKIはじめてのアルファベットABC」では、Aから4文字ずつを「よくみて、5回ずつ書く」→「みないで書く」→「みないで言う」→「これら3つができたか自己評価する」という練習を繰り返していきます。
レッスン内で、例えばA~Dまでを1回ずつその場で言い方・書き方を練習したとしたら、あとの4回は宿題で書いてきてもらいます。
発音では、日本語でもよく聞く/言う文字は一層の注意を払うようにして、Aは「エー」ではなくて「エィ」、Cは「シー」ではなくて「スィー」になるように、よく聞いて、よく見て(先生の口の形を)真似をするように促します。
特に年齢の低い生徒との練習は、ゲーム感覚でするのが一番!「このようにしましょう」と言うよりも、先生が声に出さずに文字名を言うのを口の形だけを見て当てるゲームをすると、口の形に注目するようになります。
Aを見せて、Is this 「エー」or「エィ」?と聞くと、正しい方で答えてくれるようになります。
4文字ずつ宿題にしても、次の4文字もやってしまったよ!という時もあれば、あれ、やるのを忘れてた!と言う時もあります。
そうですよね~。
みんな、あれやらこれやらで忙しいのでそういう時もある、
ある!そういう時Kちゃんは、「今、やりたい!いい?」と鉛筆を取り出してどんどん書き出したりします。
嬉々として書いているのを見ていると、止める訳にはいきません。
じゃ~、言いながら書いてみて!と言うと、OK!と良い返事をくれます。
終わったら、笑顔でI’m finished!と言って、書いた文字を画面に見せてくれました。
最後に、先生(役)になって、空中文字クイズを出して!と言うと、喜んで空中に文字を書いてくれました。
What’s this letter?
と言ってから文字を書きます。
私がサッと正しく答えるとつまらなそう(笑)。わざと何度も間違えて少しサービスしました!( ´艸`)
No!
Yes, that’s right!
という言い方も覚えました。
今日のアルファベットの学習時間配分は、かなり多かったですが、そういう日もあってよいのです。

執筆:粕谷みゆき
MK English School主宰
元mpi松香フォニックス 教育事業部部長 mpi English School本部校校長
私自身、中学校に入学してから英語学習を開始しましたが、指導上手な英語の先生に恵まれて英語が大好きな科目になったのがきっかけで高校の時にAFS奨学生として1年間アメリカに留学しました。それ以来、英語が人生の様々な場面で助けになってくれました。その中でも(株)mpi松香フォニックスの創立者である松香洋子との出会いが最大の宝です。子ども時代こそ英語の適期教育の時と知ったのです。
そして、子どもたちに最善の教育法を実施するための教材の制作、指導法/カリキュラムの確立、指導の実践に携わってくることができました。mpiパートナースクールのモデル校であった会社直営スクールの校長及び講師を長年務めました。現在は、mpiの教育アドバイザーのお仕事をしつつ1パートナースクールのオーナーとして子どもたちの英語教育を実践しています。