2013年11月21日
明日の授業に役立つ小学校英語教材
教室で使える英語表現集
『リズムでおぼえる教室英語ノート』

J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)トレーナー
東京都北区外国語教育アドバイザー
田村佳子

レポート:小学校英語の現場から

【おすすめポイント】

1. 簡単で短くても伝わる表現が使われている!(できるだけ英語で外国語活動をすすめたい!という方に)
頭の中で英作文をしているとまわりくどい英語になって相手に伝わらないなんて経験はないですか?そこで、チャンク(ひとかたまり)で覚えてしまうと、英語らしい表現を使えるようになります。 教室で使う英語は何と言っても、短くてシンプルな表現が良いですね。この本の表現はすべてその基本となるものばかりが集められています。

2. 場面別に教室英語がまとめられている!(こんな時なんて言えばよいのかわからない!という方に)
様々な場面の中で使われる教室英語を学ぶことができます。始めと終わりのあいさつはもちろんですが、よく見たり聞いたりさせる時、ペアやグループにさせる時、発表する時やほめあう時、 カードを使ったゲームをする時、など、小学校で行われている活動で使える表現がその場面ごとに整理されているので練習しやすく、実際に使えるようになります。

3.付属CDを使ってリズムよく練習ができる!(教室英語を楽しく練習したい!という方に)
お経を繰り返し唱えて覚えるようなCDではなく、ただ聞いているだけでも楽しい音楽にのって教室英語の表現が収録されています。 それも、ポップス、ルンバ、サンバ?のような明るいテンポなので、知らず知らずのうちに乗せられて、感情を込めて言うことができます。 音楽なしで表現を練習するトラックもあるので、気分によって変えて練習できます。

【活用方法】

1.児童と一緒に動きながらマネをしてみましょう
教室では先生だけが英語を使うのではなく、児童にも英語をたくさん言わせるようにしましょう。何て言ってよいかわからないのは先生だけではなく、子ども達もそうなのですから、 体を動かして実際にやりながら一緒に慣れていければ良いですね。先生の指示に対して英語で答えることができたら、ますます英語を使いたくなるでしょう。

2.「ジェスチャーのアドバイス」を参考にしよう
言われたことが分からなくてもジェスチャーから推測することができるので、先生は子ども達にわかるジェスチャーを使わなければなりません。 「ジェスチャーのアドバイス」のコーナーを読んで、ひとつひとつのジェスチャーをひとりで練習してから、教室で使ってみましょう。

3. 自分用の教室英語リストを作ろう
各章に必ず自分用の教室英語リストを書き込めるスペースがあります。ここには自分で行う活動で実際に使いたい表現や、ALTから教えてもらった表現を書き入れておくと便利です。 授業前にリストを見て練習したり、言い方を忘れてしまった時に見ることができるようにしておくだけでも、教室英語を使う意欲を高めていきましょう。

【アクティビティ】

1.始めのあいさつと終わりのあいさつ
アクティビティーではないですが、ある程度慣れてきたら、英語日直に始めと終わりのあいさつをやってもらうと良いですね。特に中学年から慣れさせ、高学年になったらスムーズにできるようになっていると理想的です。 日直に紙に書いた文を読ませている授業を見たことがありますが、それは必要ありません。日直が前に出てCDの音楽が流れたらそれに従ってあいさつができるようになるはずです。是非やってみてください。 特に終わりのあいさつの曲は最初はゆっくり、後半テンポが速くなってとっても素敵な時間を過ごした気分になりますよ!

2.ジェスチャークイズ
まずジェスチャーの確認をしてから、先生がジェスチャーを出して、子ども達がその英語をあてます。いくつかやって慣れてきたら、ボランティア児童にジェスチャーをやってもらうのも良いでしょう。 また、1分間にどれだけたくさんのジェスチャークイズで正解が出たかをチームで競うのも盛り上がります。目的はしっかり英語で言えるようになっておくことですから、ポイントの勝負だけに焦点がいかないようにしましょう。

☆明日の授業に役立つ小学校英語教材 教室で使える英語表現集『リズムでおぼえる 教室英語ノート CD付』