2013年12月24日
明日の授業に役立つ小学校英語教材
通じる英語はリズムから
『I like coffee, I like tea』

J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)上級認定指導者
埼玉県さいたま市小学校英会話非常勤講師
岩永美津江

レポート:小学校英語の現場から

【おすすめポイント】

1. 歌・チャンツが短いので授業の中で何回も繰り返し聞くことができ、定着を図ることができます。
2. 英語のリズム(強弱)を感じ、楽しく学習できます。
歌・チャンツを主活動に活用すると、英語のリズムを保ち発表教育につなげることができます。
“Hi, friends!”と併用すると最適です。

【活用方法】

1.主活動の導入として
たとえば、「How many?」 の単元では、♪Candy, candy(#20)を導入したり、「I like~」の単元では、♪I like coffee, I like tea(#2)を入れ、慣れてきたら名詞の部分を入れ替えて、「替えチャンツ」を作ります。チャンツのリズムにのって グループで掛け合いしたり、個人の発表(スピーチ)へと発展したりすることができます。

2.アルファベット
英語活動の初期では、アルファベットの文字の名前をしっかり発音させ、覚えさせることが必要です。 ♪U are out!(#11)や♪Vegetable goop(#21)では、アルファベットが出てきますので、このチャンツを使い楽しく学ぶことができます。 また、DVDを活用すると歌詞の意味やイメージを容易に理解させることができます。 ♪Vegetable goopのDVDでは、アルファベット型のマカロニ入り野菜スープが出てきます。学校によってですが、私の勤務校では、学習後給食にその野菜スープがでて、子供たちは大喜びでした。

【アクティビティ】

1.♪I like coffee(#2)[主活動 I like ~.]
1)チャンツを聞き、慣れてきたらジェスチャーをつけ繰り返し唱えます。
2)歌詞 “I like coffee, I like tea.”の下線部分に食べ物・スナックなどを入れ、替えチャンツを作ります。
3)学校では、男女のグループに分かれ、向かい合って、ジェスチャーをつけながら替えチャンツを言います。
4)女の子が “I like the boys, And the boys like me.”と言い、男子は” I like the girls, And the girls like me.”とジェスチャーをつけなら掛け合いで言います。
5)中高学年は、その後、スピーチなどの発表活動につなげることもできます。
例:Hi ! My name is__. I like cake. Thank you.

2.♪Candy, candy (#20)[主活動 How many?]
1) CD(DVD)をよく聞き、ジェスチャーをつけ、繰り返しチャンツを唱えます。
2)数字の発音練習をします。(数字1~20)
3)紙皿に、おはじき(キャンデイーに見立てる)20個をのせたものを準備します。
4)指導者は、その中からおはじきを数個つかみ、児童は指導者の手の中にあるおはじきの数を推測します。
5)“How many pieces do you have(歌詞はwish)?”と全員で聞き、手の中のおはじきの数を全員で数えます。
6)推測した数と手の中のおはじきの数が当たった児童が勝ちです。
7)指導者がお手本を見せたら、次は有志の児童にやってもらうとよいでしょう。クラスメイトが前に出たり、先生役になったりすると、クラスの雰囲気がグンと盛り上がります。

3.♪Vegetable goop(#21)[主活動 アルファベット]
*このチャンツでは特にDVDを使うと、goop(スープ)のイメージがつかみ易く効果的です。
1)DVDを繰り返し視聴し、チャンツを唱え慣れ親しみます。
2)まず児童の名前のイニシャルを確認します。チャンツを唱えながら、アルファベットの部分で、自分の名前のイニシャルの音が聞こえると同時に手を上げていきます。
例:イニシャルがM.I なら、MとI のところで手をあげ、イニシャルがK.Kの場合は、Kの時に両手を上げるようにします。
3)また、高学年対象に、全員で大きな円を作り、スタートの児童を決め、音楽に合わせ一人一文字ずつ、身体を使ってアルファベットを作っていきます。
最後の“Z”まできたら、次の児童が”A”となり、また繰り返していきます。ポイントは、音楽に合わせる前に、各自の担当の文字を確認しておくことです。

☆明日の授業に役立つ小学校英語教材 通じる英語はリズムから『I like coffee,I like tea CDつき絵本』