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2019年3月20日

うれしい!を伝える英語の歌~親子英語のレッスンアイデア~

mpiセミナー講師
水野久江

未就園児の親子英語レッスンで楽しめる歌やアクティビティを毎月ご紹介する、「親子英語のレッスンアイデア」。

いよいよ今回が最終回の記事となりました。
楽しかった英語レッスン。最後は、「うれしくてたまらない!」という親子で楽しめる歌を、これまでいくつかの歌を選んできた Songs and Chants から、ご紹介します。



≪Songs and Chants≫
うたとチャンツのえほん
子どもが選んだ英語の歌36曲

 

まずは、歌の紹介から。

【1】 今月の歌

♪ I Have a Joy


I have a joy, joy, joy, joy
  up on my head,
  up on my head,
  up on my head,
I have a joy, joy, joy, joy,
  up on my head,
  up on my head to stay.



I have a joy, joy, joy, joy
  down in my heart,
  down in my heart,
  down in my heart.
I have a joy, joy, joy, joy.
  down in my heart,
  down in my heart to stay.



I have a joy, joy, joy, joy
  down in my toes,
  down in my toes,
  down in my toes,
I have a joy, joy, joy, joy
  down in my toes to stay.



I have a joy, joy, joy, joy
  all over me,
  all over me,
  all over me.
I have a joy,joy,joy,joy
  all over me,
  all over me to stay.





 

<日本語訳>


うれしくてたまらない、うれしくてたまらない。
頭のてっぺんまでうれしいな。
いつまでもうれしいな。


うれしくてたまらない、うれしくてたまらない。
心の底までうれしいな。
いつまでもうれしいな。


うれしくてたまらない、うれしくてたまらない。
つまさきまでうれしいな。
いつまでもうれしいな。


うれしくてたまらない、うれしくてたまらない。
体ぜんぶがうれしいな。
いつまでもうれしいな。

【2】 アクティビティ

英語が言えなくても、リズムにのるだけで心が元気になってくる歌です♪

1. まず、親子で向き合います。
Let's face each other!

2. joy, joy, joy, joy のところで
お互いに両手をトントントントンと軽く打ち合わせます。

※Songs and Chants テキストやDVDでは、うでとうでを軽く打ち合わせるようになっていますが、
未就園児ではこれは難しいので、手と手を打ち合わせる方がやりやすいようです。

3. up on my head のところで
両手をあたまにのせます。

4. そのあと繰り返しです。
down in my heartのところで
両手をむねにあてます。

down in my toesのところで
両手でつまさきをさわります。

all over me のところで
あたまからむね、つまさきと順番にさわります。

5. 最後に親子でイエーイ!と両手をパンと合わせましょう。

【3】 ことばの習得と三項関係、愛着関係のはなし

今日が連載の最終回。せっかくですので、少し子どもの発達についてお話ししたいと思います。

お母さんが見ているものを、赤ちゃんが注目することを「まなざしの共有」や「共同注視」と呼びます。例えば、お散歩中に犬が歩いてきて、お母さんが「ワンワンだね」と言うと、子どもも「ワンワン」だと認識します。また絵本を一緒に読みながら、「おさるさんだね」とお母さんが指をさして、子供がそれを見る。このような関係を三項関係といいます。

個人差はありますが、一歳未満くらいまでは、親と子の二項関係が続いていますが、1歳近くになると親と子が同じものを見て認識するという三項関係が築かれ始めます。同じものを見ながらそのことばを教え、それを覚えて確認していくという自然に発生する親子のコミュニケーションですが、これは、ことばを習得するのに重要な働きをします。

具体的には、親子で楽しんで先生を見ながら(DVDを見るのでもよいでしょう)一緒に手遊びしたり、スキンシップを取れる歌を歌ったり、楽しく体を動かすという三項関係の中で、より良い英語のインプットが生まれます。親も一緒に興味を示し、一緒に歌ったり、話したりすることがとても大切です。子どもにやらせるのではなく、一緒にやることが大切です。英語を教え込むのではありません。

子どもは誰かに守り育ててもらえないと生きていくことができません。その誰かは子供にとって大切な存在です。その大切な存在を子どもは求め、その人の体に触れると安心します。そのような関係を「愛着(アタッチメント)」といいます。親子英語のレッスンでは、親は子どもを膝にだっこしたり、一緒に座ったりすることで子供は安心することができます。愛着関係ができるのです。

英語の手遊びや、英語の歌は、親子関係に大切な「愛着」や「三項関係」を築くことに一役買えることは間違いないと感じているこの頃です。

*参考文献 0歳~6歳 子どもの社会性の発達と保育の本
(Gakken保育Books 湯汲英史著)

もっと学びたい方は
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【4】 おまけの歌

♪ Eenie, Meenie, Minie, Moe
だれにしようかな

Eenie, Meenie, Minie, Moe.
Catch a tiger by the toe,
If he hollers, let him go.
Eenie, meenie, minie, moe.

「だれにしようかな~」とお名前のインタビューの時などに使っています。
音が面白いので、みんな集中して、だれに当たるのかなぁ~と見守りますよ。
この歌もSongs and Chantsに載っています。

余談ですが、よくこの記事に登場してくれた私の孫のふみちゃんは、Songs and Chants DVD ① が大好きです。人が出てきてジェスチャーをする場面がお気に入りで、一緒にまねをしています。お薦めですよ♪

もうすぐ新学期。みなさんどうぞ元気にスタートしてくださいね!
またお会いできる日を楽しみにしています。

水野久江

9回にわたって連載した、水野久江先生による「英語の歌でハッピーになる! 親子英語のレッスンアイデア」いかがでしたか。親子で触れ合い、楽しみながら英語を学ぶ様々な方法がありましたね!クラフトや踊り、歌やチャンツを通して子どもたちが学ぶことは、英語だけ、歌だけということはありません。安全で楽しくて、愛情たっぷりの環境で、いい経験を積み重ねる子どもたち。ますますの成長が楽しみですね。

mpi松香フォニックス 広報A


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