2024年度4月から英語学習を開始したKちゃん(小学校1年生女子)の様子を皆様にお伝えしていきます。
mpiメソッドを通して、子どもがどうやって英語を獲得してゆくのかをレッスン風景を通してお伝えしてゆきます。
どうぞよろしくお願いいたします♪
4月某日、
小学1年生になったばかりのKちゃんとのレッスンが始まりました。
Kちゃんは、私の教室からは新幹線と在来線を乗り継いで数時間かかるところに住んでいるため、レッスンは全部オンラインです。
新型コロナで失ったものもたくさんありましたが、オンラインレッスンが定着したのでKちゃんのように従来の教室運営では絶対に出会えなかった他府県に在住している子どもたちと会えるチャンスが増えたのは数少ない良いことです。
画面の向こうに可愛い笑顔が見えました。
” Hi! My name is Miyuki. What’s your name?” とジェスチャー混じりで英語で話しかけると、
即、
” Hi! My name is K!” と元気な返事が返ってきました。
英語を習うのは初めてといっても、ひと昔のように全く何も分からないということは最近は無くなりました。
幼稚園やご家庭で英語に触れているのですね。
そして、きっとお気に入りのランドセルを毎日背負って学校に通っているのだろうと思い、ランドセルを背負っているような仕草をしつつ、色のカードを次々と見せながら、
”What color is your school bag? Is it pink? Blue?” と尋ねると、
「ベージュ!」と元気な答え。
英語だけでも意味が分かって、答えられるのです。幸先いい感じです!
質問の答えが日本語で返ってくることは低学年クラスではよくあることです。
こんな時は、
Feedbackを正しくすることが大切です。
正しい答えをインプットすることをmpiメソッドでは欠かしません。
"Oh, your school bag is beige."
こんな風に返してあげると、子どもたちは何となく理解するものです。
mpiメソッドは
コースブックではなく、歌、会話、絵本、アルファベットとそれぞれのジャンルからKちゃんのレベルにあった教材を組み合わせて使用します。
レッスン中に数冊の教材を出したり、しまったりするので生徒にとって扱いに慣れるのに少し時間がかかります。
ですが、
レッスン内容の切り替えがしやすい(わかりやすい)、講師にとっては
各ジャンルの進度を生徒に合わせて調整しやすいという利点があります。
Kちゃんの1学期の教材はこちらの4冊
各ジャンルの教材の配分
先ずは、
「Superstar Songs1」を使って歌ジャンルからスタート。
歌っているうちに歌詞が体にしみこんで、違う場面で使っても意味を理解したり、自分でも良いリズムのまま自然に使うことができるようになるんです。
” Open (your hands), shut them.”という歌詞は、少し応用してOpen your textbook. Shut your textbook.と言うと、ちゃんと意味が通じました。
英語の推察力をこのレベルでも意識してこのようなやり取りで身につけさせます。
Open, shut them, open, shut them
Give a little clap
Open, shut them, open shut them
Put them on your lap
Superstar Songs 1
#2 Open, Shut Themより
会話のジャンルの
「英会話たいそう」も1ユニット(12の英語表現)が歌になっています。
まずは
歌ったり踊ったり(たいそうのように体を動かす)して覚えていきます。
絵本ジャンルからは
「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」を一冊丸ごと最後までどんなお話なのか、わくわくしながらページをめくっていきました。宿題でCDを聞いてきてねとお約束しましたよ。
書く活動もしますよ~とアルファベット大文字A~Zまで見せて、クイズをいくつか出して楽しんだところで、もうお別れの時間になってしまいました。
あっという間の30分、初回のレッスンを飽きることなく頑張れました。
最後に、
My achievement Book (MAB)を開いて、レッスンでがんばること・各テキストですること・宿題としてすることなどを一緒に確かめました。
My Achievement Book(MAB)は生徒用の学習記録手帳です。
※mpi Partner会員限定商品です。
- Attendance 出席
- Homework宿題
- Listening Record宿題の記録
- 今年の目標 年間学習予定
- Can-doチェックできるページ
などで構成されています。
昨今はラインやアプリで管理するお教室も増えていると思いますが。
特に小学生はアナログ管理が一番わかりやすいと思います。私は全クラスで活用しています。
毎回レッスン最初に、Attendance pageを開いて、以下のやり取りをして出席シールをレッスン回の数字の上に貼ります。
(オンラインなので、「ごっこ」になりますが、嬉しそうにやってくれました)
“Can I have a sticker, please?” (Sure! Here you go.)
“I’d like this one.” (Okay.)
“Thank you!”
最後にGood bye Songを歌ってお別れしました。来週が楽しみです!
執筆:粕谷みゆき
MK English School主宰
元mpi松香フォニックス 教育事業部部長 mpi English School本部校校長
私自身、中学校に入学してから英語学習を開始しましたが、指導上手な英語の先生に恵まれて英語が大好きな科目になったのがきっかけで高校の時にAFS奨学生として1年間アメリカに留学しました。それ以来、英語が人生の様々な場面で助けになってくれました。その中でも(株)mpi松香フォニックスの創立者である松香洋子との出会いが最大の宝です。子ども時代こそ英語の適期教育の時と知ったのです。
そして、子どもたちに最善の教育法を実施するための教材の制作、指導法/カリキュラムの確立、指導の実践に携わってくることができました。mpiパートナースクールのモデル校であった会社直営スクールの校長及び講師を長年務めました。現在は、mpiの教育アドバイザーのお仕事をしつつ1パートナースクールのオーナーとして子どもたちの英語教育を実践しています。