
はじめに
すでに40年以上児童英語教育に関わってきましたが、過去に3回も日本の英語教育は「これでダメだ」と衝撃的に感じたことがあります。この衝撃は私をこの仕事に打ち込ませる原動力でもありました。

2020年からの英語教育大改革
2020年を目処に、日本の英語教育界は大きな改革を成し遂げていくことになります。日本の学校における英語教育について語るのであれば、今回の英語教育大改革の趣旨を理解し、様々な立場から、前向きに協力していくことが大切でしょう。
そして同時に、日本の、そして世界的なAI, IT, IoT, ネット環境等の激変に教育がどうやって対処していくのかは、その先にあるさらに大きな課題です。この激変の中で、英語教育界はいったい何をしていけばいいのか、それについて考えていきたいです。

学校の英語教育の先にあるものとは?
AIが進化して、翻訳機能は数年後には飛躍的に改良されるでしょう。翻訳機能が発達したら第二言語など勉強する必要はないと過激な発言をする人もいます。本当にそうでしょうか?これからもっと世界は近づくでしょう。そんな中、先生の役割、教科書の役割はどうなってゆくべきでしょうか。

子どもは未来からの留学生/教育は楽しくなくっちゃはじまらない/子どもたちのためにやるべきこと
私たち教育に関わる大人が子どもたちにするべきことは「教育の本質」を見誤らないことです。新しいことを知ることは本来楽しく・ワクワクすること。人と関わることは本来、人間の本質です。そのために言葉がある。言語教育は常にそのためにあるべきで、子どもからその力を引き出すのが私たちに課せられた使命です。
松香洋子プロフィール

松香洋子(まつか ようこ)
mpi松香フォニックス 名誉会長
玉川大学文学部英米文学科、早稲田大学英語学専攻科卒業、カリフォルニア州立大学大学院修了。
オランダユトレヒト大学客員研究員として英語教育を研究。 現在、株式会社mpi松香フォニックス名誉会長。
著書
- ・『英語、好きですか』(読売新聞社)
- ・『アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則』(講談社)
- ・『発想転換の子ども英語』(丸善)
- ・『娘と私の英語留学記』(玉川大学出版部)
- ・『ゼロから始める英会話』(ジャパンタイムズ)
- ・『英語のできる12歳』(松香フォニックス研究所)
- ・『英語のできる15歳』(松香フォニックス研究所)
- ・『英語、話せますか』(読売新聞社)
- ・『英語、わかりますか』(読売新聞社)
- ・『小学生は英語が大好き 1 基礎編 』
- ・『72 Activities for elementary school English 』(松香フォニックス研究所)
- ・『小学生は英語が大好き 2 実践編 』(松香フォニックス研究所)
- ・『子供に英語をしゃべらせたい』(KKベストセラーズ)
- ・『英語が話せる子どもにしたい』(宝島)
- ・『フォニックス指導の実際』訳書(玉川大学出版)
- ・『リズムで身につく小学生の入門英語』(小学館)
- ・『きょうから私も英語の先生!』(共著 玉川大学出版部)
- ・『フォニックスってなんですか』(松香フォニックス研究所)
- ・コースブック『WE CAN!』(McGraw-Hill Education)
- ・『子どもと英語』(株式会社mpi)
- ・『TAGAKI10~50』(株式会社mpi松香フォニックス)
- ・『英語、書けますか』(株式会社mpi松香フォニックス)
- ほか多数
沿革
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1964
玉川大学文学部英米文学科卒業 玉川学園高等部英語教諭
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1965
イギリス留学
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1968
結婚、退職
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1970
早稲田大学英語学専攻科卒業
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1975
アメリカへ2人の子供を連れ留学
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1978
カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校にて 修士課程卒業。玉川学園高等部非常勤講師
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1979
松香フォニックス研究所創立
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1993
客員研究員としてユトレヒト大学(オランダ)にて オランダの英語教育を研究、論文発表
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2000
NPO教育支援協会特別顧問就任
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2003
J-SHINE小学校英語指導者認定協議会理事・認定委員就任
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2005
宮沢賢治学会イーハトーブ賞奨励賞受賞
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2008
英国国際研究所第一回国際言語教育賞「ことばと教育」 児童英語部門伊克敏賞受賞
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2009
11月1日松香フォニックス研究所を株式会社mpiに改称、株式会社mpi 会長に就任
放送大学教員免許更新講習講師就任
「子どもと英語」(mpi)出版
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2011
「子どもと英語」をテーマにした研究論文を表彰する 松香洋子賞設立
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2013
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2017
三重県桑名市の教育委員に選出される