子どもと英語ニュース ~今月の新着記事~

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2019年2月21日

手遊びが楽しい英語の歌特集~親子英語のレッスンアイデア~

mpiセミナー講師
水野久江

未就園児の親子英語レッスンで楽しめる歌やアクティビティを毎月ご紹介する、「親子英語のレッスンアイデア」。

今回は、<Songs & Chants> <Superstar Songs 1>より親子で楽しめる手遊びを少々アレンジした形でご紹介します。



≪Songs and Chants≫
うたとチャンツのえほん
子どもが選んだ英語の歌36曲

 



≪Superstar Songs 1≫
英語圏で親しまれている
うたやチャンツを通して
しっかり英語の音を聞ける子どもを育てます。
英語の歌41曲

 

今月の歌は【Open shut them】です。
幼児期から楽しめる定番中の定番の手遊び歌ですが、その手遊びに楽しい"Phonemic awareness" <フォネミック・アウェアネス>活動を加えてみましょう。

まずは、歌の紹介から。

【1】 今月の歌

♪ Open shut them



Songs & Chants #6 / Superstar Songs 1 #2 の
アレンジヴァージョンです。アカペラで歌ってみましょう♪

Open, shut them, open, shut them
Give a little clap
Open, shut them, open, shut them
Put them on your /h,h,h,h/, head!

Open, shut them, open, shut them
Give a little clap
Open, shut them, open, shut them
Put them on your /sh,sh,sh,sh/, shoulders!


Open, shut them, open, shut them
Give a little clap
Open, shut them, open, shut them
Put them on your /m,m,m,m/, mouth!
(手で口を押えたままで、、)
/m,m,m,m/.... Oh,no!

<日本語訳>
ひらいて、とじて、ひらいて、とじて
手をたたいてね
ひらいて、とじて、ひらいて、とじて
りょう手を
あたまに!/ かたに!/ おくちに!

 

【2】 アクティビティ

子どもはお母さんのおひざの上に座ります。
まずはお母さんが率先して手を動かしましょう。
子どもはそれを見て、だんだんまねして一緒にやるようになります。
一緒にできるようになったら、子どもの動きをお母さんがヘルプしてあげるといいいでしょう。

Open, shut them
手を開いて閉じて

Give a little clap
両手をパチンと合わせましょう

Put them on your /h, h, h, h/, head!
お母さんの両手を子どもの頭に置きます
この時に "head"の初頭音の /h/を少し大げさに出します。
"/h/"は息だけの音ですので、階段を思い切り上ってきた時みたいに
/h,h,h/ と言いましょう。

Put them on your /sh,sh,sh,sh/, shoulders!
お母さんの両手を子どもの両肩に置きます。
この時の shouldersの初頭音は /sh/です。
/sh/の音は口をまるく突き出し、たっぷり息を出します。

Put them on your /m,m,m,m/, mouth!
お母さんの両手を子どもの口にあてます。
子どもの手を一緒に当てるのでも、もちろんいいですよ。
"mouth"の初頭音/m/の音は唇を閉じて鼻から出す音です。
/m/の音を出す時に、唇を閉じて人差し指を唇に当てると分かりやすいですね。
口に手を当てたら、いや~ん。
Oh! No! と言って手を離します。

【3】 フォネミック・アウェアネス(Phonemic Awareness)のはなし

フォネミック・アウェアネスとは、音素認識という意味で、つまり音の違いに気が付くということです。

フォニックス(Phonics)学習を始める前に、英語の音に慣れ親しむことが大切です。そんな音声獲得期(pre-phonics stage)に、楽しい手遊び歌などで、フォネミック・アウェアネス活動を取り入れると、楽しく単語の最初の音に注目させたり、音の違いに気付かせたりすることができます。

何度かこの"Open shut them"を手遊びでやっていると /h/,/h/,/h/と先生が言い始めると、子どもたちが自分から "Head!" と言うようになりますよ。

※Mother Goose(マザーグース)は、英米で親しまれている伝承童謡の総称です。英語で童謡を指す言葉としては、Nursery Rhymes(ナーサリーライム)があり、イギリスでは童謡の総称としては、マザーグースよりもナーサリーライムが使われる傾向にあるそうですが、違いとしては、ナーサリーライムが新作も含む童謡全般を指すのに対し、マザーグースは、伝承化した童謡のみに用いられる点だと考えられるそうです。

それでは、今日はこの辺で。また次回をお楽しみに!

*もっとフォネミック・アウェアネスについて学びたい方は、ぜひmpi初級セミナーへ!

フォニックスについて学びたい方は、ぜひmpiフォニックス講座へご参加ください!

【4】 おまけのアクティビティ

今日は、私が親子英語レッスンでよくやるアクティビティをひとつご紹介したいと思います。実は、これはmpiのテキストには載っていません。なぜなら、私がその昔、、、オーストラリアに留学していたころに、ホストファミリーのお母さんが子どもたちによくやっていた手遊びだからです。ちょっと調べてみましたら、古くからあるNursery Rhyme で、歌によって出てくる動物が違うようです。私のはteddy bear バージョンです。

<Round and round the garden>

Round and round the garden
Like a teddy bear
One step, two step,
Tickle you under there

<遊び方>

Open shut them の手遊びを楽しんだら、今度は
"Open your hand."と言って、子どもの手を開かせます。

"Mothers, put your finger up. Mommy's finger is a teddy bear."
と言って、お母さんの人差し指はテディベアになります。

"Round and round the garden like a teddy bear."
お母さんの人差し指のテディベアが子どもの手のひらをぐるぐると回ります。

"One step, two step."
一歩ずつ、子どもの腕をテディベアがのぼります。

"Tickle you under there."
と言って、子どものわきの下をこちょこちょとくすぐります。

反対の手でもやってみましょう。

次にあかちゃんだっこをして、お腹の上をテディベアがぐるぐると回ります。
"Tickle you on your tummy."
お腹をこちょこちょくすぐりましょう。

最後は、子どもをぎゅっと抱きしめます。
"Give your kid a big hug!"

お母さんとのスキンシップを思い切り楽しめる手遊びです。
どうぞお試しください♪

*tummy は、stomach の口語で幼児に使います。

それでは、今日はこの辺で。また次回をお楽しみに!

*文字の音をあらわすときには 例:/h/ のように表示しています。

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