今回は、以前ご紹介した私の大好きな英会話教材「英会話たいそう Dansinglish」について、もう少し紹介させていただきます。
前回のブログの最後に、この教材の研修を受けた当初、私はその内容と効果に半信半疑だったとお伝えしました。
そうなんですよ。(笑)
本当に失礼なことなのですが、教材を見たときは「これって、どうなんだろう・・・。」と思いました。
まず、独特な歌とダンス。
歌は歌えますが、ダンスは難しくて、私は踊り始めて5年になりますがまだ完璧には踊れません。(*_*;
そしてこれまたユニークな絵カード。
「What do you call this?(これって何ていうの?)」の絵カードでは女の人がダルマを持っているのに、それに続く絵カードは、「It’s a durian.(ドリアンです。)」ってリンゴがドリアンを指さしている・・・。(笑)
それから、英文も他の教材とは一味違うんです。
一応テーマがありそれに合わせた会話文になっているのですが、私が今まで知っている教材に比べると英文が雑多に入っているように感じます。
「What’s your name?(お名前は?)」
「My name is Masami.(マサミです。)」
の後に
「Ouch!(痛い!)」
「Are you all right?(大丈夫?)」
???何があったの?っていうね。(笑)
こういう教材そのものに対する思い以上に、私が困惑したのが、“スキット発表”という活動でした。
覚えた英文を使って子供たちがスキット(会話劇)をを作ります、
そして基本的には、講師は手を出さない。
出来上がったスキットの文脈がおかしくても、講師は直さない。
とても図々しかった私は、当時研修を担当して下さった先生に、「これで本当にいいんですか?」と聞きました。
子供たちだけで本当にスキットが作れるのか、そして出来上がったスキットの文脈がおかしかったら、それは指導する講師として、直すべきだと思ったからです。
その時、先生は嫌な顔一つせずにおっしゃいました。
「自分も研修を受けた時、そう思いました。でも、今はこの教材なしでは子供たちにどうやって会話を指導したらいいかわからないんですよ。それくらいこの教材と子供たちを信頼しています。信じてやってみてください。」
私に何か答えを下さるのではなくて、「とにかくやってみること。」を進めてくださいました。
自分が「どうかな・・・。」と自信が持てないことを子供たちに指導するのは、正直怖かったです。
でも、やってみて本当に良かった! 目から鱗が落ちました。
子供たちは、楽しく踊り、いつの間にか英文を覚えていきます。
そして、私が思いもつかなかったような面白いスキットを作ってきます。
一見文脈がおかしいと思っても、本人たちにはしっかりと考えがあって作っています。
「こうやって言いたいから、言いかたを教えて。」などど、子供たちが自らこだわりを持つようになります。
私が持っていた、「直すべき、正しくあるべき」なんていうこだわりは、私だけの価値観の押し付けでした。
子供たちが自分でスキットを作ることで「自主性」と「協調性」を
それを短い時間で行うことで、「発想力」と「即興力」を、
最後に発表することで「度胸」を磨いています。
これらは、実際に会話をするときに不可欠な力です。
表現をいくらたくさん知っていても、話そうとする気持ちや、相手への思いやり、英文を必要な時に引っ張り出してくる力がなければ、会話にはなりません。
今は、先生が言っていた「今はこの教材なしでは子供たちにどうやって会話を指導したらいいかわからないんですよ。それくらいこの教材と子供たちを信頼しています。」という気持ちがとてもよく分かります。
本当に、失礼をお詫びしたいです。
長く、熱く、書かせていただきましたが、「英会話たいそう」が大好きです!
これからも子供たちを信頼して、成長を期待しています!